アジアカップ:カタール戦後コメント
吉田麻也コメント
審判も含めてサッカーだと思うし、
ある程度、そういうジャッジになるのは
事前に分かっていたことなんで、そこに対応
し切れなかった僕のミスだと思う。
特に2枚目なんかは僕のミスで招いてしまったんで、
もうホントにチームメートとサポーターに
申し訳なかったですけど、勝ってくれて良かったです。
今ちゃん(今野)の方に高いボールを蹴っていたんで、
23番(セバスチャン)を僕が見るようにした。
特にやられたからっていうことじゃないです。
1回目のイエローカードについては分からないですけど、
2回目は僕のミスなんで、しょうがないと思います。
(外から見ていて)もうハラハラしましたね。
僕もサッカーやっていて初めて退場したんで、
ちょっと真っ白になってしまったんですけど、
ロッカーに戻ってしっかり落ち着いてテレビを見て、
何とか勝ってくれることを祈るのみでしたね。
(チームメートに声をかけたか)もちろん。
(年齢が)上の人たちは自分も経験あるだろうし、
すごくフォローしてくれて、同世代の人はふざけてくれたり、
雰囲気よく扱ってくれたのは助かりました」
長谷部からは「お前のせいで2倍走った」と
手荒い慰めを受けたが、「年上の人はフォローしてくれ、
同世代は雰囲気よく扱ってくれた」と仲間に感謝した。
遠藤保仁コメント
(10人でリードを許す状況になって)まずは失点しないことを
第一に考えました。同点に追いついてからも、僕や長谷部や
サイドバックが極端にリスクを負う必要はないんで、
(たとえ)延長にいってもまず失点しないことだけは
意識しましたけどね。
伊野波もよく詰めていたと思いますし、あそこで(ボールを)
取られていたらカウンターを食らっていたと思います。
シュートで終われるってのはいいことだと思いますし、
やっぱりどこかで勝負を懸けないといけないところはあるんで、
点に結び付けられたので良かったですけど。
香川真司コメント
ゴールだけはよかった。他は全然だった。ミスも多かったし、
動きも重たかったし、4試合目で日程的にもきついなかで厳しかった。
ゴールが唯一の救いだった。
ゴールを決めたことで肩の荷が下りたのでは?
ゴールは一番自分を落ち着かせてくれる。なかなか点を決められて
いなかったので、ホッとした部分はあった。
でも、内容に関しては全くだった。
自身大会初ゴールはいい形のゴールだったが?
ゴール自体はうまく流れのなかから取れた。
僕は『ごっつぁん』だったけど、人とボールが動いたのはいい形だった。
いつか取れると信じていたのでよかった。
パスを出して、ゴール前に走り込んで決めた形だったが?
ボールが来ると信じて走る自分のプレーが出た。
出して止まらずにゴール前に入った結果、あそこにボールが
来たと思っている。
吉田の退場後のプレーイメージは?
やることがはっきりした。前の3人で崩さない限り、
点は生まれないと感じていたので、多少のリスクを
背負うという意味で開き直れた。
退場後にすぐにゴールを奪われたのは精神的に
厳しかったのでは?
あの判定のあとにすぐに失点したのは精神的に
すごいきつかったけど、まだ30分以上あったし、相手も
ガチガチにプレスには来ていなかったので、チャンスは
あると思っていた。
2点目の得点は?
オカちゃんのところでガチャガチャしたところからうまく自分の
ところにこぼれてきて、ファーストタッチでうまく抜けた。
あとは冷静に枠を狙ってシュートを打てたのでよかった。
うまく相手をかわしてコースを突くシュートを打てた。
一人少ない状況で決められたのはよかった。
持ち味を生かしたゴールだったが?
結果として嬉しいけど、自分のコンディションをもっと
上げる必要はあるし、もっともっとやらないといけない。
そういう意味ではこれがいい薬になってくれればいい。
次の相手はもっと強いから、そのときに自分の力を
発揮できればいい。
動きの質の部分で感じたことは?
こういう引いてくる相手、球際で頑張ってくる相手に対して、
どうしても足先だけでは勝てないと感じている。
ゴール前でもっといい形でボールを受けるシーンを増やして
いきたいけど、そこまでの余裕がまだない。
この試合でゴールを決められた要因は?
ゴール前でボールを受けられたことが一番よかった。
ああいう形がなかなかなかったので、あそこで前を向けて
抜けたのがよかった。それがここ3試合ではなかった。
3点目の長谷部のパスは強かったけど、うまくトラップしたが?
あれはハセさんが素晴らしいボールをくれた。
自分はシュートで終わりたかったけど、うまくかわせた結果、
イノくん(伊野波)のゴールにつながったと思う。
あれは自分のよさでもあるのでよかった。
本当はシュートで終わりたかったけど。
パスで相手がボールウォッチャーになっていたので、
ファーストタッチでうまくかわせれば決められると思っていた。
あのとき伊野波がずいぶんと高い位置にいたが?
