昨日まで以東岳付近での保全作業に参加しておりました。
穏やかな天候のもと、見上げれば以東岳、眼下に大鳥池。
池では同日にタキタロウの調査など行われておりました。

さておき、飯豊の梶川峰での作業の様子です。
現地に到着し、施工箇所を設計図と照らし合わせて確認し、作業に入っていきます。
今回のぼくの入った班の作業は、洗掘の進む登山道を、水の流れを弱め、登山道外に水のみを排水するためのものでした。
やし繊維で織られたネットに砂とやし繊維を入れていきます。
ネットに砂とやし繊維を

砂は、そのへんから採ったものでなく、前回に設置した排水の先に流れ出た砂を使用しました。
そのへんからやたらと採ったのでは自然の地形などを壊してしまうことになります。排水から流れ出た砂は、その先の草原の植生を埋めつつありましたから、それを取り除いて軽減できるということもあると思います。
やし繊維を組み合わせるのは、ほかの箇所での経過の観察において、やし繊維のみでは乾きすぎて草の芽が出ない、砂だけではネットから抜けたり、かさがたらない、組み合わせると両方のよいところがあわさって丈夫に、しかも草が生えやすいということがあったためです。
中身を入れる

中身を敷き詰めましたら、みんなではじっこを持ち
くるんでいきます

くるん。
みんなでくるむ
焼き海苔にごはんを入れるふとまきに似ておりますね。
このふとまきに入るのは、しゃり(ごはん)でなく、じゃり(砂利)なんだよねえ、という声もありました。

これを位置調整したりしながらいくつもこしらえました。
出来上がり

10時ちょっと前から作業を開始し、2時間ほど経過したところで昼食の休憩を。
これはなすの漬物。もともとナスは好物で、山で食べるとさらに格別においしゅうございます。
漬物はうちの山岳会の会長が毎回のように用意してくれるもので、一緒に山に行くと「これ、入れてね」とほいっと手渡されるのですが、結構重い・・・。
なす

山でのランチの時間というものは、たいへん楽しい時間ですね。
たくさんのアキアカネが草原の草の先っちょに止まり、なにかのタイミングでひらひらと舞っていました。
たくさんのトンボ

いろいろな草花もあります。
これはコゴメグサ。ミヤマコゴメグサでないかな、と思います。
ミヤマコゴメクサ

タカネマツムシソウ。頭花のふちを装飾花がフリルのようにとりかこみます。
タカネマツムシソウ

白く咲いているのはイワショウブ。
イワショウブ

登ってくる途中の雨は止み、作業中はずっと穏やかな空模様が続きました。
梶川上部

このあと、それぞれの班での作業内容を全員で確認します。
ここはこういう目的でこのように設置した、というのを専門家のアドバイスをいただきながら振り返っていくのですが、これをすることで、自分たちがやった箇所だけでなく、全体としてなんのためにしたのか、というのをまとめていくのです。
実は、これがたいへんに深い内容を含んでいて、全て書き取って本にでもまとめたらなかなか立派な書物になるのでないか(もうひとりのアドバイザさんがデータをまとめていて本にしたいといっておりました)と思われるものでした。作業兼講習会、という感じがします。