歌舞伎座で本日、閉場式が行われた。
(閉場式のチケットは取れなかったので残念)
51年1月に開場した現在の劇場が、老朽化のために取り壊される。
非常に感慨深い。
歌舞伎座は私が東京で1番好きな場所。
1番通った場所でもある。
何回通ったかは分からない。
100回は行ってはないと思う、かなりの回数であることは間違いない。
歌舞伎座はアミューズメントパークのようなもの。
概観からして怪しいが、中身も怪しい。
中は上品な浅草と言ったところだろうか?
怪しい売店がたくさん。
歌舞伎グッズ、和物グッズ、佃煮、せんべい、お菓子、バック、洋服・・・。
お食事処は、吉兆からおでん屋まで。
神社まである。
舞台が始まる前はいつも祈祷する。
役者さんの中に神主資格をお持ちの方もいらっしゃるとか。
桟敷に座ると、弁当やオヤツを席まで運んでくれる。
憧れの桟敷はたった1度だけ座ったことがある。
思い切って、お寿司とくずきりを頼んだ。
観劇時間は4時間ほどだが、そのうち、1時間~1時間半が休憩(笑)。
私は良く寝てしまう・・・。
全体的に年齢層が高く、ゆったりとした時間が流れている。
外のちょうちんは毎月架け替えられる。
客席の中にもちょうちんが。
さり気にすごい絵が飾ってある。
これは川端龍子かな。
座頭クラスの奥様は挨拶に出ていることが多い。
↓仁左衛門妻。
富司純子とか松たか子とか三田寛子がそこら辺を普通に歩いていることもある。
初めて見た歌舞伎は勘三郎親子の連獅子だった。
一番、最後に見た歌舞伎も勘三郎親子の連獅子だった。
息子が大きくなっていて、芸も素晴らしくなっていて、感動。
歌舞伎は難しいものではない。
ただ楽しいものだ。
敷居が高く感じるが、言ってみると、他のお芝居より、ずっとゆるい雰囲気。
作家の松井今朝子が歌舞伎についてこういっている。
「舞台鑑賞ではなく芝居見物であってほしい」
その通りと思う。
堅苦しいものではなく、気楽の楽しむものであるのだ。
歌舞伎自体も面白いが、
歌舞伎座そのものが、歌舞伎の魅力。
歌舞伎座という空間がワンダーランドなのだ。
3年後に出来る新しい歌舞伎座はどんな姿になるのか。
3年後にまた行くことができたら嬉しい。