半年ぶりの山登りらしき山登りとなった5月の大朝日岳行き、思わず記事もついついあれもこれも書きたい(かなり端折っているつもりなんですが)気持ちになっておりました。
でも、今回でわっしょいと下山することにいたしましょう。
小朝日岳から雪庇の上を下って行きます。
あちらこちらに裂け目がありますが、今回は、雪が安定していて足元がいきなり崩れるなどは少なくてなによりでした。

雪ばっかりに見えますが、地面が出てきた尾根などにはなんとまあ、カタクリも咲いておりました。登りの際にも、このあたりはカタクリが早いはず、と眺めて歩いたのですが気が付かず。不思議なものです。

一枚目の写真で、人の歩いている先のちょこんとしたところが古寺山山頂です。
次の写真は、古寺山山頂間近の箇所。やっぱり裂け目はいたるところにあります。

古寺山の山頂でちょこっと休憩し、また出発です。
小屋番さんから、このあたりの小さな沢の様子や、下の川のどこから上がる尾根がどれ、なんてことを聞きながら進んでおりました。
進む先にちょこんと小高いところがあり、その向こうに少し行ったところがハナヌキ分岐へ下る箇所です。

ここから右へ下ります。
ここは5月中のこのルートのなかでも道迷いしやすい箇所です。
見晴らしがよければ周囲の山を見てルートがわかりますが、ガスがかかると、何度も行っているぼくでもどこから下りたらよいのかわからなくなってしまうことでしょう。ここは要注意です。

下りも尾根がはっきりせずにわかりにくいのです。
右に行き過ぎると雪庇の裂け目がたくさんで危険です。

斜面にちょこんと目立つダケカンバ。

下っていくと、あらら、下の方から見慣れた風貌の方が、わっしょいわっしょいと力強く登ってきます。お隣の山岳会のSさんでした。
小屋番さんは、ぼくよりも先に気が付いたようでした。登り方の歩幅が異様に大きく特徴的なんだそうです。
小屋番さんに会いに大朝日の小屋へ行くつもりだったそうですが、みんなで降りてきてしまったので、一緒に下ることになりました。

手に持っているのは鎌のように見えますがストックです。滑落停止用にピッケルの先っちょのようなのがついています。Sさん曰く、斜面で転んだらこれがないと止まれないだろ、ということでした。とんでもない斜面を滑る方なので、要るのでしょう。
木がこみいっていたり、根空きがあったりしてぼくには滑れなさそうな斜面もすいすいと颯爽と滑っています。

ハナヌキ分岐のあたりまで下り、板はどうするのかと思ったら、ザックからロープで引っ張っています。Sさんは「ほ~ら、ポチ、散歩ですよ~」と楽しそうに登って行きます。

一服清水のあたりを過ぎ、ハナヌキ平を進むと、周囲が新緑の中へと変化していきます。
その向こうに月山。

登りの際に撮っていたブナです。

下り(翌日)はこう。

全体に葉は緑色に開き、根元の雪の穴も広がっています。一日でこれくらいの変化なのですねえ。
道には雪は無くなり、スキーのSさんもさすがにもう滑れません。がっくし、という感じでザックに板を。
道ばたにはイワナシ。

コヨウラクツツジの小さな赤い壷のような花。

ヒメコマツの尾根を降り、いよいよ古寺鉱泉が近づきます。
イワウチワも咲いておりました。

古寺鉱泉への到着は11時45分ごろとなりました。
鉱泉のすぐ前の道に咲いたエゾエンゴサク。

おかげさまで、今年も5月はじめの定例の大朝日岳行き、無事に帰りました。
ふもとの集落にも春がやってきておりました。

よい季節です。雪が消え、日々、山の色合いが移ろい、田植えが終わって木の花の薫るこのころは、一年のなかでももっとも輝かしい季節でないかと思っております。

わが家の庭先の土手の一面がアズマイチゲとフクジュソウだったところは、もうすっかりイタドリに覆われました。

長くなりましたが、これにて2014年の5月の大朝日行きのおはなしはおしまいです。
でも、今回でわっしょいと下山することにいたしましょう。
小朝日岳から雪庇の上を下って行きます。
あちらこちらに裂け目がありますが、今回は、雪が安定していて足元がいきなり崩れるなどは少なくてなによりでした。

