昨日のジャパンタイムス、ジャック・ギャラガー記者の記事、
訳のまとめの続きです。
平昌での男子シングルが始まる直前、ディック・バトン氏のツィート
「まだ生まれてなかった人達のために;是非ジョン・カリー、
トーラー・クランストン、ロビン・カズンズの演技を見て欲しいんじゃ。
皆それぞれ違って、興味が持てて、革新的なんじゃ。現行の
ルールに従う今のスケーター達と類似点を比較してみるの
もよいじゃろう。忘れないでな、この五輪はクワド祭りじゃ。」
88歳にして、今なおフィギュア界の重鎮として物申すバトン氏
のツィについてカズンズ氏に伝えると、彼は笑みを浮かべ明らか
に心動かされたよう。
「わぁもの凄く光栄ですね。素晴らしい!」
「羽生やハビを通してスケートの魅力を知った人達には、是非
ジョン・カリー、トーラー・クランストン、私についても知って欲しい
ですね。」
「別の日に受けたインタビューで、あなた個人のストーリーを
前に進めるには、フィギュアの過去にも敬意を払って知って
欲しいと話しました。自分が何者なのか-それはスポーツ・
演劇・その他何であれ-自分の先人達を知る必要があります。」
「ディック・バトンがやり遂げた事、ジェンキンス兄弟(米ディビット
とヘイス、両者とも五輪男子フィギュア金メダリスト)のような
人達、それからトーラーとジョンの功績、それら無しでは…」
「彼らがあって、私が私でいられたのです。」
「私やスコット・ハミルトン、ブライアン・オーサー、ブライアン・
ボイタノへと流れ、私達からFatiev[不明。フィギュアで探しても
出てこず]、クーリック[イリヤ・クーリック?]へと続きました。」
「それと、3Aに初成功したヴァーン・テイラー」
「カート・ブラウニングという、恐らく偉大な五輪王者。五輪
では無冠だったけれどね」
若いスケーターへのアドバイス
「これまで挙げたスケーターは、自分達がどこから来たのか
を知っており過去に敬意を払っている。私がお願いしたいのは、
ただそれだけ。」
「私達の世代になかったのはGoogleとYouTube。親しんで
利用して学んで欲しい。」
カズンズ氏は日本人ファンの熱気について挙げて、インタビュー
の〆とした。
「ここにいるファンはスケートのファン達。」
「忠実で本物。私が関わりを持つ前から、変わらずにいます。」
「今回羽生選手の連覇で、別のレベルへ行った。それに
日本のみならずアジア系の選手達もそう。ファンタスティック。
スケーター達への証です。」
「日本人スケーターの(氷上での)活躍も素晴らしいけれど、
何か集団としての振る舞いがファン達を会場へ戻らせ、
世界中へ彼らを追いかけるものであるに違いないです。」
「今でも日本人からファンレターを受け取りますが、手紙には
『解説席でお見かけしました。』と書かれている。美しいです。
いつまでも忠実なのです。」
「偉大なスケーターであることが、突き詰めるとそこまでの
愛になるのでしょう。だって彼らはスケートのファンなので。」
カズンズ氏は日本のスケートファンが熱狂的となるのに
十分な理由があると感じている。
「驚くべきことではありませんし、ふさわしいことです。」
「だって頂には、最高の人が君臨してるのですから。」
(了)
この最後の最高の人=羽生選手が当然入るものかと。
「これまで挙げたスケーターは、自分達がどこから来たのか
を知っており過去に敬意を払っている。私がお願いしたいのは、
ただそれだけ。」の部分、羽生選手がホプレガで表したかった事に繋がる。
そーいえばスコット・ハミルトンはソチの団体戦SP、羽生さんの演技
解説時に、「このプログラムは彼のパーソナリティを引き出してるよ。
スケートっていうのは、本当に見せびらかしのスポーツなんだから!」
と言って、アナから「自分の事でしょ!」って突っ込まれてたっけ。
そそ、If you got it, show it!!