1. 第7回(第7話)の概要と物語の現在地
「蝕世のエンブリオ」は、獣人たちの不穏な動きや「謎の卵」、そして各地で多発する「記憶喪失」の事件を追うミッションです。プレイヤーの間で「第7話」と呼ばれる第7回アップデートは、2022年2月と4月のバージョンアップで実装された以下の4つのクエストで構成されています。
-
ラエブリームの転生
-
渦の末裔ウランマフラン
-
コルモル博士の異常な理論
-
燃えよアルテニア
この章では、長年謎に包まれていた「ガルカ族の転生」の真実が語られるとともに、各地で暗躍していた黒幕の一人、ウランマフランとの直接対決が描かれます。
世界の裏側で何が起きているのかが繋がり始める、非常に重要なターニングポイントとなる章です。
2. 【クエスト1】ラエブリームの転生:語り継がれるガルカの真実
ストーリーのあらすじとネタバレ
バストゥーク鉱山区のグンパ(Gumbah)から、姿を消したガルカの少年ラエブリームの捜索を依頼されるところから物語は始まります。
ラエブリームの足取りを追ってラバオへ向かい、流砂洞の奥深くへと足を踏み入れた冒険者は、そこで思いがけない「世界の真実」に直面します。
それは、FF11のサービス開始から約20年間、謎に包まれていた**「ガルカ族の転生システム」**の全貌でした。 ガルカは自らの死期を悟ると、集落を離れて「冥界の山」へと向かいます。
山頂で冥界の門をくぐり、それまでの人生の記憶をすべて失うことと引き換えに、新たな肉体を得て「転生」を果たしていたのです。
さらに驚くべきは、「語り部(かたりべ)」の存在です。 5000年前、蝕世の霊獣カオスとの戦いで類まれな武勲を立てた一人のガルカの勇者がいました。
冥界の主オーディンは彼を称え、例外として記憶を持ったままの転生を許し、さらに自らの「左目」を与えました。この左目を通じてオーディンは地上を監視しており、左目を受け継いだ勇者の系譜こそが「語り部」であったことが判明します。
しかし、事態は最悪の方向へ動いていました。
オーディンの敵であり反逆者である「ガラズホレイズ」が地上への復活を目論んでいるため、オーディンは安全のために「冥界の門を閉ざす」という決断を下したのです。
冥界の門が閉ざされたということは、すなわち「ガルカ族が転生できなくなる(=種族の滅亡)」という絶望的な未来を意味していました。
攻略のポイント
-
進行手順: バストゥーク鉱山区(J-7) Gumbah → ラバオ(G-6) Dancing Wolf → 流砂洞(G-11)の???を調べる → 流砂洞(H-8)でコンフロント戦。
-
戦闘のコツ: 敵はそれほど強くありませんが、道中の移動が長いため、マウントや移動速度アップ装備を活用しましょう。
3. 【クエスト2】渦の末裔ウランマフラン:因果応報の結末とアルテパゲート
ストーリーのあらすじとネタバレ
死期の近いガルカから「卵」の力を奪い、あわよくば転生の秘密を暴こうと企んでいた黒装束のタルタル、ウランマフラン。
彼を追って、冒険者は流砂洞のさらに奥地(アルテパゲートの先)へと進みます。
ついにウランマフランとの直接対決になりますが、ここで衝撃的な展開が待っています。
追い詰められたウランマフランは、デーモン族に対して得意の「記憶消去の魔法」を放ちます。
しかし、デーモンがその魔法を見事にカウンター(反射)!
結果として、ウランマフラン自身がすべての記憶を失い、幼児退行したような状態で逃走してしまうという、強烈な皮肉と因果応報の結末を迎えるのです。
「惜しいタルタルを亡くした……」と思わず同情と笑いが入り混じる、FF11らしい見事な演出でした。
攻略のポイント(最大の難所!)
-
アルテパゲートの壁: このクエスト最大の敵はウランマフランではなく、**「アルテパゲートの開通」**だというプレイヤーも少なくありません。赤、黄、青、緑の4つのスイッチ(重量扉の奥などにある)を押す必要があるため、ソロで挑む場合は手順をしっかり予習する必要があります。
-
コンフロント戦の編成: ウランマフラン(または召喚された敵)は強力な範囲魔法を連発してきます。
-
盾役: 魔法ダメージに強い魔導剣士の「アムチュチュ」が最適です。
-
回復役: 範囲回復(全体回復)ができるフェイスが必須です。「セルテウス(リジュヴァネーション)」、「イロハII」、「アシェラII」、「ヨランオラン」などを複数編成し、HPを高く保つ持久戦を心がけましょう。
-
4. 【クエスト3】コルモル博士の異常な理論:失われた記憶を取り戻せ!
