いつのも湊さんと違う!
いや、らしいといえばらしいのだが、
奥底にある「社会に対するちょっとした嫌み」みたいなのがない。


耽美な恋愛小説のような匂いもする。
西崎と谷崎潤一郎のせいかもしれないけど。
『N』さんたちの、どれも実りのない『N』さんへの気持ちや、
いままでの3作にはあまりなかった、「恋心」が、
うすぼんやりと描かれている。

とにかくNたちががそれぞれのNのためにいろいろした結果、
湊マジックでめんどくさいことになってしまうという内容。
やっぱり湊さんらしいのかな…?

これからも、期待しております。

Nのために/湊 かなえ
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