箱です。
今日の箱

中にはこんなものが入っておりました。実は半年ほどずっとどうしようかと悩んでおりましたが、先日に、星好きの本屋さんから、買いましょう!と力強いお勧めがあり、とある夜にネットでポチっと・・・。
はこを開けると

これは、Sky-Watcherというメーカーのマクストフカセグレン望遠鏡、MAK127SPというものでした。望遠鏡と言われてイメージする形とはちょっと違っております。
これは真ん中に副鏡があり、主鏡の真ん中へ光を集めるタイプの反射式望遠鏡なのです。
127とあるのは、光を集める鏡の径のことです。127mmですから、5インチですね。
MAK127SP

三脚に載せ、オリンパスのカメラをアダプタを介してくっつけました。
こうすると、カメラで写真に撮ることができるのです。超望遠のレンズになります。
左上の突起は、星に狙いを定めるファインダです。なにせお手ごろなお値段なので、同梱のファインダやアイピースはさすがに安っぽいのですが、このタイプのファインダは好きなのでこのまま使おうかと思います。
空に向けて

カメラをくっつけたところ。
映っているカメラは、オリンパスのEM-1というもので、マイクロフォーサーズ用のアダプタで望遠鏡につながっています。
直焦点

一緒に、巻きつけるタイプのフードも求めました。
これがあると全体のコントラストがよくなります。
巻きつけフード

望遠鏡前方から。手前のちいさな丸の鏡のようなのが副鏡。
奥の大きなのが主鏡です。
このマクストフと呼ばれるタイプの望遠鏡は、主鏡の前面に、収差を補正するためのメニスカスレンズがあり、内側にへこんでいるのが特徴です。
鏡

鏡で光を集める反射望遠鏡は、透明なレンズを使用する屈折望遠鏡に比べ大きな口径のものを安めに作ることができるのだそうです。そのうち、このマクストフカセグレン式のものは、4~6インチくらいの口径に使用されることが多いようです。前面が補正板で覆われており、あまり大きくない主鏡はずれにくくそんなにはメンテナンスが要らないつくりとなっているようです。
ただし、反射望遠鏡の場合は、筒の温度と外気温の差で筒内気流が起きると見えている像が乱れてしまうのがこまったところです。このときにも、全体に陽炎がゆらめくような状態でした。
ゆらゆらしてピントが合っているのかいないのかわかりにくかったです。(時間の経過で温度差が無くなり改善するようです)
バックモニタで

お隣の集落の向こうのはじっこの田んぼの稲杭。1.2kmほど距離があるようです。もうちょっとばっちりピントが合ってほしいですが、まだ気流が落ち着きません。
1.2km先の稲杭

この日は2014年9月28日。
この日には、土星が月に隠される土星食が予報されていました。
東京で、12:12に月の裏に隠れ、13:33に再び現れるということでした。
隠れる時間には、田んぼで作業をしており観られなかったのですが、出てくるところを確認して撮りたいと思ったのでした。
白昼の月は月齢3.9でした。この写真を撮ったのは13:38。写真のどこかに土星が写っているはずですが、撮っている際には確認できませんでした。
白昼の月

撮った写真を、後でパソコンのモニタで確認してみると・・・。
あ、いた。これが土星みたい。
写真のコントラストを強めにしてトリミングしました。写真の中央に白っぽくなにか写っています。
昼の土星

夕暮れ。田んぼでの作業をひと段落させて、ちょっと離れた山の上の公園へ。
三脚の下のバッグのうち、右側は望遠鏡と一緒に入っていた専用のキャリングバッグでした。
値段の安い鏡筒の割合にしっかりしたおまけの品です。
三脚にON

夕陽の沈むところ。
夕陽

月がだんだんと青空から目だってきました。
夕方 月齢3.9の月

でもやっぱりピントが合わせられません。少しピンボケです。
ピンボケ

土星はどこかな?と探してみると、月の右下に発見。
928夕刻 月と土星

秋の日暮れは早いものですね。
公園の管理等の様子はすっかり暗くなってきていました。
管理塔と月


ちなみに、10月8日にはなかなか良い時間帯での皆既月食があります。
部分食部分食の始め18時14分、皆既食の始め 19時24分、食の最大19時54分、
皆既食の終わり8日20時24分、部分食の終わり8日21時34分だそうです。子どもたちなども起きていられる時間帯ですね。
国立天文台の皆既月食 2014年10月8日からの情報でした。
みなさま、ぜひ夕方の空を眺めてみてください。