ストーリーのあらすじとネタバレ
ウランマフランが記憶を失ったことで、彼がこれまで世界中の人々に施してきた「記憶操作」を解除する手段が途絶えてしまいました。
この由々しき事態を解決するため、冒険者はウィンダスの天才たちに助けを求めます。
ウィンダス石の区へ赴くと、シャントット博士、コルモル博士、ヨランオラン博士という、ウィンダスが誇る頭脳(そしてトラブルメーカー)たちが集結。
彼らの叡智を結集し、記憶を復元する魔法人形「思ひ出くん」が開発されます。見た目は可愛らしいカーディアン型ですが、その性能は本物です。
実はこの「思ひ出くん」、メインストーリー進行以外にも隠し要素があります。
この人形を持った状態で世界各地の特定のNPCに話しかけると、ウランマフランによって消されていた彼らの「記憶の断片」を再生することができます。
過去のミッションに関わる懐かしいキャラクターたちの裏話が聞けるため、長年プレイしているファンにとってはたまらないファンサービスとなっています。
攻略のポイント(アイテム収集)
シャントット博士に「思ひ出くん」を作ってもらうため、以下の3つのアイテムを競売所やドロップで集めてトレードする必要があります。
-
夜光布 (Night Cloth): 裁縫による合成品。競売所で購入するのが最も早いです。
-
赤霊布 (Red Ghost Cloth): フォモル族(Fomor)がドロップ。ルフェーゼ野やミザレオ海岸、礼拝堂などのフォモルを狩りましょう。
-
黄霊布 (Yellow Ghost Cloth): ゴースト族のHauntがドロップ。ファノエ運河のボート上や、怨念洞などに生息しています。
5. 【クエスト4】燃えよアルテニア:伝説の盾と熱き騎士の魂
ストーリーのあらすじとネタバレ
記憶を失ったとはいえ、ウランマフランを放置するわけにはいきません。冒険者はサンドリア王国へ向かい、トリオン王子の元を訪れます。
すると、所持していた「思ひ出くん」が反応し、トリオン王子もまた記憶操作の被害に遭っていたことが発覚します。
事態を重く見たトリオン王子は、王立騎士団の熱血女騎士アルテニアにウランマフランの捕縛を命じます。しかし、相手は強力な魔法使い。
いつまた記憶消去の魔法を使ってくるか分かりません。
そこで、魔法を完全に跳ね返す伝説の盾を鍛造することになります。冒険者はアルテニアと共に、熱帯の活火山「イフリートの釜」へ赴き、伝説の鉱物「煉獄のオリハルコン」の採掘に挑みます。
無事に鉱石を持ち帰り、王立騎士団長のラハルに渡すことで、魔法を反射する特別な盾が完成。
アルテニアは燃えるような闘志を胸に、記憶を失ったウランマフランの追跡へと出発するのでした。
ここで第7回の物語は幕を閉じ、次なる舞台への期待を高めてくれます。
攻略のポイント
-
採掘の準備: イフリートの釜での採掘となるため、「つるはし」を複数ダース用意しておきましょう。
-
道中の安全確保: イフリートの釜は高レベルのアクティブモンスター(ボム、ドラゴン、トカゲなど)が多数生息しています。「スニーク」と「インビジ」の手段(薬品や魔法)は絶対に切らさないように注意してください。
6. 第7回がFF11の歴史に与えた影響と考察
「蝕世のエンブリオ」第7回は、単なるお使いクエストの連続ではなく、FF11の世界観(ヴァナ・ディール史)の根底を揺るがす特大のルーツが明かされた章でした。
特に「ガルカの転生とオーディンの契約」は、初期から語られていた「なぜガルカには女性がいないのか」「転生とは物理的にどういう現象なのか」という設定への明確なアンサーです。
また、冥界の門が閉ざされたことで、長命とはいえガルカ族全体が「死の恐怖(種としての終わり)」に直面することになりました。
この絶望的な状況を今後どう打破していくのかが、エンブリオ後半戦の大きな焦点となります。
さらに、ウランマフランというトリックスターが自らの魔法で自滅するという展開は、ダークファンタジーの要素が強いFF11において、非常に痛快でコミカルなスパイスとなっていました。