5月25日、今年の田植えの日になりました。
前日にお祭りに行く前に苗を受け取ってきておりましたから、朝早くから田植えに。

そして、新しい?田植え機です。昨年の田植えの時期にやってきましたが、ちょこっとしか使っておりませんで、昨年は、古い機械でぼくがほとんどを植えたのでした。
これは知り合いから父がもらって(数万円払ったそうで本人は買ったと言っておりますが)来たのです。
こういう機械は買うとなるとなかなかに値段のするものだそうですが、ぼく自身は機械をそんなに好きませんで、特に新たにやってきた機械には怖ろしくて近寄りません。
慣れない機械は危ないので乗りたくない、と言いますと、今年は父が運転して植えることに・・・。
新しい田植え機

でも、とりあえず速いものですね。
うむ、うむ、植えております。でも、まだ信用できませんな。
実際のところとしては、うちのようなちいさな田んぼの場合は、折り返しの操作ばかりが多くって植えた苗が隙間だらけです。
植えています
植えるのが速いのはよいのですが、苗を運ぶのも足早にえんやこらと運ばないといけません。
運んだりするのは得意ですので、まあ、ぼくには向いた仕事でございました。
そんなふうにして午前中でもうあらかた植え終わってしまいました。ちょっと物足りない気もいたします。

せわしなく作業するものですから、虫たちを観察する時間もあまり無いというのも困ったものです。
これは一見して、トビケラか?と思いましたが、ずんぐりしているのと、翅がつやっとしていること、頭から胸にかけてちょっとひらべったい(トビケラの仲間はもっと首がはっきりした感じです)のとで、なんだこれは???という具合でした。
帰っていくつか図鑑を繰ってみると、アミメカゲロウの仲間の中に、センブリ科というのがあり、それの仲間のクロセンブリあたりが近しいようでした。これは初めて気がついた種類の虫でありました。夏には毎日通う田んぼであっても、まだ気がつかない種類の虫たちがいるものです。
トビケラっぽい

おとなりのおうちの田んぼでも田植えをしていました。
お~い、と呼ぶと、ほ~い、と応えます。
調子はどう?まあまあですよ、みたいな具合でしょうか。
お互いに、そこに互いが存在するのを確認するというのが会話のもっとも重要な部分でもありますから、こういう場合には聞こえさえすればよいわけです。
おとなりの田んぼ

田んぼの水面にアメンボがまとまって玉のようになっていました。
ははあ、これの中心になにかいるな、と思ってみていると、しばらくしてみんなばらけて行き、その後には皮だけになったなにかの幼虫が。水面に落ちてもぞもぞしているところをアメンボの宴となったのですね。
集まるアメンボ

ちいさなバッタ(フキバッタの仲間でしょうか?)まだちいさすぎてぼくには種類がわかりません。
ちいさなバッタ

アケビの花。稲刈りの近くに美味しく実ります。
アケビの花

午後からは、機械で植えた際にきちんと植えられなかったところや、折り返しで開いているところなどに手作業で足していきます。これを捕食、いえ、補植と言います。
田植え長ぐつを履き、左手に苗、右手で左手に持った苗から数本をとり、しゅっしゅっ、と。

田んぼにはちいさな苗が並び、水面には向こうの土手に生えたミズキの枝が映っております。
田植え後の水面

さて、田植えの時期になるとたくさん現れるのがヌカガ(ヌカカ)という刺す虫でして、特に苗を持っている左手が集中的に刺されるのでした。右手はせわしなく動き、水の中に出たり入ったりするので刺されませんが、左手は苗を持ったままですからね。
ヌカカというのは、そうですね、ちいさなアブラムシくらいのサイズで、真っ黒な双翅目の実にサイズのブユのような虫です。見えないくらいにちいさいくせに、刺されると腫れるのはブユやカ以上なのです。5mmおきくらいにまんべんなく刺されると、夕方には左手がわりあいにふっくらとしてきました。
手の腫れ

二日後の左手。
手の腫れ二日後
うむ、だいたい治りました。
ヌカカというのは、虫にあまり刺されたことのない方や体質の合わない方は、1月以上もかゆい、痛い、という具合になってたいへんなものだそうです。

これからは、毎日、水の具合、苗の育ち具合を朝、夕、あるいは昼に田んぼをめぐりながら過ごす日々になります。
いそがしいながら、日々の経過とはこのようにしてあるのだ、と実感をする季節なのでございます。
補植の際に、ごまくらいのちいさな生まれたばかりのおたまじゃくしがたくさんいましたが、ぐんぐんと育っていくことでしょう。