少しずつ春の気配が強くなってまいりましたね。
昨夜は記事を更新しようと思いきや、うとうとと・・・。春眠暁を覚えず、というものでしょうか。

先週のことです。
すこし春めいてきた雪面にこのところちいさな虫たちがちょろちょろとしているのを目にするようになってきました。よく見かけるのはこのちいさなカのような虫です。
ユスリカメス?

ちょっと拡大してみましょう。
触角がふわふわとしてたいへんこまかい毛がたくさん生えております。
これはユスリカの一種ようですね。
「カ」と名前になっておりますが血を吸ったりはしません。
水棲昆虫のひとつで、どこかの水辺で育って飛んできたのでしょう。
ユスリカメス?2

こちらもすこし様子が違っていますがユスリカのメスのようです。
ユスリカオス?

大きくしてみると翅の様子、体つきがかなり違っていて、ぼくはユスリカではない別な種類のハエの仲間でないかと思っていたのですが、とある方から、この写真のものと上の写真の虫とが交尾している様子のページを教えてもらい、ははあ、オスとメスなのだとびっくりしたのでした。
ユスリカオス?2

ユスリカの仲間はものすごく種類が多く、一般向けの図鑑も充実していない(ハエ目そのものからしてそのようです)ものですから種類を調べようにも調べようがありません。
ユスリカの仲間はいわゆる赤虫として水の中で育ち、飛び立つわけですから、水質の浄化にすごく貢献しているはずなのです。

もう一種類が近くにいました。
こちらはセッケイカワゲラの仲間のようです。おなかの様子からメスかな、という気がします。
セッケイカワゲラ

こんなふうに雪の上をうろうろしているものも雪虫と呼ばれたりします。
いわゆる「雪虫」と呼ばれるものはいくつもあり、アブラムシの仲間のふわふわした白い毛をまとって飛ぶワタムシなどは、雪に似た見た目から雪虫、蜘蛛の子が糸を空に伸ばして晩秋に飛び立つ様子が雪の季節の近くなったのを知らせるような雪虫、そして雪の中で生活している雪虫、といくらかパターンがあるようです。
雪の季節に関わった虫たちの文化史というような感じがいたします。

雪のなかにもう少しいろんなものが落ちていました。
マツの実

これはアカマツの実のようです。
カエデの仲間の実とおなじように実の本体にひらひらと翼がついています。
マツの実2

見上げるとマツの枝にまつぼっくりがついております。
マツ

まつぼっくり、開いておりますね。
まつぼっくりは湿っているとまつかさを閉じ、乾燥してくると開いてくるのはご存知の方も多いことでしょうが、春になって乾燥してくると開いて実が風に乗って飛び立つのでしょう。
湿っていたら遠くまで飛ばないわけですから理にかなっているなあという感じがします。
春の暖かな日にマツの木を見ると、ひらひらと実を飛ばしている様子を見ることがあります。
松ぼっくり

リョウブの実もありました。
リョウブの実

リョウブの冬芽です。
リョウブの冬芽いくつか

芽を覆っていたケースが開きつつあります。
リョウブの冬芽

虫たちも木々も少しずつ春の様子になってきた、そのような感じがしたものでした。