2年前の銀杏 | 夫が肺癌、そして膵臓癌になりました。

夫が肺癌、そして膵臓癌になりました。

夫がまさかの肺癌告知。そしてその4か月後には膵臓癌が発覚。
だけど絶対に治す!病気なんかに負けてたまるか!






昨日、いつも読ませて頂いている私より少し遅く同じ病でご主人を亡くされているHさん。

とてもお料理が得意な方で昨日のブログで銀杏を拾いお料理した写真がアップされていました。

銀杏と言えば丁度2年前の今頃、ホスピスに入院していた夫。

ホスピス病棟は特別なつくりで外見は一戸建てのような建物、庭もあり銀杏の木が5本ありものすごい匂いがしていた!

銀杏の実を見たのは初めてで、部屋のお掃除に来てくださる方から教えて頂き必ずビニール手袋をする事ときれいに洗ってから乾燥させる事、調理の仕方まで全部教えて頂き、病室に付き添っていた私は時間がありすぎて、毎日銀杏の実を拾うのに夢中になっていました。

銀杏が好きだと言う先生や看護師さんの為に庭の実を拾い終わると大きな病院の周りの実を拾いに行き乾燥した実を沢山の職員さんにあげたことを思い出しました。

銀杏拾いから帰るとおかえりと優しく笑顔で私を愛おしそうに見ていた夫の顔が忘れられません。

病室はすべて個室でデイルームには家族が使うためのキッチンがあり、教えてもらった通り封筒に銀杏を入れレンジで調理?

少し塩をふって夫と二人で食べた思い出があります。

時々部屋に遊びに来てくれる先生たちとも一緒に食べたりして!

銀杏の実があれほどきれいな緑色だと言うのも初めて知りました。

それまでは外食で食べる茶碗蒸しに入っている黄色の銀杏しか知りませんでした。

お恥ずかしい😓

夫が亡くなってから銀杏を拾う事もなく思い出の為に少し取っておいた2年前の銀杏。

冷蔵庫に入っていたのを出してレンジで2年前と同じように調理?
してみましたが、開けてびっくり!

色が全く違うし、一粒食べてみたけど苦い💦

2年も立つと木の実もこんなに変わってしまう。

夫との思い出の銀杏だけど急にどうしようもなく淋しくなり全部捨てました。

夫との思い出の銀杏の色はブログにもあったように本当にきれいなヒスイ色です。