ちょこっと山の中へ入ったところのちいさな沢のショウジョウバカマです。
春の妖精と呼ばれる(春植物、や、スプリングエフェメラル、などとも呼びますね)花たちの特徴は、早春の木々の葉が茂る前にいち早く咲き、あるいは葉を茂らせて、夏の暑くなるころにはもう地上部を枯らし夏眠している、という生活スタイルにあるのですが、ショウジョウバカマの場合には葉は常緑でずっと付いたままです。
それと、なんでしょう、素朴さというのですかね。イチゲやカタクリ、ルリソウ、フクジュソウなどはちょっと高山植物に近いというか繊細さが表に出る感じなのですが、このショウジョウバカマの場合には、なんでしょうね、女性に例えると、そばかすがちょっとあってややくせっ毛気味だったり、そんなふうな感じ(あくまでも個人的な見解です)。
ショウジョウバカマ

うちの近くにやってきました。
土手にはアズマイチゲとフクジュソウ。ヤブカンゾウの葉、エンゴサクの花も出てきました。
土手

田んぼではカエルやサンショウウオの産卵も始まったころ、というので見に行ったのでしたが、残念ながらまだ雪が多く卵は見られませんでした。
ここで昼食を。
ここの田んぼで採れたお米をここの田んぼの水源の水(うちの水道水ですが)で炊いて、田んぼで飯盒で炊いて食べましょう、なんて趣向です。
味付けはおかかのふりかけ。
うむ、普通のごはんです。山菜などがあれこれあるとよかったんですが、まだ季節がそこまではすすんでおりません。
ごはん

その後のことですが、実は街に近いところの農家で地鶏をつぶすというのを聞き、それを見に行こうということで行ってみていました。載せるのはあれなのでやめておきますが、その農家さんは、「葬送の礼にも、火葬、土葬、などいろいろなやり方がありますが、今回はごちそう、というやり方です」というような口上を述べておりました。だじゃれのようですが、これはほんとうのことですね。毎回、毎食、やはりそういう気持ちでいただかねばなりません。

そちらのおうちの近くの田んぼの水路の様子。
中くらいのゲンゴロウが二匹でなにかを食しておりました。
中くらいのゲンゴロウ

水の中もじっと見ていると、底のほうでもあれこれとせわしなく活動しておりました。
この田んぼの脇の水路というのは、実は生きものの宝庫でして、あちこち見たいなあ、チェックしたいなあと常々思っておるのですが、道ばたと違いまして、田んぼには持ち主がおりますので、さすがのぼくも一人であちこちしゃがんだりするのは気が引ける面があります。せっかくの機会なのでほかのおうちの田んぼの水路のチェックをしておりました。
水の中

ゲンゴロウは、水路の壁にくっついて、空気を吸っているのか、産卵しているのか?
空気を吸うだけなら、ちょこんと水面に一瞬で済むはずですが、この時は10瞬くらいしておりましたね。
ゲンゴロウ 空気を吸う?

モノアラガイの大きいのがいました。三角形の耳が特徴的です。
モノアラガイ

カワニナもおります。
カワニナ

タニシもいました。
タニシ

うちの田んぼの場合は、モノアラガイとカワニナは多いですが、タニシがいません。
もうちょっと街近くですと、タニシだけ、なんてところもあります。
別なところでは、場合により最近はサカマキガイという外来の貝が増えているところもあります。
これらの貝は、短期間の乾燥は別として、あまり長い期間乾燥すると生きられません。ここの水路が通年水があるという証左でございます。
生きもののいるのを見ると、通年の様子が推測できるわけですね。

ミズムシもおりました。
ミズムシといっても足をかゆくしたりするものではありません。
身近なものではダンゴムシが近い種類であるようなものだそうです。
ミズムシ

アマガエルも登場。やっぱりかわいいですね。手で葉のふちをぎゅっとつかんでいる感じがなんとも言えずかわいらしいです。
アマガエル

春の散歩は楽しいもので、道ばたや田んぼのふちなどでもう何時間でもあれこれ観察しているうちに時間が過ぎていってしまいます。
変わった虹が見えました。
日暈の出るあたりの角度に、日暈よりも太めで色合いも強めに出ていました。
変わった虹

環天頂アーク?と思ったのでしたが、よくよく調べてみるともうちょっと違ったものであるらしく、上部タンジェントアークというのが最も近い現象のようでした。空も不思議なものです。
このあと、やや珍しい草を発見しましたが、それはまた別のおはなしです。