今や忘れられてしまったシャブリは
フランスのワインの故郷の一つブルゴーニュー
の小さな町の名前。
70年代にアメリカで安いワインが売られ
白ワインはなぜか「シャブリ」として売られていた。
妙に甘く、翌日の朝頭痛で目が覚めるワインと言っても
良いようなものだった。
その頃僕は「シャブリ」がこれほど素晴らしいものだと
思っていなかった。
シャブリのぶどう畑
80年代から90年代にかけてフランスがアメリカを訴えた。
安い白ワインに「シャブリ」という名前を使われ
「シャブリ」の名誉を傷つけたというもの。
当然、フランスは勝ちアメリカの白ワインから
「シャブリ」という名前が消えた。
70年台後半にフラン暮らしを始めた僕が
偶然出会った町がある。
のちに時間があれば尋ねるようななった
オックスレーというパリから150キロくらい南に
降りた町。
イヨン川の辺りのオックスレーの町
ブルゴーニュの首都として栄えた古い町です。
南仏から車でパリへ帰る途中、もの動い睡魔に
襲われ、高速道路を降りてついた町が
この町だった。
「マキシム」というホテルに泊まり夕食を
ホテルのダイニングで。
ホテルマキシム
スモークサーモンと牡蠣が美味しいと勧められ
ワインも任せた。
そこに登場したのが「シャブリ」それもグランクリュ
で価格もお手頃。
牡蠣との相性は半端ではなかった。
この牡蠣のためにこのワインがあると言っても良い
くらい素晴らしかった。
今でも牡蠣を食べるときにはワイン屋に
シャブリを依頼する。
トレジョーで現在「シャブリ」は一種類だけです。
実はシャブリには等級がありトップのグランクリュは
現在一本90ドルくらい。
上記のシャブリは等級のないクラスですが
十分シャブリらしさを味わえます。
思いっきり冷やしていただきます。