作業中、振り返ると三角峰(1520)。

道端にウメバチソウ。

作業は続いております。丁寧に一箇所ずつ心をこめて作業していきます。

ぼくだけのんびり景色や花を愛でたりしていたわけではありません。一息つきつつ撮ったのでしたよ。
設置された土嚢です。まわりにふわふわしたのが詰めてあるのは、ヤシ繊維で、これは流れてきた砂をつかまえて、よりしっかり地面に定着させます。
中央がへこんでいるのは、周りを水が流れると、そちらが削られてしまって溝が大きくなってしまうからです。細かな施工のテクニックがあったりするのですね。

まだせまい隙間には、こんなふうなのもやってみました。
浮石(しっかり定着している石の下には虫が住んでいたり、地面を押さえるのに役割を果たしているので取ってはいけません)をはめこんで、段差の下にちいさなプールになるようにしてみました。これは、うちの山岳会で時折、歩くついでに施工したりするやり方で、砂をためたり、水の勢いを抑えたりするのに、ちいさいながら効果があるなあと思っていたためここでもやってみました。ちいさいのでそんなには持たないかもしれませんが、悪い方向にはいかないのでないかと思ったためでした。数箇所でやってみましたので、来年あたりにでも確認したいものです。

(左が上流)
こんな感じ。(手前が上流、水は向こうに流れます。)

タカネマツムシソウの装飾花の無いタイプ。(よ~く見ると、一番外側は、ちょこっとだけひらひらっとしているような、してないようなです)
周りにひらひらがないとちょっとさみしいですね。
周りだけ散ってしまったのか?と思いましたが、この株は全てこんな具合でした。

こっちがよく見かけるタイプです。一番外側が装飾花になっています。

作業箇所。ここは、水流による浸食はまだそれほどでもありませんでしたが、登山道外に流れていく水に含まれる砂を、この土嚢で持って砂だけ留め、風衝草原に砂が影響するのを抑えたいのでこんなふうにしました。

続いて別の作業箇所。ここは登山道の歩行路を流れる水が、一番手前の土嚢から右に排水されている(これは自然にそうなっていた排水です)のを、砂が流れ出ないようにしました。
歩行路は、人が歩いての摩擦でもって表土がはがれ、それが流れ出ているようでした。一旦、登山道内で段になって留まれば、浸食を抑えることができそうです。

作業したあたりは、風衝の草原と、砂地と、ササ原がまだらにいりまじったような状況でした。
風の当たるのが強い箇所では、ヒナウスユキソウの根の周りが風で削られ、ウスユキソウの株がひょっこりと立っている感じになっていました。

一日目の作業は15時をすこし過ぎるくらいまで行い、大鳥池のほとりの山荘へ帰ります。
三角峰のあたりから見たオツボ峰の下の地形。大きな溝に掘られた地形になっていました。
残雪があのように地面を削ったのでしょうか。雄大な山の時間の流れを感じます。

やがて大鳥池が大きく見えてきました。

樹林帯へ入ったころ見つけた不思議なとげのある茎。

なんだろうか~?これは?
と思いつつ、周囲を見渡すと、なるほど、答えがありました。
マイヅルソウの実のなっている茎から、実がおっこちたあとだったのですね。
トゲのように見えていたのは、実につながる短い茎だったのです。

1時間20分ほど歩いて池がだんだん近くなって来ました。

西日に輝く水面の出迎えで山荘に到着したのは16時38分ほどのことでした。
明日は小屋の夜と、二日目の作業の一部をお伝えします。

道端にウメバチソウ。

作業は続いております。丁寧に一箇所ずつ心をこめて作業していきます。

ぼくだけのんびり景色や花を愛でたりしていたわけではありません。一息つきつつ撮ったのでしたよ。
設置された土嚢です。まわりにふわふわしたのが詰めてあるのは、ヤシ繊維で、これは流れてきた砂をつかまえて、よりしっかり地面に定着させます。
中央がへこんでいるのは、周りを水が流れると、そちらが削られてしまって溝が大きくなってしまうからです。細かな施工のテクニックがあったりするのですね。

まだせまい隙間には、こんなふうなのもやってみました。
浮石(しっかり定着している石の下には虫が住んでいたり、地面を押さえるのに役割を果たしているので取ってはいけません)をはめこんで、段差の下にちいさなプールになるようにしてみました。これは、うちの山岳会で時折、歩くついでに施工したりするやり方で、砂をためたり、水の勢いを抑えたりするのに、ちいさいながら効果があるなあと思っていたためここでもやってみました。ちいさいのでそんなには持たないかもしれませんが、悪い方向にはいかないのでないかと思ったためでした。数箇所でやってみましたので、来年あたりにでも確認したいものです。

(左が上流)
こんな感じ。(手前が上流、水は向こうに流れます。)

タカネマツムシソウの装飾花の無いタイプ。(よ~く見ると、一番外側は、ちょこっとだけひらひらっとしているような、してないようなです)
周りにひらひらがないとちょっとさみしいですね。
周りだけ散ってしまったのか?と思いましたが、この株は全てこんな具合でした。

こっちがよく見かけるタイプです。一番外側が装飾花になっています。

作業箇所。ここは、水流による浸食はまだそれほどでもありませんでしたが、登山道外に流れていく水に含まれる砂を、この土嚢で持って砂だけ留め、風衝草原に砂が影響するのを抑えたいのでこんなふうにしました。

続いて別の作業箇所。ここは登山道の歩行路を流れる水が、一番手前の土嚢から右に排水されている(これは自然にそうなっていた排水です)のを、砂が流れ出ないようにしました。
歩行路は、人が歩いての摩擦でもって表土がはがれ、それが流れ出ているようでした。一旦、登山道内で段になって留まれば、浸食を抑えることができそうです。

作業したあたりは、風衝の草原と、砂地と、ササ原がまだらにいりまじったような状況でした。
風の当たるのが強い箇所では、ヒナウスユキソウの根の周りが風で削られ、ウスユキソウの株がひょっこりと立っている感じになっていました。

一日目の作業は15時をすこし過ぎるくらいまで行い、大鳥池のほとりの山荘へ帰ります。
三角峰のあたりから見たオツボ峰の下の地形。大きな溝に掘られた地形になっていました。
残雪があのように地面を削ったのでしょうか。雄大な山の時間の流れを感じます。

やがて大鳥池が大きく見えてきました。

樹林帯へ入ったころ見つけた不思議なとげのある茎。

なんだろうか~?これは?
と思いつつ、周囲を見渡すと、なるほど、答えがありました。
マイヅルソウの実のなっている茎から、実がおっこちたあとだったのですね。
トゲのように見えていたのは、実につながる短い茎だったのです。

1時間20分ほど歩いて池がだんだん近くなって来ました。

西日に輝く水面の出迎えで山荘に到着したのは16時38分ほどのことでした。
明日は小屋の夜と、二日目の作業の一部をお伝えします。