前回はYMOのアルバム"ソリッド・ステート・サヴァイヴァー"のアルバムレビューをchatGPTに書かせてみたが、とんでもないウソ800レビューが出てきて驚いた。書かせたこっちが恥ずかしくなったが、まあサルも木から落ちる。1回のしくじりで人生を否定してはいけない。名誉挽回のチャンスをやろう。
という親心で、今回はお題を少し変えて、 マイルス・デイビスの「カインド・オブ・ブルー」のアルバムレビューを書いてもらうことにした。ネット上にネタはいくらでもあるだろう。サービス問題だ。ただし、生真面目なレビューが出てきそうなので、みうらじゅんの文体で書けと、少し無茶を言ってみた。もしかすると、マイルスを語る体裁でボブ・ディランの素晴らしさに話を広げる、アクロバチックな名レビューが生まれるかもしれない。さあ、どうだ。
…。
参ったね。前回よりひどい。
みうらじゅんの文体ですらない。当たりさわりのない、無難な文章をつなげてるだけ。ツッコミどころがあるだけ、YMOのレビューの方がましだった。
というわけで、chatGPTにアルバムレビューを書かせたり、そうやってブログ記事を量産してアクセスを稼ぐのは、まだまだ難しいと言うほかない。
ただし、最新のGPT-4は格段の進化を遂げたというので、使い方によってはブログを書く時間をかなり節約できるようだ。(有料なので、今のところは使う予定はないが)
さて、前回と今回のトライで痛感したことがある。AIに書かせた間違いだらけの投稿やメッセージを安易にSNSで公開するのはやばい。いわゆる「AI汚染」というヤツで、AIが吐き出したゴミをAIが学習に使うと、その誤情報がリサイクルされてしまうのだ。だから、今回は(読みづらくて申し訳ないが)chatGPTの回答をテキストではなく画像にした。みうらじゅんがジャズ評論家にカテゴライズされて得する人はいない。本人も、ジャズファンも。
だから、この投稿のハッシュタグに「みうらじゅん」も「マイルスデイビス」も使わない。
クソAIが、こんなバカなことを言ってますよ~ まだまだ人間には及ばないね、と笑ったつもりが、AIをさらにクソ化するのに無自覚で加担することになりかねない。
いずれ、新しいバージョンのchatGPTが、YouTubeや配信で実際に曲を聴いて、自分の感性に従って分析的かつ抒情的なレビューを書く時代が来るのかもしれないが、今はまだそれに程遠い。音楽評論家、ライターには幸いか?