登場が20年早すぎた超名作「シェンムー」 | えりっくのオススメ色々♪映画・世界遺産・歴史・美術関連・♪サッカー関連・ゲームなど!

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今日のおすすめゲーム「シェンムー」

皆さんは「シェンムー」というゲームを知っているだろうか?今から20年前に発表された知る人ぞ知る名作ゲームだ

今でこそオープンワールドというジャンルが定着していて当たり前のようにRPGゲームはオープンワールド主体になっているが、その言葉や概念がない当時に発表されたこの作品はしばしば「オープンワールドの元祖」などと呼ばれる

私自身も発表された当時にこんな事がゲームで出来るのか?とこのゲームのためだけにDCを買った覚えがある

残念ながら商業的に成功した作品とは言えないがそれには色々な事が悪い方に絡みあった結果で、それでもゲームとしての評価は関係者のあいだでも未だにこれを越えるゲームはないと言われるほどだ

これには開発した当時伝説的なゲームクリエイター鈴木裕の力の及ぼすところが大きい。当時のRPG世界ではいわゆるドラクエが王道になりつつあった

そんな中にファイナルファンタジー7が登場し全世界に大ヒットする作品になり、ファイナルファンタジーがRPGの主導権を握りはじめプレイステーションの大躍進のきっかけになった



シェンムーはそのFF7の2年後に出たのだがちょうどその頃は日本でのフィーバー後に世界でFF7がフィーバーしてた時期でこれもタイミングが悪かった

それでも開発した鈴木裕は強気な言葉を発していた。元々鈴木裕はあのファイナルファンタジーの世界や作りは世界的に認められるようになるだろうと予測していた

そしてまだファイナルファンタジーが世間に広まる前に将来のライバルはファイナルファンタジーになるだろうと予想しそれに対抗するためにはと開発したのがこのシェンムーだったのだ

開発段階の末期にFF7は世界的なヒットを記録し鈴木裕自身も「やはりあの作品は大成功だったか、ならばそれを越えるにはこのシェンムーしかない」と語っていた

横須賀の街を再現し時間という概念がゲームに取り入れられてプレイしてると同時にゲームの時間も進行する

そして決められた日にちや時間にしか発生しないイベントも多くプレイヤーは街の中を自由に行き来出来、好きな事が出来た


ゲームのシナリオを進行するもよし、街のゲーセンで入り浸るもよし、街のいたる人とおしゃべりに興じるもよし、とにかく自由度が非常に高いゲームだった

街の人々にも独自の生活パターンがあり街の中を時間と共にあちこち往来し、全てがフルボイス、こんなRPGはかつて存在しなかった

満を持して登場したシェンムーだったがFF7の勢いを止めるまでには至らなかった。原因としてはFFの勢いが凄すぎたのもあった。RPGの主導権をドラクエから引きずりおろしただけではなくハード業界、つまりプレイステーションがFFに乗っかったのも大きい

当時世間で主導を握っていたハードといば「スーパーファミコン」いわゆるスーファミだった。そして時代はカセット式のハードがらCD-ROM形式に変わる転換期、スーファミは任天堂の代表格のハードで元々FF7もスーファミの後継者ニンテンドー64で発売される予定だった

しかし様々な理由からプレイステーションでの発売となりこれはファンなら知ってるだろうスクエアと任天堂の関係悪化に繋がる

まだゲーム機の次世代が混沌とした当時、大御所からはニンテンドー64、そしてゲーム業界の雄セガからはセガサターン、そして新興ゲーム機プレイステーションの三つ巴だったがFF7の世界的ヒット+スクエアとプレイステーションの連携により名主がプレイステーションへと移行しつつあった

そしてシェンムーが思ったより伸びなかった要因の一つがこのハード機によるもの。シェンムーはセガの最先端機種ドリームキャスト(DC)のみの発売だった事

勢い付いたプレステの影に潜む形になってしまったDCのシェンムー、DCがないと遊べなかったのは販売低下の要因だったと言える

そしてギネスブックになったほどの開発費、これはしばしばテクノロジーの最先端にはある話で、新しい技術には量産するまではコストが高くなり総じて開発費用が高くなるもの。今同じものを制作したらおそらく半分以下の費用にはなるはず

家電製品を思い浮かべて欲しい、全く過去にない最先端のものが出た時は高くて手が出ないほどの価格だったのが数年たってそのテクノロジーが当たり前になると当時高すぎたものが手頃な価格に落ち着いていると思う。それと同じ

これらの要因でシェンムーは商業的に大躍進までは行かなく、それとその大成功出来なかった事も関係するがセガ本体の失速で続けてシェンムーの開発が出来なくなってしまった事も大きい

超大作として発表されたシェンムー、ファンなら知ってると思うがこれは未完の作品で、発売されているものは話の途中で終わっているのだ

母体であったセガ本体の業務縮小によりシェンムーの開発枠は不透明になり最終的には打ちきりになり続編の発売は現在なくなっている

しかし関係者やファンの声からは続編の発売を求める声が高く何とか発売までの道のりを見つけて発売して欲しいと色々な事が試され、現在続編発売に向けて開発が進められている

そんな中プレステ4から過去の移植版シェンムーが発売された。既に発売されている1と2が手頃な価格で発売されたのだ

当時DCで遊んだユーザーはもちろん、プレステだから出来なかったんだよという人も心待ちにした発売だったと思う

こんなシェンムー、機会があったら是非遊んで欲しいゲームの1つ、ほぼ当時のままの移植なので細かい所ではこうだったらいいんだけど、とシステム面で多少思うところはあるが今遊んでも20年前の作品とは思えない程クオリティの高いゲーム

記事ではそのシェンムーのストーリーをエンディングまで掲載していく予定で、今回はオープニングからキーパーソンのチャーリーを探せという所を第1話という形でお届けします

【ストーリー】
横須賀で古武術の道場をひらく芭月武館、ある日涼が自宅に帰ると何者かが道場を襲っていた

現場に駆けつけた涼は父と藍帝と呼ばれる男が対峙しているのを見つける「鏡を寄越せ」と迫る謎の男、断る父だったが涼を盾にとられ鏡の在処を教えるしかなかった

鏡を手にした藍帝は恐ろしい拳法の使い手で謎の言葉を父に吐き捨て、父を殺して道場をあとにした目の前で父を殺された涼もまた藍帝の一撃で数日寝込んでしまう

目覚めた涼は父親の敵討ちを誓い手掛かりを追いドブ板の街で聞き込みを始めるのだった・・