なんであんなところにいたんだろうとチームのみんなも
言っていたけど、持っているってことじゃないですか。
前でボールが収まらない。ドルトムントではバリオスがいて、
キープしたり潰れることでスペースが生まれるが、
違いを感じるか?
遼一さんや圭佑くんはいい起点になっていると思う。
ただ、もう一つ高い位置でボールを受けたいというのはあるし、
残り3分の1とペナルティエリア内でどう受けるかというところでは、
自分を含めてまだまだかなと思う。
サウジアラビア戦は例外として、これまでの試合よりも
下がって受けることが少なかったが?
ボランチの横だったり、圭佑くんが引いたスペースだったり、
バイタルが前半から空いていた。
でも、受けられたけど、そこからの精度が問題だったことに変わりはない。
プレーエリアが高めだったが?
なるべく引かずに辛抱して、(サイドに)張る時間帯、中に入る時間帯と
メリハリを持ってやろうと試合前から思っていた。
引かれた相手を崩す糸口をつかんだ?
まだまだ。ヤットさんからの縦パスだったり、縦への意識は
強くなってきているし、反応する選手も増えてきているけど、
そこからの質がまだまだ物足りない。
もっと畳み掛けるように前に出て行かないと厳しい。
岡崎の裏に抜ける動きが効いていたが?
オカちゃんは前半から裏への意識がすごい強かった。
相手の守備はルーズだったけど、あそこで起点になっていたと思う。
自分もオカちゃんを参考にして、途中から裏への意識を持ち出して、
うまくできるところもあった。
もっと裏へのアクションを増やす必要があったと感じた。
次の試合に向けて必要なことは?
コンディションをどう整えるか。
今日も10人で戦っているし、疲労がきている。
(準決勝は)韓国という一番厳しい相手になる可能性が高いので、
タフなゲームになるのは間違いない。
今できることは精神的な部分とコンディションの部分じゃないかなと思う。
10番のプレッシャーから開放された?
特に。
まだまだ内容を求めていく必要もあるし、結果だけでは
納得できないところがあったので、90分間通して怖さを
出せるようになりたい。
ゴール後にチームメイトから何か言われたのか?
やっと決めてくれたとみんな言っていた。
ゴールはみんなの支えがあったからだと思う。
ただ、内容はもっと上げていく必要がある。
ゴールは一番嬉しいし、もっと大事な局面で決めたい。
次で決めないと意味がないと思っている。
本田圭佑コメント
メンタル的にはこういった厳しい試合に勝てたことで
一回り大きくなったんじゃないかと思います。
みんな最後まであきらめなかったっていうのは1つ勝因だと
思いますけど、そういっても課題は山積みなんで、こういう相手にも
チャンスを多く作ってもっと多くのゴールを取れるように。
もっと日本のペースで進めることができたんじゃないかと思っています。
ギリギリで勝てたっていうのは僕が思うにこちらが招いた
ミスだと思っているんで、もっと簡単に勝たないといけない
相手だったんじゃないかと思います。
長谷部誠コメント
厳しい試合だったし、レフェリングのことを言ってもしょうがないけど、
本当にアジアのサッカーのレベルを上げたいと思うのなら、
ああいうレフェリングをしていたら上がっていかないと思う。
2点目の取られ方が嫌な感じだったが?
みんなちょっと下を向いたところはあったけど、諦めるわけには
いかないし、顔を上げてプレーしようとみんなに言った。
みんなしっかりした守備からゴールに向かった。
この試合で精神的に強くなったと思う。
吉田の退場後のプレーに関しては?
2チャンスくらいしかなかったところで決められたのはよかった。
チャンスが少なくなるのは分かっていたけど、追加点を
取られるのが一番よくないので、守備をしっかりして、
そこからチャンスがあったら決めようという感じでプレーしていた。
諦めないことをみんなで言い合った。
1対2になったとき、みんな心が折れそうだったと言っていたけど、
そこからみんなで盛り返した。
お互い励まし合ってやれた。正直キツかった。10人になって、
そのFKで失点したので本当にキツかった。
もうやるしかない状況になって、開き直った部分はあった。
退場後にはどういうプレーをしていこうと思ったのか?
3点目の自分のパスもそうだけど、一か八かのチャンスにかけて
勝負しようと思っていた。
3点目の起点となったパスは?
ボールが来る前に真司が見えたので、あそこに強いパスを
出そうと思っていた。
真司がうまくトラップしてくれたから点につながった。
伊野波がゴールを決めて勝ったことについては?
伊野波が何であそこにいたのか分からない。
それまでも前に行くなという指示がベンチからあったし、
僕も言っていたのに、あそこにいたから僕もびっくりしている。
あいつの気持ちがあったんだと思う。
リスクを冒したから点を取れた?
