登っていくにつれて、見晴らしはどんどんよろしくなくなります。
雨は時折、ばばばっと。風はあります。
気温はさほど低くはありません。
木は小さくなり、草原になっているところまできました。
山の草とか花とか虫とか-草紅葉

振り返ってみても木道と草原しかみえません。
これでも、数名のかたが先に登っていました。
引き返してくるかたもおります。
こういう状態の山がはじめての青年は、うわ~。すごい!という感想のようです。
山の草とか花とか虫とか-ガスと木道

姥沢の小屋から1時間ほど。
リフトの上の駅からの道の分岐につきました。
はて?この看板は・・・。
「熊!」のしたに消えかえたように「注意」。丸い木は、丸イスの座面みたい。
その下に、「山ガール」と。
クマと山ガールに注意セヨ、ということなのか。
山ガールが注意を呼びかけているのか。書いてみたくなっただけなのか。
山の草とか花とか虫とか-熊注意と山ガール

分岐のお知らせの木柱。
山の草とか花とか虫とか-リフトへの分岐

そのちょっと先には休憩するところがありますが、まだ休憩しません。
ここはいよいよなんにも見えません。
山の草とか花とか虫とか-休憩場所

風も思ったよりも強くないので、もうちょっと進みます。
休憩場所、その2。
でも、さっきと景色は同じ。
ここの休憩所から、もう少し登ると牛首の分岐があり、そのもうちょっと先は、海からの風があたるところなので、そのあたりの風の様子が次に心配なところです。
ちょっと休憩してパンをふたつ食べました。
止まっているとどんどん手が冷えます。
山の草とか花とか虫とか-休憩場所その2

牛首の分岐まできました。
寒くなったので、ペースを速めて体を暖めます。
ここからもうすこし行ったところでも、風は思ったよりも穏やかで、強風で転倒するほどではありません。雨も降っていないので、進みましょう。
山の草とか花とか虫とか-牛首分岐

ここからは岩の道を歩きます。
写真を撮るほど見晴らしも良くないまま登っていくと、石垣がいつのまにか近くにありました。
8月23日「山頂へ 青空の月山2」でも載せたのですが、神社などの跡のようです。
そういえば、あの時もこのあたりはガスが濃くなっておりました。
山の草とか花とか虫とか-石垣

で、結局山頂の近くへ。
この手前で一部、風の強いところがあり、ちょうど下山する男女のペアとすれ違ったのですが、女性のほうは小柄なためか風でふらつかされて、恐がっていました。

山頂近くのこの丸いのを優しくこんこんとノックすると良い音がします。
ここで13時くらい。姥沢小屋から2時間ほどで到着しました。
山の草とか花とか虫とか-山頂

もう少し進んで月山山頂小屋。
玄関はもう完全に閉まっております。
このあたりは、一度雪が積もったそうですが、消えていました。雪、触りたかったな。
山の草とか花とか虫とか-山頂小屋

あ!
あれれ?
看板がありません。
看板のあったところを見ると、足場のようなのがあります。
そうか、取り外すことが出来るのか。
山の草とか花とか虫とか-看板が無い

まあ、のんびりせずに下山しましょう。
しかし、月山は、ガスがかかっていることが多いです。
なんせ、名前からして月山、がっさん・・・がすさん。
ふむ、体感の気温も低くなってまいりましたな。(つまらないだじゃれの所為ですな)
山の草とか花とか虫とか-山頂付近
山頂近くでは、先ほど下山した男女ペア以外には人の気配はありませんでした。

下りの岩の道。
登りは、高いところを目指していけばよいのですが、道を失って恐いのは下りですね。
月山のこのルートは、通るかたの多いためか、道にある岩は角がすりへっております。
それと、赤いペンキを入念に確認してくだりました。
山の草とか花とか虫とか-見えない下山路

