私はトリノの荒川静香の金メダルを予想出来た。
それは、条件付きで。

その条件は、ショートでの得点と、フリーの滑走順である。

ショートで荒川、コーエン、スルツカヤが団子状態になる。
荒川は僅差で3位くらいが望ましい。
フリーの滑走順は、コーエン、荒川、スルツカヤが良い。
ここで、コーエンが派手に転倒してくれたら(願わなくてもフリーでコーエンが転倒する確率は高かった)、荒川の金は確実だろう。
そう、思っていた。

つまり、スルツカヤにとってはソルトレイクの悪夢の再現で、
荒川はサラ・ヒューズの位置づけ。
コーエンが転倒したら、スルツカヤに優勝させたくないジャッジは高い得点を荒川につけてくるはず。
そうすると荒川の演技内容では、スルツカヤに勝てる。
と思っていた。

フリーの滑走順を知った瞬間、私は荒川の優勝を確信した。

滑走順が荒川に有利に働いたことも事実であるが、
実際には、荒川自身が勝利をもぎ取った。

勝負は、6分間練習で既についていた。
ジャンプに失敗して動揺するコーエン。
いろいろと考えて動揺するスルツカヤ。
2人はちらちらと荒川を盗み見ていた。

荒川は、悠々と自分の世界に入っていた。
そのふてぶてしいとも言えるほどの落ち着きぶりに、大きな安堵を覚えたのを記憶している。

そして、結果は
自滅したコーエン、スルツカヤに対して、
パーフェクトな美しい演技でスタオベを得た荒川が金メダルを手に入れた。


荒川が言う「あとは『運』」というのは、こういうこと全てを含んでいる言葉だと思う。



バンクーバーで浅田が金を取れる滑走順を予想してみよう。
非常に難しい。

トリノの荒川金の滑走順については、多くの人が予想出来たのではないだろうか?
しかし、バンクーバーの滑走順は、予想が難しい。
荒川の時ほど、明確な予想が出来ない。

一番良いのは、ショートでキムが3Lz-3Tの3Tが回転不足、3Fがパンクで、フリー棄権(笑)。
(ってか、フリップ、飛べるようになったのかね?)


ショートの結果はトリノ同様、1位がロシェット、2位がキム、
僅差で浅田・安藤・鈴木が3~5位につけるのが望ましいと思う。

ショートでロシェットとキムに高いアドバンテージを与えることは確実だろう。
特にロシェットがクリーンに決めたら超高得点が出るだろう。いわゆる開催地加点だ。
しかし、ロシェットなら浅田はフリーで挽回できる。
キムはどうだろう?
地元ロシェット以上の大幅なアドバンテージを貰えるだろうか?
いくらキムが地元出身を演出してもそれはないと思う。
それどころかショートに3Tなんかを入れてるしょぼいジャンプ構成のパヌフが上位にきたりする可能性すらある。

これも滑走順によるが、ロシッェトが自爆すると、キムがクリーンに完璧に決めても高い得点は出るだろうが、超高得点はないと思う(これはキム以外全員)。
ロシェットが酷い自爆をすれば話は別だが、ロシェットが金メダルを取る可能性を残しておきたいからだ。



そして、フリーは滑走順次第。

フリーで浅田真央に有利だと考えられる滑走順は、
 ロシェット
 浅田
 キム
の順番か。

まずロシェットが1つくらい失敗する(ロシェット及びファンの方に申し訳ないが・・・)。
浅田がパーフェクトな滑りをし、スタオベを貰う。
それを次の滑走のキムがリンクサイドで見て、大きな動揺を受ける。
そして、自滅。
フリップとルッツで転倒。またはサルコウでパンク。
全体的に、精細を欠いた演技となる。
どう操作しても、浅田より上の点数は出せない状況になる。

というのが、浅田の金の確率が一番高いように思える。

なお、キムに衝撃を与えれるのは浅田真央しかいない。
実力で浅田が勝っていることを一番知っているのは、キム自身だと思うからだ。
(そうでなければ、汚い手を使って勝とうとは思わないだろう。)

ぼろぼろのキムの後に鈴木明子が登場して素晴らしい演技をし、スタオベを貰ったら、
めでたく銀メダル。

というのが、私の希望だが、今の腐ったISUではどうなることやら。
JOCも腐っているから、あてにならない。
(普通に道を歩くことも難しい程、治安の悪いリオで五輪開催とは・・。
石原知事が言うように、まあ、つまり、なことの結果であるし・・・。)


だから、これなら勝てる、という勝利の方程式は予想できない。
しかし、ISUとJOCを信じよう。
観客(動員以外の)を信じよう。

そして、何よりも選手達を信じよう。


浅田が、ショートとフリーで合計3回のトリプルアクセルを決めたら、歴史に残るだろう。
その素晴らしい、歴史に残る業績を不正という行為で穢してはならない。
五輪は、4年に一度の神聖な行事なのだから。



頑張れ、ニッポン!!!