ホスピスに入院したときは非常に悪い状態だったので一週間の間に急変する可能性が高いです。
そういわれてから現在まで4ヶ月以上頑張っています。
同時期に入院された方は早くて数日長くて三ヶ月程で旅立って行かれました。
隣の部屋のおばあちゃんはとてもお元気で自分で洗濯も出来るし、本館までリハビリにも行くし、あんなに元気な方が末期ガン?
そう思っていたら突然エンゼルベットが…
ほとんど毎日のように部屋の入れ替わりが激しく、最初はホスピスに入院出来たことを喜んでいたのですが親しくなったお掃除の方から気になっていた方の様子を聞くとお家に帰られましたよ。
それが亡くなった時に使う言葉でした。
入院してからの夫は毎日、高熱が続き、食事も取れず日に日に弱っていくのがわかりました。
高熱は悪性の腫瘍熱だと説明されました。
基本、ホスピスは治療はしません。体温も血圧も、一般病棟のように時間で見てくれる事もありません。
苦しいときに、医療麻薬で楽にしてくれます。
入院して一ヶ月が過ぎたころ、主治医の先生が思っていたより頑張っている夫の肺のレントゲンを呼吸器内科の先生に見てもらい、その時は肺は真っ白で転移した癌も全く見えない状態でした。
現在もそうです。
入院する前の肺の画像を医療センターから取り寄せて見てくださり、呼吸器内科の先生方の意見は、元々持っていた非結核性杭酸菌症が増えすぎているのではないかと、本当はホスピスでは出来ない検査を呼吸器内科でしていただきました。
結果、呼吸器内科の先生も驚くほどすごい数字の非結核性杭酸菌がいることがわかりました。
人に移る菌ではないのですが免疫が落ちると一気に増える事があるそうです。
この菌が増える前の画像だと転移した癌はまだそれほど大きくなく、膵臓癌の転移か肺癌の転移か詳しく調べないとわからないそうですが、今の夫の体力では危険すぎて出来ないそうです。
非結核性杭酸菌症の治療をすれば寿命が伸びる可能性もあるが、体力がないので、やってみなければわからないし、治療をするにはホスピスでは出来ないのでとりあえず一般病棟になります。
ご家族で話し合っって決めてくださいと言われ、非常に迷いました。
辛い治療をしても助かる保障はないし、ここが最後を迎える場所、そう覚悟して入院したホスピスです。
暫くして夫が自分から少しでも寿命が伸びる可能性があるなら治療をしてみると言ってきました。
夫が可愛がっている次女が来年の二月にママになります。
どうしても赤ちゃんの顔を見るまで頑張りたい!
何とか二月まで持たせて下さい。
先生方も、何とか一緒に頑張りましょうと初めは一種類の薬から全部で三種類の抗生剤をかなり長く飲むそうです。
副作用もありますが今のところ何とか頑張ってくれています。
ところが今度は次女が突然の破水!
まだまだ早すぎます。
緊急入院になりましたが、いつお産になってもいいように陣痛室の真横のMFICUに一週間ハラハラの毎日でした。
抗生剤で感染を防ぎ絶対安静で今日で入院10日になります。
一週間を過ぎて、少し離れた部屋に移動になりました。
毎日、羊水はチョロチョロでていますが赤ちゃんは頑張っています。
しかも同時にわかったのが妊娠糖尿病!
インスリンの注射もはじめました。
夫が会いたがっているから早く生まれようとしたのかな?
それは困るよー!
今から肺が出来る大事な時だから、娘も赤ちゃんも頑張ってほしい。
赤ちゃんに会うために夫は今でも元気で頑張っています。
わたしも両方の病院の掛け持ちで頑張っています。