おいおいおい、子育てブログじゃねえのかよ、このタイトルは一体なんだねキミぃ……
――いや、まあ、掲題のとおりなんですが、めっちゃ直近の出来事でして、記憶がなまなましいうちにこういうことは書いちゃった方がいいじゃろなと思いまして。
ハイ! 排水管が詰まって困り果てなんとかせにゃとググって飛んできたそこのあなた!(早口)
正解です!
この記事があなたの問題を解決に導くことでしょう!ぐふふ
しっかし、あせりましたね。四十路すぎて人生初ですよ、排水詰まりに直面したのって。
……いや! みなまで言いなさんな! わかってますとも!
そりゃつまり、これまでの人生、私のかわりに誰かしらがそれをやってくれていたり、あるいは詰まらないよう予防的に清掃してくれていたり、そういうことですよねえ? まったく甘ったれた人生ですわな。反省反省ハハハ!
(前置きが長いな)
ええとですね、私とんでも昭和な狭小メゾネットに住んでいて、そこを脱する直前なんですが、コンチクショーなことに、引っ越し目前のいま! 風呂場の洗面台が詰まってしまったのですね。
↑よく見ると生活感がヤバい風呂場
貧乏長屋に洗面所なんぞ求むべくもなく、風呂場のこれと台所にしか水場はねえっ!(突然キレ気味に)
以前から「ちょっと流れが悪いなあ?」って思ってたんですが、私がついつい「最大の水勢でガンガン流せば解消すんじゃねえかな」っつって、シャワーを押し当てたんですねえ。そしたらばまあ髪の毛やら膜状の黒いカスやらがぶわぁっと浮き出しまして、一瞬「これで解消か!?」って期待したわけですが、ところがどっこい! 事態はむしろ悪化してしまったのでした。ぜんぜん流れなくなってしまった……
↑つまりこういうことでしょう(ダジャレではない)
要するに、内部のところどころで分散的に固着していたのであろうヘドロが、私のシャワー攻撃によって圧送され、排水管の曲がり角で団塊となって堆積してしまったわけです。
ここでTIPS!
ちょっとでも詰まってるとき。
詰まっていても流れてはいるとき。
中途半端な水勢で押し流そうとしてはいけません。
ほとんどの場合、状況を悪化させてしまうだけだと思います。
悪化させる前に専用の薬剤を投入すれば、イチかバチかみたいな気分で処理にあたらずにすむのです。あきらめが肝心と言いますか……
はい。
にっちもさっちもいかなくなり、私がまず採用いたしましたのは悪手も悪手、これです。
こいつをまだしも流れてはいた最初の方で使っていれば、ワンチャン詰まりを解消できていたかもしれません。これは泡を勢いよく圧送することで詰まりの元凶を一気に押し流す仕組みです。
残念ながら、完全に固まって排水管内部にフタをしてしまっているような状況下においては、とんでもねえ量の泡が逆流してくるだけ。ただのもこもこ体験だった。
とはいえ、次なる手段で詰まりを解消した後、余りのバブルーンで内部をきれいにできたので、この商品をディスるつもりはありませぬ。至適な段階があるってこったね。
そんでまあ、いやこりゃどうしようもねえなと、すでにベビーを寝かしつけて横になっていた妻にLINE。
↑2度目の「ゆにっしゅ」でググった
私は四十路にいたるいまのいままで、パイプユニッシュをパイプフィニッシュだと思いこんでいたんですねえ……
↑めっちゃユニッシュ
よしもうパイプユニッシュしかねえ!
そんときはそう思ったんですが、ちょっと待てよと。
ふと「現状の詰まりレベルが最強最悪と仮定して、誰もがとりあえず思い浮かぶパイプフィニッシュ(ユニッシュ!)ごときで解消できるのだろうか?」という考えにとらわれたのでした。
そうしてググってたどり着いたのがこいつよ。見てくれ……
↑たのもしいじゃねえの……
とんでもねえ詰まりを見事に解消したすげえやつ!
その名は――
ピーピースカット!!!
