GPシリーズ2戦終えて、ぐったり疲れてしまった。

こんなに疲れてしまったのは・・・、
今季も希望が持てないということが分かったことも大きい。


今年も昨年と全く変わらない、ということがはっきりとした。

GPシリーズで、そのシーズンの採点傾向など分からないということが。
試合毎に採点基準が特定の選手のために決まっているということが。


ISUの権力の構図が変わらないため、
変わらないとは思っていたが、
また見せ付けられた感がある。



カナダは毎年、「上げ」「下げ」が顕著な大会ではある。

昨年のカナダ大会もひどいものだった・・・・。
http://www.isuresults.com/results/gpcan09/index.htm

特に長洲未来が気の毒でならなかった。

チャンは昨季も盛られていたが、どうしても表彰台トップは難しかった。
(今季は、当て込んでいた、ペアとアイスダンスのメダルが難しくなったのも
 チャンの特盛の原因の一つであろう。
 昨季より人が入っていたのではないだろうか?
 これでもバンクーバーでフィギュア人気は盛り上がったのでは?
 その人気を下げたくないように・・・・、
 ・・・ということになったのでは・・・。)

ファヌフはロシェットほどの実績がなかったため、
自爆で救済しきれなかった。

またショートで3Lo+3Loを決めたラコステが表彰台確実だったので、
あからさまな救済は必要なかったのであろう。

3Lo+3Loも立派であるが、
(昨季は認定されなかったり、失敗したり、回避したり、だった)
「表現力」が、それはいかにもカナダ的なものであるが、
アップしている。
滑りも良くなった。


このラコステを初めとして、
多くのカナダ人選手が力をつけたと思う。


異様な採点の影に隠れてしまっているが、
非常に実力をつけてきている。

バンクーバーに向けた強化の成果が現れてきているということだろう。
いずれ、中身が得点についてくるかもしれない。


カナダは全ての種目において、トップと、2位以下の力の差が激しかった。
そこで、2番手以降の選手を強化してようだった。
昨季から成長が見て取れたが、
この大会で、それが更にはっきりしたように思う。

レイノルズ、テン、ファヌフ、ラコステらの、
スケーティングや表現のレベルアップは非常に大きい。


レイノルズは軸は細いが低空で、全ての4回転が回転不足であったが、
それが克服されたことに驚嘆した。
滑りも良くなってきている。
伸び代は大きいであろう。

彼は・・・、GOE+もPCSも出せないところが辛いところ・・・・。
現新採点システムではGOE+とPCSで点を稼ぐものだから。

4回転はすごいが、美しくもないのも事実。
旧採点だったとしてもジャッジは得点の付け方を迷うタイプのスケーターであろう。
(余談だが、プレオベールもそう。猫背な4回転で、ジャッジは困っていたようである。)


しかし、高難度ジャンプを決めれば、それなりに点が付くということを
彼のショートは証明してくれた。
今季からのルール改定で違う結果もあるかもしれないという
僅かな可能性を示唆してくれたということは希望だ。


チャンはまだ4回転を入れてまとめることができないが、
出来てきたら恐ろしいことになるだろう。

まだ19歳である。
これからなのだ。
(バンクーバーでメダル取って引退予定だったけどね・・・。
 プルシェンコとランビエールに改めて感謝を。)


カナダ男子はバンクーバーに間に合わなかったのだ。
この2人は怪我がなければ成長していくことだろう。

楽しみでもある。
採点等の不愉快なことを忘れれば、だが。



チャンはヨナ陣営からみたら、馬鹿に見えたに違いない。
メダルが欲しかったのなら、もっとやりようがあったと思う。

もう少し難易度を下げればあそこまで転倒はしない(苦笑)。
(エコプロでSF点もどうかと思うが、
 難易度を高くして転倒してPCSで救済もどうかと思う。)

