女子シングルでの日本人連続金メダルは、難しいことだと思う。
しかし、それは出来ないことではない。
浅田真央にも、安藤美姫にも、鈴木明子にもチャンスはある。

しかし、私が一番、金メダルに近いと思うのは、浅田真央である。
その理由は、単純明快。トリプルアクセルを飛ぶからだ。

浅田真央はジャッジにずっと攻撃されてきた。
セカンド3ループの回転不足と、ルッツのエッヂ。伸びないPCS。

その2つをカバーすべく、浅田は途方もない挑戦をする。
それは、トリプルアクセルに合計3回挑戦することだ。

今のままの偏向採点で行けば、
たとえセカンド3ループが認定されても、ルッツのエッヂが矯正されたとしても勝てない。
キム・ヨナと同じ土俵にたった、としか言われない。
(偽女王のセカンド3Tの回転不足とフリップのエッヂはとりあえず無視)

それに打ち勝つには、トリプルアクセルという大技が必要だ。
トリプルアクセルという大技のインパクト!
ショートでのトリプルアクセル。女子にはあり得ない難易度だ。
その上、フリーで、2回のトリプルアクセル。あり得ない。

トリプルアクセル3回というインパクトは、
いくらどう貶めようとしても、
難しい業績だ。


ジャッジがアウェイであればあるほど、
観客もアウェイであればあるほど、
黙らせる演技が必要だ。
大技のインパクトは大きい。

大技で決めて、
素晴らしい流れるようなジャンプを決めて、
美しいポジションのスパイラル、スピンで魅せて、
最後に怒涛のステップで見ているものを圧倒する。
どうやっても文句のつけようがないはずだ。



今までがおかしすぎるのだか、場所は五輪である。

トリプルアクセル3回という偉業の意味は皆分かっているだろう。
観客もジャッジも。
  1つ成功しただけで、L.Aの観客はスタオベしたのだ。


浅田があまりにもトリプルアクセルを軽々と飛んでいたため(今季は苦しんだが)、
忘れていることが多いが、トリプルアクセルを女子が飛ぶこと自体が偉業であり、
更に3回も入れるということは、考えられないくらい、難しいことだ。

男子でも非常に難しい。

例えば、昨季の世界選手権男子シングル銀メダルのパトリック・チャンのトリプルアクセルについて。
SPで1回、FSで2回入れている。(もちろん4回転は入れていない)

          SP  | FS
2008フランス大会  ○  | ○/△(ステッピングアウト。シークエンス扱)
2008カナダ大会   ○  | ○/×(転倒)
2008GPファイナル ×(転倒)| ○/×(DG,転倒)
2008四大陸選手権  ○  | ○/×(1A+2T)
2008世界選手権   ○  | ○/○(3A+1T)
2009カナダ大会  ×(転倒)| ○(3A+2T)/×(DG,転倒) 

男子でも3A3回は非常に厳しいことなのである。
・・・・今年、初の3A+2Tという大技(笑)に成功したチャンに祝福を~!



大技信仰を散々煽ってきたくせに、今季の、浅田真央に限って叩くマスコミ。
(男子の四回転への挑戦は支持するくせにね。頭がおかしいにもほどがある。)

私は浅田真央のトリプルアクセル3回挑戦を支持する。
そして、百発百中を祈る!