下っていくと、なんとまあ。
レインウェアや山用の防寒着でない街の冬のコートのようなのを着たかたや、コンビニの薄いレインウェアを着たかたが数人これから登っていきます。
天候は回復傾向にはあるのですが、天候が良くても、軽装が過ぎるだろうと思いましたが、引き止めるには至らず、お気をつけてとだけ挨拶をしました。
岩場で転んで足を痛めたらと思うと、この時期のこの天候だとおしまい、という感じがしました。そういうような格好で登ってくるかたが荷物のなかに着ている以上の防寒着やツエルトや非常食を持っているとも思えないのですが・・・。
朝日連峰のほうでは、見ているほうがひやひやしそうな軽装のかたは見かけないのですが、月山のこのルートは観光地という雰囲気があって登ってきてしまうのでしょうね。
そういった様子を見ると、いつもひやひや、どうしたものかと思ってしまいます。
昨夜、月山に行きたいのですが、どのような様子なのでしょうか、と電話がありました。
都会からこちらへ農業の研修などに来ている青年が、こちらにいるうちに月山に登っておきたいというのです。
山は初心者なので、道などがどういう様子なのかということを聞きたかったようです。
普段は土日も関係ないくらいにいそがしく過ごしている青年ですが、いきなり休みの日ができたので山に登りたいとのこと。う~む、素晴らしい休日の過ごし方です。
聞けば、突然時間ができたので、ひとりで行こうかなと。
この時期の天気予報で、荒れ模様ですというような日に、山に慣れないかたがひとりきりで登るのは危険だなあと思い、一緒に行くことにしました。

で、朝9時。寒冷前線が通過しつつあるので、どんな感じなのか駐車場で様子を見ております。
う~む、ガスが濃い。
ラジオをつけてみると、カミナリのノイズが時折入ります。
山の草とか花とか虫とか-姥沢駐車場

強い風雨と濃いガスでしたが、時折ましになります。
う~む、でもカミナリは良くない。ぼくはカミナリの気配があるときには山には行きません。
リフトは、今日が最後の運行日だったのですが、強風のため運休になってしまいました。
山の草とか花とか虫とか-姥沢小屋

だんだん天候が回復する予報なので、志津まで戻ってコーヒーを飲みながら空を眺めることに。
民宿の一角が喫茶店のようになっているところがあります。
志津の民宿は、近年立替などがありお洒落なところが増えました。
山の草とか花とか虫とか-コーヒー

めだか
山の草とか花とか虫とか-メダカ

照明も素敵ですね。
のんび~りしてしまって、おかみさんとブナハムシの話をしたりしていました。
あやうく昼寝したりして過ごしてしまいそうな雰囲気です。
山の草とか花とか虫とか-照明

だんだんと天候は良くなり・・・?
なってもいないな。
でも、カミナリは鳴っていない感じなので、ちょっと歩きながら行くか戻るか判断することにいました。
志津の五色沼。
ここは紅葉の一番彩りのある時期にはなっておりません。
山の草とか花とか虫とか-五色沼

さあて、どれどれ。
リフトに乗らないときは、姥沢小屋の裏から登山道を行きます。
姥沢小屋付近は、すっかり紅葉です。今年は、この高さのあたりはブナハムシの発生は一息ついてブナの黄色が見られました。
10時53分に出発です。
山の草とか花とか虫とか-姥沢小屋となりのブナ

少しの間ブナの森の中を歩き、だんだんと木のちいさなところを通っていきます。
登山口で、協力金の小屋にいたかたの話では、今日は40名くらい通りましたとのこと。
みぞれで引き返してきたかたもいたとのことです。
山の草とか花とか虫とか-ちいさい草原

眼下の沢や向かいの斜面はもこもこした紅葉になっていました。
陽射しがあれば、絶景なのだろうなと思います。
ある程度の高さから上はガスの濃いのがいらっしゃいます。
山の草とか花とか虫とか-うえはガス

姥沢のほうは、姥ヶ岳の風下のあたりになっていて風はあまり強くはありません。
でも、上のほうへ行くとどうなのかなあ、様子を見ながら登っていきます。
山の草とか花とか虫とか-登ります