雪ばっかりに見えますが、地面が出てきた尾根などにはなんとまあ、カタクリも咲いておりました。登りの際にも、このあたりはカタクリが早いはず、と眺めて歩いたのですが気が付かず。不思議なものです。

一枚目の写真で、人の歩いている先のちょこんとしたところが古寺山山頂です。
次の写真は、古寺山山頂間近の箇所。やっぱり裂け目はいたるところにあります。

古寺山の山頂でちょこっと休憩し、また出発です。
小屋番さんから、このあたりの小さな沢の様子や、下の川のどこから上がる尾根がどれ、なんてことを聞きながら進んでおりました。
進む先にちょこんと小高いところがあり、その向こうに少し行ったところがハナヌキ分岐へ下る箇所です。

ここから右へ下ります。
ここは5月中のこのルートのなかでも道迷いしやすい箇所です。
見晴らしがよければ周囲の山を見てルートがわかりますが、ガスがかかると、何度も行っているぼくでもどこから下りたらよいのかわからなくなってしまうことでしょう。ここは要注意です。

下りも尾根がはっきりせずにわかりにくいのです。
右に行き過ぎると雪庇の裂け目がたくさんで危険です。

斜面にちょこんと目立つダケカンバ。

下っていくと、あらら、下の方から見慣れた風貌の方が、わっしょいわっしょいと力強く登ってきます。お隣の山岳会のSさんでした。
小屋番さんは、ぼくよりも先に気が付いたようでした。登り方の歩幅が異様に大きく特徴的なんだそうです。
小屋番さんに会いに大朝日の小屋へ行くつもりだったそうですが、みんなで降りてきてしまったので、一緒に下ることになりました。

手に持っているのは鎌のように見えますがストックです。滑落停止用にピッケルの先っちょのようなのがついています。Sさん曰く、斜面で転んだらこれがないと止まれないだろ、ということでした。とんでもない斜面を滑る方なので、要るのでしょう。
木がこみいっていたり、根空きがあったりしてぼくには滑れなさそうな斜面もすいすいと颯爽と滑っています。

ハナヌキ分岐のあたりまで下り、板はどうするのかと思ったら、ザックからロープで引っ張っています。Sさんは「ほ~ら、ポチ、散歩ですよ~」と楽しそうに登って行きます。

一服清水のあたりを過ぎ、ハナヌキ平を進むと、周囲が新緑の中へと変化していきます。
その向こうに月山。

登りの際に撮っていたブナです。

下り(翌日)はこう。

全体に葉は緑色に開き、根元の雪の穴も広がっています。一日でこれくらいの変化なのですねえ。
道には雪は無くなり、スキーのSさんもさすがにもう滑れません。がっくし、という感じでザックに板を。
道ばたにはイワナシ。

コヨウラクツツジの小さな赤い壷のような花。

ヒメコマツの尾根を降り、いよいよ古寺鉱泉が近づきます。
イワウチワも咲いておりました。

古寺鉱泉への到着は11時45分ごろとなりました。
鉱泉のすぐ前の道に咲いたエゾエンゴサク。

おかげさまで、今年も5月はじめの定例の大朝日岳行き、無事に帰りました。
ふもとの集落にも春がやってきておりました。

よい季節です。雪が消え、日々、山の色合いが移ろい、田植えが終わって木の花の薫るこのころは、一年のなかでももっとも輝かしい季節でないかと思っております。

わが家の庭先の土手の一面がアズマイチゲとフクジュソウだったところは、もうすっかりイタドリに覆われました。

長くなりましたが、これにて2014年の5月の大朝日行きのおはなしはおしまいです。