一体僕が何をしたというのだ。
顔を数発殴られて目が覚めた。
どけっ!
どかすと、今度は頭のフチを歩く…。
一体、いつどこでこんな“ワザ”を覚えたのだろう。
頭のフチ、ギリギリを歩いて、僕の髪の毛を踏んで行く…。
これが毎日続くのだ。
何のドッキリが続いてるのか?それともバツゲーム?
僕はゲームをした覚えはないし、だから当然負けた記憶もない。何より、この白ブタになんか負けやしない。
顔面を殴打するタイミングも絶妙で、ちょうど眠りが浅くなった所でやられる。なので、起きる。
もし、これが目覚まし時計ならとても優秀だ。ただし、こちらから時間の指定は出来ない。目覚ましさんの気分次第で起こされる。
そして最大の欠陥は、目覚ましをやめることが出来ないのだ。
いや、こいつは目覚まし時計ではない。
僕は、タチの悪い変なチンピラ犬に引っかかってしまったのだ。
何だ?金か?
もう、ホントに勘弁して欲しいのだ。
考え方を変えれば、ワザワザ眠りの浅くなった所を狙って、顔面を殴りつけて髪の毛を踏んで痛めつける。深い眠りの時なら気がつかない。
つまり、「痛っ!」という僕の声に快感を感じる、超ドSなのかもしれない。
くそっ!だんだん腹が立って来た❗️
何で毎日殴られないとならないんだ❗️
オイ❗️コロスケ❗️ちょっとこっち来い‼️
やっぱ、なんかしたのかな…
一回、土下座してみようかな…。