ただ、90分で試合を決めなければいけないわけじゃなかったので、
しっかり守備をするという前提は崩さなかった。
香川がゴールを決めたことについては?
点を取ったので勢いに乗ると思う。今までもいいプレーをしていたし、
ここから爆発してくれたら嬉しい。
伊野波雅彦コメント
なかなか流れが作れなくて、ミスも多かった。
攻撃の面でチームに迷惑をかけた部分が大きかったので、
最後はチームに恩返しできたのかなと思う。
決勝点の場面は?
サウジアラビア戦でもこの試合でもああいう細かいところで抜け出す
プレーが何度かあったので、最後こぼれてくるんじゃないかと
思って行った。
吉田の退場後の対応は?
10人になったときに無難に考えてもしょうがないと思ったし、
やるしかないと思った。
そこで切り替えられたのがよかった。
先発出場で緊張はあったのか?
緊張はないけど、体の問題はあった。
ザッケローニ監督が本来はセンターバックなのによくやったと
褒めていたが?
サイドバックをやったのは鹿島で2年前くらいで、1試合通してやると、
2年間のブランクは結構大きかったと感じた。
サウジ戦は相手もああいう状況だったし、半分の時間しかなかったから
何も考えずに前にいけた。
でも、この1試合を通じて自分のプレーを分析することもできる。
1失点目はラインに残ってしまっていたが?
オフサイドかなと思ったけど、それも反省点。
前が瞬間的に上げたので、うまく対応できなかった。
岡崎慎司コメント
かなりタフなゲームだったので勝ててよかった。
向こうは勢いがあったけど、逆に裏が空いていたので、
裏の意識は最初から持っていたし、起点になれた。
向こうが来なくなったときに自分たちから仕掛けることも
できていたけど、後半はそれができなくなって退場者が出た。
自分たちの時間も後半も作らないといけない。
原因は自分たちにもある。
受け身になって、自分たちのペースにできなかったという
反省があるなかで10人でチームが一つになり、3対2というスコアに
持っていけたのは自信になる。
1点目のアシストは?
圭佑からダイレクトで出てくるのは分かっていたので、一旦引いて
出て行った。
揺りかごダンスをしていたが?
ゆりかごダンスは、試合前から言ってました。
誰か決めたらお願いしますって。
子どもが生まれたのは昨日の練習後に聞いた。
夕食のあと、みんなに伝えた。真司が決めてくれてよかった。
自分の体は切れていて、後半はできませんでしたが裏を取ることは
できていたので。でもまだまだです。次の対戦相手とはガチガチに
やり合いたいと思います。
1対2にされたあとの心境は?
正直厳しいと思ったけど、シンプルにゴール前に運んで真司が
よく決めてくれた。
圭佑にボールが来たとき、前線に3人いた。
相手の守備の隙間を突けたのはよかった。
ただ、ペースをつかんでいればこんな試合にはならなかった。
勝ったことで優勝へのモチベーションも上がった。
香川が大会初ゴールを決めたが?
あいつが悩んでいたことはみんな分かっていた。
チームとしても大きいゴールだった。
川島永嗣コメント
(FKの失点は)自分のポジショニングは悪くなかったと思う。
一点目もそうだが、守備の部分でもっと細かく詰めていかないと
いけない。
ゴール前では常にあそこを通させてはいけない。
この大会を通して一試合一試合成長していかないといけない。
毎試合、いろんなアクシデントを乗り越えて上に上がれている。
自信になるし、結果を出しながら成長していることを証明していくことが大事。
セットプレーのボールへの行き方とかは、こういう試合を
通してでないと経験できない。
DFがどう行きたかったのか、自分がどうしたかったのか
試合が終わったあとに毎回話をしている。
そういうことを一つ一つ経験していかないといけない。
経験しないで修正できることもあるけど、経験しないとできないこともある。
成長過程で一人一人がもっとこだわる姿勢が必要。
失点したFKは、壁の位置に問題があったのか?
壁の位置が間違っていたとは思わない。ああいうゴロのボールが
入ってきたら誰かが触らないと。
自分もあれだけ人がいて惑わされたところはあったけど。
そのあとは本田が意識して消してくれていた。
次戦の意気込みは?
結果によってコンフェデレーションズカップの出場権や、
次回アジア杯のシード権のことが出てくるけど、この大会を戦う上で
頂点に立つという目標を持って戦っていきたい。
長友佑都コメント
1失点目のときはラインをもっと気にしてやる必要がありましたね。
他の部分でもそういうことがあったので、僕たちで話し合いが
大切だと思います。
試合中もやっていたんですけどね、10人になって伊野波選手に
『上がるな』というのを伝えたんだけど、2分後に伊野波選手は
あそこ(決勝点を取ったポジション)にいましたからね。
マジ、二度見しちゃったんですよ。
『イノ君、監督残れって言ってるからね』って言ったのに。
あれ? 伊野波君って。ね?
