ウエストロサンゼルスで好きなところ BAR HAYAMA

　　　　　　　　　　　　　ジャクソンもトシさんの客だった。

お店は人。

レストラン選びの条件。
日本とアメリカの大きな違いは
オーナーシェフが少ない事。

『たまにはオヤジに会いに行くか』と出掛けた。

そう言いながら仕事帰りに、家から出掛ける店。
食事の楽しみだ。

東京でも、福岡の中州でも、京都の 先斗町,
札幌の薄野、そしてパリ。やミラノでもそんな
感じで旅をしていた。

『そうしたんだよ、静かなふりして』
何て言いながら、コハダが出て来る。

『うるせいなー、ほっといてくれ』
『だったらこなければいいだろう！！』

「大将！！おきゃくさんでしょう』
若いのが間に入る。

代官山の寿司の市勘の見市。
長い付き合いだった。
たまに電話をするくらいだ。

あの、ソフィアコッポラのロストトランスレーションで
登場した寿司屋だ。
『ビックリさせるなよ。急におまえのアップがインサートして来たときは
はきそうっだったよ』
『ソフィーに頼まれてなりゆきだったんだよ！』

なんて会話は弾む。
挙げ句の果てに朝迄飲み歩き、市場で魚を運び、、、、


或る時はフレンチのマダムトキの前を歩いていたら
「丁度良いところ通りますね。ちょっと』と
いまや引退したシェ平田の平田シェフの若い頃。

『新しいメニュー試して行って下さいよ。
わいんごちそうしますから』
とシャブリをごちそうに成り。

「中々良いね』とか言っちゃったけどもう
酔ってるのがバレバレ！！
『なんだ、疲れてました。
　でも完食してもらえたから』
なんてことも。

食事は人ですよ。

『アイ、いらっしゃい！！』
『げんきそうだな？？」
「そう、そうでもないんだけど」
『だよなー』
と大吟醸が出て乾杯！！

ウエストロサンゼルスのバー葉山のトシさん
知ったのは７０年代。

長いお付き合いです。

ホッとするよトシさん。
余り何時も言わないけどね。

何時も美味しいもの有り難う。

明日でも行こうかな。


BAR HAYAMA

1803 Sawtelle Blvd
Los Angeles, CA 90025-5532

(310) 235-2000

ランキングに参加しています。ポチッと宜しくお願いします。
にほんブログ村