思わず斜体にしてしまうくらい見事な働きを示してくれました。最高です。
今回のこの記事の価値は、このピーピースカットを推しているところにあります。悪いこたあ言わねえ、詰まって困ってんならこれにしておきな。これでダメならもう業者呼べ。
このピーピーシリーズ、もっと強い、ガチの業者が使う顆粒状のタイプがあるらしいんですが、さすがにちょっと扱いづらそうなんで、私は最初っから液状でそそぐだけのスカットにしました。キミに決めたー!
実はこのスカットを使う直前、愚かな私は悪化の一途をたどる当該排水管に対し「ホンマこれなんとかならんのかな」と竹串を用い元凶部をつついたりして、固着の度合いをさらに高めてしまったんですねえ。髪の毛由来のヘドロであろうことが実感できるモサモサとした感触。結果、
マジでほぼまったく流れんくなってしまった……
(溜まった水をペーパータオルで吸い出すはめに。チューブ使ってサイフォンの原理で排水してもよかったかもね)
こうなるとそう、イチかバチかですよ。
最終兵器ピーピースカットが効くのか効かんのか、そんときはわかりませんでしたからね。ダメだったとしたら、凶悪な液剤が洗面台排水口の上面まで満ちたまんまの状態になっちまうわけです。そうなるとタイヘン。風呂場ですからね。ベビーの入浴どうなっちゃうのって話です。
ええいままよ!
↑ホントこんな気分。
ドロリと重たく濃厚な緑色の液剤を排水口にそそぎこむと、詰まりの元凶が潜む排水管の曲がり角あたりを底にしてそれが溜まり込んで、あっちゅう間に排水口の上面から溢れはじめました。
その水位はまったく下がらず絶望しかけましたが、数分じっと観察していると、ほんのわずかにだけれどもたしかに下がっていっているのが見てとれました。元凶部に浸潤していってはいるわけです。やったぜ!
10分、20分、さらに待つと床面の排水末端部から細く緑色の液剤が垂れ落ちているのが確認でき、こりゃもうあとはひたすら待つべしや! と勝利の予感に胸を打ち震わせたのであった……(詠嘆)
放置すること8時間。
排水口を覗き込んでも緑色の液剤はすべて下まで落ちたらしく見られませんでした。
やるべきことはもうあとひとつ。
大量の水を流す!
これだけです。
これだけですが、これまたスリリング。もしも詰まりが解消されていなかったらと思うとね……
でも、液剤はすべて浸潤・落下していったわけですから、きっと流れてくれるはずだろうと多少は楽観もできました。いざ水を流してみますと、
ドパ! ゴボ! ゴポポ!
これまでの人生で聞いたことのない、微妙にくせになりそうな音が響きわたり、蛇口から勢いよく流れる水は洗面器にまったく溜まることなく排水口へ落ちていったのでした。ピーピースカットさまさまやでホンマ……
その後、これを読んでいる方には早くも存在を忘れられているであろうバブルーンをダメ押しで通して、今般の排水管詰まり問題は無事に解消されましたとさ。終劇。
いやあ、写真撮っておけばよかった。
排出されたヘドロのえぐさ半端なくて、とてもそんな気分になれんかったです。排水管内壁にへばりついていたのが溶けながら剥がれ落ちたのであろうそれらは、巨大なプラナリアかクロイロコウガイビルのような見た目で、実際私は「これ扁形動物の死骸じゃなかろうな」とおののき、水切りネットを取り外す際、ニトリルゴムグローブをしていたのにもかかわらず思わず割り箸を手にとったほど。いやあ、気色悪かったですねえ。みんなに見せたかった。
以下はその日最後に風呂を使った妻が撮ってくれた、おそらくは詰まりの断末魔的な残骸(正直ぜんぜん大したことないけど、見たくない人はブラウザバックしてください)
↑これの数十倍やべえやつが出てきたんスよ……
そうそう、排水詰まり処理用ってだけでなく、お家に必ずストックしておいた方が良いと思えるもののひとつにニトリルゴムグローブがあります。おすすめはマツモトキヨシで買えるやつ。箱に入ってるやつね。モノタロウとかでいろんなメーカーのを試したけれども、マツモトキヨシのやつがもっとも品質的に安定しているような気がします。私は手荒れがしんどいときの水仕事やバイクの整備作業とかで使っています。推せる!(なぜか公式オンラインショップでも買えませんで、直接系列店で探してみてください。あとで写真貼っときます)
↑これおすすめ
そんじゃまた!