青年のほうはというと、以前に、山に行くならレインウェアと登山靴はしっかりしたものを、と言っていたためか、しっかりした準備をしておりました。
ここまで、すこし早足で登ってみても、すこし離れはしますが、なかなかの足腰のようです。
うむ、さすが元野球部、そして普段の農作業。
風の具合を見ながら、もうちょっと行って見ましょうかね、を繰り返して進みました。
すっきり晴れましたね。杭に天日乾燥させていた稲穂も乾き、いねこぎ(脱穀)の作業をしました。
これが脱穀機。
キャタピラのついた台車に載せて移動できるようになっています。
機械の中身を見てみると、足踏み脱穀機と唐箕(とうみ)を合体させたような感じになっております。
これまた古い機械で、かれこれ30年ほど経ったものです。
山の草とか花とか虫とか-脱穀機
右に写っているのは、初登場のうちのわん、です。

犬小屋が見晴らしのよいところにあるので、いつもこうやってがけのしたを通るクルマなどを見張って過ごしています。(ちょうどクルマが通りかかって、耳がそちらを向いています)
山で、ピークのふたつならんだ双耳峰と呼ばれる山がありますが、あれはなにの耳だろうと考えてみると、やはりヒトの耳ではちょっと違和感がありますね。ネコもちょっと違った感じ。ネズミじゃないし、うさぎは長すぎ。
双耳峰の耳はやはりイヌの耳なんだろうなと思ったりします。
山の草とか花とか虫とか-わん

機械といっしょに田んぼに行きます。
道端にはノコンギク。朝露をまとっておりますね。
山の草とか花とか虫とか-ノコンギク

そして、ゴマナも。
野菊の季節です。
山の草とか花とか虫とか-ゴマナ

杭にかけた稲束は、すっかりわらの色合いになりました。
山の草とか花とか虫とか-田んぼ

じいさまがかけかえを二度してくれました。
根元のほうが外側になっています。茎も乾かないともみも乾きません。
山の草とか花とか虫とか-乾いた稲

切り株からは、また葉が伸びてもう一度、初夏の景色が田んぼに戻ったようです。
山の草とか花とか虫とか-もう一度春の田んぼ

田んぼの土には、ハハコグサの赤ちゃん。
ハハコグサは春の七草のゴギョウなのですが、新春のころには、うちの田んぼは雪の下なので食べられません。春の七草のかわりに、なっとうごはんを食べます。(なっとうごはんはうちの集落だけの風習のようですが)
山の草とか花とか虫とか-ハハコグサ

午前の作業が終わり、午前中に脱穀したもみは乾燥機へ入れました。
水分の量を測ったところ、4箇所から採取して平均16.4%。出荷は15.5%まで乾燥させないといけません。(これは二回に分けて、今夜と明日の夜にやります)
乾燥が終わると、籾摺りをして玄米にし、袋につめて出荷することになります。
それから精米して炊くとようやくごはんになりますね。
山の草とか花とか虫とか-乾燥機へ

脱穀機には、この袋をセットしてもみを入れます。
段々の田んぼをこれを背負って登ってはトラックに積むのですが背負った感じでは25kgほどかなというところです。おおきなザックを背負う要領で、ひざに乗せ、袋の耳のところをつかんで背中に乗せます。今年は50袋ほどになりました。袋も30年ほどの年季が入ってしまい、時折破れてしまったりします。
ザックよりも背負いにくく、腕が疲れました。
明日はおそらく腕と背中が筋肉痛になることだろうと思います。
山の草とか花とか虫とか-もみの入った袋

田んぼの近くのミツデカエデははやくも赤くなっていました。
山の草とか花とか虫とか-ミツデカエデ

午後からも作業をして、一日でいねこぎを終わらせることができました。
昼間のノコンギク。
東北のものは紫色が多く、西に行くほど白が多いと聞きました。
山の草とか花とか虫とか-ノコンギク 昼

明日は稲束を干していた杭を片付けて、田んぼでの作業の一年はおしまいになります。
雪解けとともにサクラを咲かせた山の神様のおかげさまで今年も無事に田んぼを終わらすことができました。