(伊野波選手登場)
──ゴールの匂いがしたんでしょ?(長友選手)
「そう(笑)。ちょっと相手のラインも一直線になっていたから、それで、こう、
覗いていたら、香川選手が抜けたから、あ、ラッキーって」(長友選手爆笑)
──でも、あの時って左で作って、そっから(の展開)だったから普通
(逆サイドの選手は)残るでしょう(長友選手)
「まぁ」(一同爆笑)
──1失点目のオフサイドを取れなかったのは動揺しましたか?
「いや、そうでも。そこまでなかったです。焦っても仕方がないと思ったので、
どこかで取り返せると思っていました。
──それが決勝点に。
……でも課題も一杯あるし、守備の面ではある程度できたんだけど、
攻撃の面で難しい部分があったので、これからしっかりやりたいと思います。
ザッケローニ監督コメント
苦しい試合になることは分かっていたが、非常に厳しい試合になった。
常に上り坂のようなゲームだった。
カタールはフィジカルで我々よりも上回っているので、それに付き合っては
いけないと話をしていた。
狭いところに行くと相手のフィジカルに押し潰されてしまうので、
広いところでプレーしろと話していた。
本音を言うと私たちのやりたいようにやれたわけではないが、
比較的狙い通りにできたと思う。
10人になってから長い時間を戦ったが、ボールポゼッションで上回っていた。
技術面だけでなく、スコアをひっくり返すことができた。
最後にDFの選手(伊野波)がゴールを決めたことは、日本にとって
非常に嬉しいことだ。
ハーフタイムにどんなことを指示したのか?
前半のよくなかったところを修正する指示を出した。
カタールは23番(セバスティアン)に当てて、セカンドボールを拾ってくる
戦い方をしていたので、MFやDFの選手たちには絶対に先に触るんだ
と言った。
また狭いところでプレーしていたので、スペースを作って広いところで
プレーしよう、私たちのサッカーをやろうと話した。
カタールはこれ以上の戦いはできなかったはずだ。
今日の試合に関してはカタールが非常によいプレーをしたという
側面もある。私たちのミスから点を取られたことがあったので、
そこをケアしたい。
2点目を取られたあとは、どのようなアクションを起こしたのか?
細かい指示を出したわけではないが、チームにとって
バランスのよい組み合わせにしようと考えた。
前田に代わって岩政を入れて4バックのままにして、
長谷部と遠藤の2人のボランチ、香川、岡崎、本田と3人の
攻撃的な選手を置いた。
普通は10人になったら守備的になるが、我々は攻撃的な姿勢を
崩さなかった。
伊野波は本来のポジションではないサイドバックとしてプレーし、
これまでにないような疲労があったのではないか。
そのようななかでも最後まで選手たちは戦ってくれた。
カタールに関しては、10人になってからも23番に当てる攻撃を
変えなかった。
そのことが私たちにチャンスを与えてくれたのかなと思っている。
今日の試合で満足のいかないところは?
相手の土俵に上がってしまったことだ。
カタールはフィジカルが強いので広いところでプレーしようと
話していたのに、狭いところでプレーしてしまった。
それから、もっとスピードを上げていかないといけない。
今日の試合はDF間のパスが多かった。
2点目の失点のシーンだが、それほど強いシュートではなかったのに
ゴロで入ってしまったのは、反省すべき点があると思っている。
イタリア人監督の采配力は世界でもトップレベルだと思うか?
世界的にイタリア人監督と言えば、守備的で、自分たちのよさを
出すよりも相手のよさを消すタイプが多いと思われている。
だが、今日の試合を見れば違うイタリア人もいるんだよというところを
見せられたのではないか。
日本代表監督に就任したときから、選手たちには勇気とバランスを
持って戦ってくれと話してきた。
相手がどこであっても左右されず、自分たちのサッカーを
やっていくのがこのチームの目標だ。
香川のプレーについてどのような評価をしているか?
香川はこのチームにおいてはサイドから中央へ切り込むMFとしての
役割を担っている。
前半はボールをもらいに下がり過ぎていたので、
後半はワイドに開いてプレーするようになって、彼のよさが出ていた。
いずれにしろ、香川はチームに貢献してくれている。
準決勝では韓国とイランのどちらと戦いたいか?
ここまできたら、強いチームしか残っていない。
韓国であっても、イランであっても、特徴が違うだけで強いことに
変わりはない。
大事なのは我々が勝ちたいという気持ちをどこまで出すかだ。
どんな相手であっても自分たちのサッカーをやっていきたい。
次の試合は11人で終わりたいものだ(笑)。







