10/27(viernes)
雪虫大量発生(札幌ほどではないみたいですが)で、眼鏡をしているにもかかわらず、目に雪虫が入ったRikanです。
最初に見つけたときは、カワイイ~って思っていたのに、こうやって大勢で寄ってたかってこられると、全くかわいくないです。
服にも頭にも雪虫。
奈良にいたときからお世話になっていた、松谷英子先生の娘さん、咲ちゃんが本を出版されました。
そしてご連絡をくださり、絵本の館に寄贈したいと本を送ってくださったのです。
松谷咲 みらいパブリッシング、2023
まずは英子先生との出会いから。
あれは教員を辞める1、2年くらい前だったと思います。
一人暮らしを始めてから、「休日は外に出ないと誰ともしゃべらない。やばい!」休日には『ケイコとマナブ』の一日体験みたいなものに、興味のありそうなものを片っ端から参加していました。
しんどい失恋をした後に、心理学の講座「人生脚本」というのに目が留まり、まぁ行ってみるかと、そこで出会ったのが英子先生でした。
本業は歯医者さんですが、当時は心理学の講座もされていて、そのお試しでビビッときた私は講座開始を即決。
帰り道、駅から家まで歩いていると視界が広くなったように感じたことを今でも覚えています。おそらく先生のお人柄に一目ぼれしたのだと思います。
英子先生も本を出版されています。
今回、こちらも寄贈していただきました。
松谷英子、みらいパブリッシング、2021
そこから心理学を学び、その受講の終了のタイミングでちょうどエクアドルへと飛び立つのですが、咲ちゃんには2度ほど会ったことがあるように思います。
小学校入学前から入学後かそのくらい。
2度目は私がエクアドルから一時帰国していた時に英子先生とお茶をしようと向かったときに、咲ちゃんもご一緒でした。
めちゃくちゃ失礼なことを書きますが、当時から子どもらしい子どもだなという印象で、公立小学校でのびのび育ったらいいのにと思っていたのですが、私立の小学校を受験し、入学されたものの、校風が合わずに公立小学校に転校されたと本の中で出てきます。
中学受験もされ、高校受験もし、高校中退。
今の学歴は「中卒」です。
本はすごく読みやすく、スラスラと内容が入ってくる。
これは同世代にも読んでもらいたいのですが、大人が読んだ方がいいって思います。
中高の図書室に寄贈しようかなって思ったけれど、これを読まれたら先生たちは困るのかもしれないと思ってしまうので、躊躇しています。
大人にとって痛いところが突かれているから。
私はおそらく咲ちゃん寄りの大人かなぁと勝手に思っています。
現在、学校で仕事もしつつ、校則には納得できないところいっぱいあるし。
なんで髪の毛が肩についたらしばらないといけないのか、なんで耳に髪の毛がかかったらダメなのか、なんでツーブロックが禁止なのか・・・。
そもそもツーブロックという髪型がどんなものなのかをわかっていないのですが
大人になったら、自分が子どものときに感じたことを忘れちゃうのかな?
私は教員時代、子どもに「なんで大人はいいの?」って言われても困るという理由で2つやらなかったことがあります。
一つは染髪、もう一つはピアス。
正直、どちらもそんなに興味がなかったのですが。
でも大人はよくて、子どもはダメっていう理由が見つかりませんでした。
高校時代には初めて「華美」という言葉を知りました。
やたらと生徒手帳に禁止事項として「華美」って文言が出てきていたのです。
華美がどのようなものか、説明はありませんでした。
今から思うとそれって個人の感覚ですよね(ひろゆき風?)と。
タイトルから見て、ツライこと、大人に対する不信感などがたくさん出てくるのかと思っていましたが、全くでした。
咲ちゃんはとっても幸せに生きていて、「あんな大人」という大人と出会ったのも事実ですが、ちゃんと信頼できる大人に出会っている。
そして、同世代の友人たちにも恵まれている。
はたから見ると、失礼な言い方すると「不良少女」に見えるかもしれないけれど、ちゃんとしてる、子どもが理不尽だと思うことをきちんとできない大人と比べて。
英子先生とは奈良を離れてからもSNSでつながらせていただいているので、大体の流れはぼんやりと知っていました。
本の中には母親である英子先生のことも出てくるし、ご家族のことが出てきます。
留学から帰国したときだったと思いますが、歯科医院を開業され、そちらに伺ったときに英子先生は診察でお忙しくされていたから、旦那さんがしばらく相手をしてくださって教育の話になったような思い出が。
なので松谷家のことは深い付き合いでないにしても、知っている部分もあり、知っているご家族のことが書かれているのは不思議な気がしました。
今、週1で中学校に行っているのですが、実は学校というもの(特に職員室)があまり好きではなく、個性を出さずにおとなしくしていました
特定のではなく、一般的に好きではないんです。
学校で働いていたくせに
高校も行くんだけれど、職員室は鍵を取りに行くだけにしているのと、担当している授業があるから、ある意味個性を出さずにはいられない状況なので、またちょっと別。
でもこの咲ちゃんの本を読んで、その他大勢の大人になる必要はなく、私は私でいればいいのかなって思うようになりました。
別にみんなに好かれる必要もないけれど、私らしさを抑える必要もない。
学校にだっていろんな大人がいていいやんというか。
知っている方だからではなく、この本、ホンマにおすすめ。
咲ちゃんのこれからがますます楽しみです。
ちなみに一昨日、シンクロするみたいなことを書きましたが、こちらの本と同時進行で読んでいるのが
『15歳からの人生戦略 ドラッカー経営大学院教授の「未来をつくる」授業』
山脇秀樹、東洋経済新報社、2023
でした。またシンクロしてるやん