裁かれて"居ない者"へ変わる
魂は何処へも還れずに
存在の証さえ残せず
誰も知ることなく灯は消え落ちる
人々の群れが行き交う道の真ん中で
人々の群れを透き抜け彷徨う孤児
揺ら揺らと揺れる陽炎、幻影を映し
揺ら揺らと零れ落ちる亡霊の涙
煌々と燃える灯火、追えば遠ざかり
煌々と揺れる不知火、あの世へいざなう
もう、戻れない隠世へ還れない…
居場所を失くした
亡霊という名前の存在
形無きものは
時と共に変わる事も無い
「儚い幻」
ねえ、気付いて私に誰か…
月に照らされて
亡霊という死者の人影が
霞んでいる
形無きものは
身体求め心は彷徨う
「迷子の幻影」
霧の中に霞む蜃気楼、幻影と共に。
揺ら揺らと揺れる陽炎、亡霊を見せる。
見つけて私を、お願い…
まばゆい光に
浮かんだ影―私の姿―が
泣いている
黄泉へ還るため
渡り歩く孤独の魂
「亡霊の影」