かなり久々に村山地方から外にお出かけ。在来作物を育てている友人宅に行ってきました。
うちを出て20kmほど走ったところで雷雨。春の嵐。アメフリバナ摘まなかったのになあ。
お伺いしたところは庄内のなかでも、朝日連峰と月山に近いところで、まだまだ雪がありました。ちょっとした地形や標高の違いで相当積雪量が異なる。びっくり。
雨なのでおうちに(旧家であるためかすごいお屋敷)ちょっとお邪魔し在来野菜のレクチャを受ける。
貴重な資料なども拝見。遺伝子解析によるアブラナ科の野菜の系統図とか。庄内の南東部の地理条件とか。やはりプロの農家。気象条件と地形を熟知している様子。ぼくもなるべく雲の運行などは気にかけているけど一日野外で過ごす人は観察する深さが違う。
雨が弱まったので果樹園や畑などを案内してもらいました。
まずは、ミズバショウが咲いているという場所に。
庄内地方のうち、このあたりは昔、山だったところがゆるやかな丘が続き、ところどころに小さい森が残り、もともと低い土地は昔のままの植生が残ってる。そんなところは、ミズバショウなどが群生している。丘の続く風景を紹介したかったが・・・ぼくは近くの草ばかり撮って風景撮ってなかった。

ミズバショウってサトイモの仲間なんだよね。って話をしたら、どうも一口お食べになった。
車に戻る途中に、ゲンノショウコ発見。これ薬草なんだよね。っていったらこれも口に。
ゲンノショウコはあまり味がないからね。あと、イタドリとギシギシの新芽も。文字通りの「道草を食う」。
柿の果樹園に移動。自分の家以外の畑や果樹園は勝手に入れないので貴重な機会。
高山植物を毎日見に行けないと貴重だって思うのと同様で、植物観察の機会としては山頂も果樹園も等価。ありがとう。
でノダイコンだそうな。大根の野生化したもの。
つぼみがついてるの見えます?まわりの葉っぱはやはり大根。
作付けされなくなって、果樹園になっても当時の種が残ってて代を重ねているんだね。
もちろん・・・食べる。根っこは作付けしてるものと違い、太いものでもタンポポの根っこくらい。
葉は、ぱりっぱり!雨のあとでもあるためか瑞々しい。
つぼみは、実にふくよかでうまみのある味わいで格別。こっそり何個も食べてしまった。
うちでも秋に抜かずにちょっと残しておこうかなあ。

こちらはアサツキ。赤根のほうだって。

一番外側の薄皮をむいたところ。

これもこのままいただきました。明日はおならが臭くなるかな?
カラトリイモ、コゴミ、アサツキなどは根の赤いのとそうでないのとが、県内でもいろいろな分布をしているとのこと。在来野菜や山菜も人間とともに暮らしてきたものだろうから含蓄のある話である。
この近くにもミズバショウの群生。夏が来る前に想いだしちゃう。

その後、昼食に。松ヶ岡という開墾地の跡であるらしい。養蚕に使っていた建物がそのまま何棟も残っている。明治初期に開墾が始まったとのこと。古くても価値のある建物を残している町の姿勢はすごいなあ。おなじ造りの建物がたくさんあって一人で来たら迷子になりそう。ふっといサクラの並木があった。あと二週ほどしたらすごい眺めだろうなあ。例年より一週間遅れの開花になりそうだとのこと。

で、なんと中はこうなっている。なんだかお洒落なカフェだったり、工房だったりする。(侍カフェは上の写真と同じ造りの別な建物です。)

なんか、ファンタジックになってるのは店内でレンズが結露したから。
侍カフェって名前。侍なのは庄内映画村に関係するからであろう。
侍カフェからの帰り道。通りかかった林でウマノスズクサの仲間の葉っぱを発見。
ウスバサイシンに似て見えるが、葉はより大きい。ウスバサイシンは葉が一年だけだけど、新しい葉も地面から顔を出しているのでこれは昨年中の葉のようである。
ウマノスズクサの仲間は花を見ないと、初見のものはぼくにはわからないので、花が出るころにまた訪れる必要があるな。こりゃ。

この後、庭などを見せてもらった。しかし、この人ってばしっかり野の人で、根っこが深く太い感じ。
果樹の木の積雪にあわせた樹形の作り方とか、毒がないならとりあえず味わってみるとか。
ぼくも生まれたころから農家の子であるから、農業だけでメシ食うって覚悟する恐ろしさは知っているつもり。だからぼくは兼業農家に甘んじてるけどね。彼は専業農家、つまりプロなんだよねえ。
あ、で南イタリアの件。庄内は海のほうが雪が少なく温暖で、内陸に入ると雪が多い。
海のものもあるし、雪の量の順に季節が来るから、旬を長く山菜や野菜が味わえる。
温暖で海のあるところなどは南イタリアに似てるんだって。南イタリアといえば、スローフード運動の発祥の地。こういう人が作ってる野菜はやっぱ味濃いだろうなあ。
どうもお世話になりました。是非またいろいろ教えてくだされ。
庄内からの帰り道、月山周辺に寄り道。
ヤドリギの実を食べたかった(食ってばかりだ)ので、道路沿いにヤドリギのあるポイントに。
しかし、木の上のものが多くて届かない・・・。崖の上なので登るに登れない。

これ、ブナにヤドリギがついてそこから先が枯れたもの。見る限りでは枝自体は生きている。
大頭森山には、こぶが丸くってドラえもんの手のようなのがあったけど、ここでは見つからなかった。残念。しかし、気になるのはこの中身の組織がどうなってるか。だね。

このあと、またより道してちょっと珍しい木を見つけたけど、それはまた別なおはなし。ではね。
Plant×50
ノダイコン、アサツキ(赤根)、ミズバショウ、ウマノスズクサの仲間の何か、ブナ、ヤドリギ・・・6種類×50=300円 累計1,900円 ・・・累計間違ってないですよね。細かくなると足し算が~。