前回は、ストレートに愛聴盤を42枚選んだ。そのリストを見るたびに、物足りなさを感じるのはなぜか。
愛聴はしないが、聴いて衝撃を受けたレコードがごっそり抜け落ちてるからだ。音楽観を養ううえで、大きな影響を受けた音源が見当たらない。
ってことで、今回は「聴いてたまげた」レコードを42枚選んでみた。つまり、
- こんな音楽が世界にはあるのか!
- この人は天才か!悪魔か!
- これはそもそも、音楽なのか?!
そんなファーストコンタクトの衝撃があったレコードたちだ。
ざっくりだが、ヤバい順に並べてみた。
筆頭に挙げたカルロス・ペロンの「インパーソネイター」、これがヤバい。「他人に成りすます者」を意味するタイトルからして、嫌な予感がする。テープレコーダーで拾った街のノイズやシンセで構成される「曲」は、ひたすら呪詛のように人間性を否定する。このまま『イレイザーヘッド』の劇伴に使えそうだ。買ってから3回しか聴いてない。聴きたくない(笑)
Yello第3のメンバーとしてノイズや環境音、女の絶叫なんかを提供したが、3rdアルバム「You Gotta Say Yes To Another Excess」を最後に脱退。以降は、前衛的な環境インダストリアルサウンドを追及しているが、もうついていけない。
こんな調子で解説すると日が暮れるので、これぐらいにしておこうかな。
今回もTopsters 2でセレクションを編集した。便利です。
念のために断っておく。YMOやミシェル・ンデゲオチェロあたりはいいとしても、この42枚は基本的にどれもお勧めしない。聴かなくて良いです。