浅田真央の演技は劇場で観るものだったのだ。
スケートリンクには収まるものではなかったのだ。
どこまで進化する気なのだろう。
まさに「誰も見たことのない景色」。
バレエ、ミュージカル、タップダンス、ダンス、エアリアル。
それらを全て詰め込んで、スケートでつなぐ、芸術の融合。
浅田真央という、ダンサーと並んでも見劣りしない、
それでいて、恐ろしいほどのスケートの技術を持つからこそできた公演。
演出の才能も恐ろしい。空間の使い方が上手すぎる。
「ボレロ」には震えた。会場を支配していた。
それが出来るダンサー、俳優は多くはない。
涙が出た。
スケーター達も進化していた。
オープニングでは、全員が技術を見せつけた。
あの狭いリンクで、わずかな助走ですぐにトップスピードに乗る。
リンクの端まで攻める。
人との間隔が狭いのも、見ていて怖いくらいだった。
前半は、バレエのガラのような演出。
若いスケーター達が頑張っていた。
ドンキのパ・ド・ドゥは面白い試み。
海賊のアリは化けそうな感じが良かった。
薔薇の精は・・・、ちょっと面白かった。
エアリアルでは、りょう君、体操の吊り輪ですか?
田村岳斗も進化も素晴らしい。存在感はさすが。
ゴットファーザーで薔薇を氷の上に置いたときは、なぜかあちこちから失笑が( ´∀` )
観たのは少し前で記憶がかなり薄れている。
しかし、驚愕と感動はまだ残っている。
浅田真央は私たちの想像を大きく超えてくる。
どこまで見据えて、どこまで進化するつもりなのだろうか。
今のKカンパニーのような形を目指していくのだろうか。
圧倒的なスターが不在になってもやっていけるようにするには、
スケートだけで通年の公演をするには、
課題も多いが目指すものが見えてきているように思えた。
備忘録的に思い出したことを支離滅裂に綴っているのだが、
書きたいことは山ほどあるが、うまくまとめることが出来ず、残念である。
「誰も見たことのない景色」だった。
それが一番、「Everlasting33」を現わしていた。