随分前の韓国の映画「ブラザーフット」について。
6年も前に見た映画なので、ストーリーは間違っているかもしれない。
お許しを。

しかし、かなりの衝撃作であったことだけは確かだ。


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「ブラザーフット」とは南北戦争を扱った映画である。

私はうっかりこの映画を新宿歌舞伎町の映画館で見たのだが、
非常に強烈だった。

1人で来ている老人が多い。
きちんとスーツを着て、帽子をかぶっている。
(そう言えば、私のなくなった祖父も外出する時はいつもジャケットに帽子だったな、と思い出す。)

私はマックの袋を持った若い男性と、1人できていてる老人の間に座った。

映画が始まった途端、会場中から、すすり泣きが聞こえる・・・。

隣の若い男性はマックを食べながら号泣しはじめた・・・。
なぜ、食いながら泣ける・・・?
ポテトの臭いが強烈だよ・・・。
私の空腹に堪えるぜっ。

反対側の隣のじーさんはひっそりとハンカチで涙をぬぐう。


まだ、映画は開始したばかり。
ストーリーも何も進んでいないのに、この状態か・・・?


映画のストーリーが展開し始めた。

まず、南北戦争の遺骨を掘り起こし、身元を確認するというシーン。
(だったと思う。6年前の記憶なので、間違っていたらすみません。)

あちこちから嗚咽が・・・・。

その遺骨関係で、主人公の片割れのじーさんが出てきて、
その孫が出てきて・・・

じーさんが若い頃の話に行く。


貧乏ながら、仲良く暮らしていた家族。
ある日、突然、本当に突然、北がソウルに攻めてくる。
(今でも北は韓国が先制攻撃したと言い張っているらしいよ・・・。)

そして、主人公の兄弟はいきなり拉致られ、
汽車に乗せられる。
これが徴兵らしい !!!

韓国では、家を継ぐために男は1人残してもいいとかいう風習があるとかなんとかで、
兄弟で徴兵はありえないとのこと。
そして、兄は弟を解放するために努力して・・・・。

という「兄弟愛」がテーマらしいのだが、
戦争課程の唐突さ、無残さに度肝を抜かれる。

朝鮮戦争について、おそらく忠実に再現しているのであろう。


最初は第二次世界大戦の日本や、ベトナム戦争を彷彿とさせるような感じで戦いが進む。
山間部を匍匐全身して、地雷を避け、旧式の銃で戦う小規模な人力戦。

しかし、戦況は悪く、韓国は退陣し、ソウルも陥落。

ここで、アメリカが参戦。
アメリカの武器も手に入り、戦争の様相は一変。
自動小銃を片手に戦車で戦う。

一気に勝運が傾いたかに見えた。
が、うまく行かず。

そして、今度は中国が参戦。
こちらは超人海戦術。
これもなかなか迫力だった。

ゲリラ的に、とにかく数で戦う。
結局、最新の武器のアメリカではなく、数の中国の勝ちだった。


ソウルがとったりとられりしている間に
兄は弟が死んだと思い、北の兵士になってしまう・・・

という理解しがたい荒唐無稽とも言える設定になっていく。

しかし、戦いの様子の変遷、
仲間同士での殺し合いなどはリアリティがあった。




話が佳境に近づくにつれ、会場は静かになってきた。

息もつけない展開だからか、
泣きつかれたのかは分からないが・・・・。


そして終盤でまた大号泣。


いろんな意味で恐ろしい映画だった。


この映画は当時韓流が大ブームで大人気のスターが主演しているにも関わらず、
日本ではヒットしなかった。

しかし、新宿、特に歌舞伎町では大ヒット。
同じ建物で3つの映画館でかかっていた・・・。

引いたのも事実であるが、
1人で来て、ひっそりと泣いている老人達の姿には考えさせられるものがあった。


所詮、戦争映画ではあるが、
朝鮮戦争というものの概略を理解するには良い映画と思う。
お勧めです。

但し、残虐なシーンも多いのでご注意を。





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ついに韓国が国家安保会議を徴集、大統領が対応を指示している。
慎重に対応すると李明博大統領は声明を出しているようだが・・・。

今までと異なりかなり物騒な感じだ。
そこまで北が追い込まれているのかもしれない。
(手負いの獣は怖いよ・・・。)


現代アイスショーは非常に心配である。
(6月6日は顯忠節という殉国者に敬意を払う日でもある・・・。)


もうフィギュアやワールドカップどころではないはずだ。
You Tubeに動画をアップしたり、
浅田批判、キム擁護している状況ではない。


万が一、戦争になったら、日本も安穏とはしていられないだろう。
テポドンを日本に打ち込まれる可能性すらある。

アメリカは日本を守ってはくれないだろうが、
沖縄の方のことを考えると胸が痛むが、
(沖縄旅行の際に、アメリカ兵のやり口についていろいろと聞く機会があった)
基地問題でのこれ以上のガタガタも望まない。

アメリカはイラクやサウジとは違うということを理解しているのだろうか。
それも不安だ。
大統領の支持率が下がっていることも不安を大きくする。



悲しいことに、今は出来ることは何もない。
傍観することしか出来ない。