今回もチャンはトリプルアクセルは難しい入りをしている。
浅田真央と同じ入り方だ。
横に直角に入る。
これは非常に難易度が高いらしい。

転倒するなら・・・、ヨナみたいに、いっぱいいっぱい漕いで、
端っこでちまちま跳べばいいのに・・・。

その方が不快感が小さいかも・・・。

だが、ミスしなかったら、スケーティングスキル、10点でるかも・・・。

どちらの方が不快感が小さいかは疑問だ・・・。


通常は、転倒したらスケーティングスキルから引くことになっている。

チャンは特別採点がされるようにISUでは指導しているらしい。
例えば、ステッピングアウトも普通はマイナスだが、
チャンは+がたくさんあるから、+-0になるとか、
(+5くらいなのか?)
普通はトランジッションはスケーティングスキルより出してはならないが、
チャンとドイツペアには出してよいことになっているとか。

通常は転倒するとSSから引くのだが、引いてあの程度なのだろう。
きっとチャンは本当は12点くらいあるのだろうから!

チャン特別ルールはバンクーバーまでと思ったが、続行するようである。


    ・・・・ということは、あの方のSF点も続行?
    ・・・・でもオーサー加点があるようなので、オーサー減点もあってもいいのでは?



織田選手は残念だった。
しかし、ノーミスでなければ難しく、
なおかつノーミスでも勝てない状況かもしれないならば、
固くなるのは当たり前だろう。

もっとリラックスして、自信をもってやれば、
よい演技が出来るはずだ。
そうすればPCSもついてくる。

彼のスケーティングは非常にスピードがあり、運動量は多い。
ただ、腰を折っている感じが気になっていた。
それが改善されたように見える。
これは大きな進歩に見える。

ただ・・・、一言いうならば・・・・、
なぜウィルソン振付にしなかった・・・・。
ウィルソン振付は値上がりしたのだろうか・・・。
払えなかったのだろうか・・・。
(某Sのローリープロは非常に無駄だと思ったので、
 その分、織田選手に回して欲しいよ・・・・。)
とても素敵なプログラムだが、
得点に直接的に結びつかないかもしれない。



南里選手は良い演技だった。
地上波で放送して欲しかった。
エキシもだが、ファンに対する感謝の気持ちがこもっている演技だった。
その気持ちを1人でも多くのファンに届けて欲しかった。



今井遙は素晴らしいデビューだった。
まだジュニアっぽい演技だが、
(要素をこなすので精一杯な感じを受ける)
プログラムもこなれて、
いろんなことに気を配れるようになれば、
PCSはついてくる。
特別なバックアップなしで、この成績は立派。
大いに期待しよう!

3Lo+3Tや、2A+3Tが飛べるなら、
3T+3Tも飛べそうだが、どうなんだろう?


3T+3Tは跳べる選手がごろごろ出てきた。
認定が厳しかったので封印していたのだろうが、
今季は中間点が追い風になっているようである。

ルール改正の良い結果なのだろうか・・・。

全てはシーズンが終わるまで分からない。


アメリカ女子勢の上位はセカンドに2つ3Tを付けれる選手がごろごろ出てきた。
一つは2A+3Tではあるが。
フラット、長洲、ザワツキーなど。
セカンドの3Loを封印してるワグナーも2A+3Tは跳べる。

日本女子もトップを目指すなら、
セカンドに2つの3回転が必須だろう。


村主選手は・・・・
もう何も言う気がしない。

身の丈にあったことをするべきと思う。
複雑な細かい動きの入ったローリープロはもう無理だと思う。
ジャンプも入らないし、
体力もないのに・・・。
振付に振り回されているようだった。
もう「表現」なんてしている余裕もないように感じた。

シーズン末までにこなせるようになるだろうか?
可能性は低いと思う。




カナダ大会は失望を大きくした。

しかし、私は失望しつつも、
今季はフィギュアを見続ける。

ただ・・・、来季は分からない。




もともとGPシリーズはローカル大会だったものが多く、
開催地加点はあったものだ。

ただ、ここまで酷くはなかったように思う。
良い演技をしたものが1位だった。

放映権で商売しようとするなら、
世界的に配信するのであれば、
公正さは保つ必要があるのではないだろうか?

この状況では、
世界的なフィギュア離れが加速するということを
ISUは理解すべきであると思う。