イグルー造りを終えて、家に帰る前に、柿の木へ立ち寄りました。
遊んでいたところから、木のあるほうへ、足跡が続いています。

写真の左から、中央よりの細い枝の立ったところを、奥の雪にまみれた木へ溝が見えます。
どなたの足跡でしょう。
柿の木の足元。
足跡はほとんど雪で埋もれていてもう誰のだかわかりませんが、例年の様子では、ノウサギがこの木へ頻繁に訪れているのです。
雪で地面が高くなるのと、枝が柿の実と雪の重みで垂れ下がってきたところに、柿の実を求めてやってくるのでないかと思っていました。
その証拠の、ウサギが背伸びして柿の実を食べている様子をいつの日か見てみたいものです。

枝にたくさんの柿がついています。
昨年は柿はたいへん豊作であったようです。
うちの近くの集落では、家々の敷地や田んぼに畑にもれなく柿の木が植えてあります。
晩秋に収穫して、干し柿にするなど冬の食糧にしてきたのですね。
ところが、人が少なくなったのと、収穫には高いところで作業しないといけなかったり、手間がかかったりで収穫されないままの柿の実も増えてしまったのです。
せっかくの実りが、生かされないまま、これは悲しいことです。でも、ノウサギや小鳥たちは楽しみにしていることでしょう。それがせめての慰めであると思っておりました。

それと、この冬の枝にぶらさがったままの柿を楽しみにしている生き物が、実はもう一種類いるのでありました。それがロッキーチャックさんであります。
うちの近くの柿は、ほとんどが渋柿なんですが、正月を過ぎますと、渋が抜けて完熟し、凍みて、溶けてしているうちに果肉がとろりとしてくるのです。
それにあわせて、水分が若干抜けて、表面がしわしわになってきます。
今年は、水分の飛ぶのが遅いのか、例年よりはまだ張りのある状態でした。

この柿をいただく本来のお作法は、木の枝についたまま、柔らかなものを見計らい、ぢぅうと吸い取るのでありますが、今回は試しにもいで来たものを半分に切ってさじで掬っていただいてみました。うむ、美味なり。果肉は甘みを控えめのあんこのような食感で、香りに深みが加わり、種の周りはゼリーのようにつるんとした部分がございます。
本日は冷え込んでおりましたので、シャーベットにもなっておりました。

このようないただき方は、うちの両親は昔から好んでしていたようです。
しかし、見た目があまりよろしくなく(たまにカビが生えていたり、腐ってたり)、流通させるにもとろりとした実が運べないでしょうから、店頭に並ぶということはないものでしょうね。山里の知られざる冬の味覚なのでありましょう。
遊んでいたところから、木のあるほうへ、足跡が続いています。

写真の左から、中央よりの細い枝の立ったところを、奥の雪にまみれた木へ溝が見えます。
どなたの足跡でしょう。
柿の木の足元。
足跡はほとんど雪で埋もれていてもう誰のだかわかりませんが、例年の様子では、ノウサギがこの木へ頻繁に訪れているのです。
雪で地面が高くなるのと、枝が柿の実と雪の重みで垂れ下がってきたところに、柿の実を求めてやってくるのでないかと思っていました。
その証拠の、ウサギが背伸びして柿の実を食べている様子をいつの日か見てみたいものです。

枝にたくさんの柿がついています。
昨年は柿はたいへん豊作であったようです。
うちの近くの集落では、家々の敷地や田んぼに畑にもれなく柿の木が植えてあります。
晩秋に収穫して、干し柿にするなど冬の食糧にしてきたのですね。
ところが、人が少なくなったのと、収穫には高いところで作業しないといけなかったり、手間がかかったりで収穫されないままの柿の実も増えてしまったのです。
せっかくの実りが、生かされないまま、これは悲しいことです。でも、ノウサギや小鳥たちは楽しみにしていることでしょう。それがせめての慰めであると思っておりました。

それと、この冬の枝にぶらさがったままの柿を楽しみにしている生き物が、実はもう一種類いるのでありました。それがロッキーチャックさんであります。
うちの近くの柿は、ほとんどが渋柿なんですが、正月を過ぎますと、渋が抜けて完熟し、凍みて、溶けてしているうちに果肉がとろりとしてくるのです。
それにあわせて、水分が若干抜けて、表面がしわしわになってきます。
今年は、水分の飛ぶのが遅いのか、例年よりはまだ張りのある状態でした。

この柿をいただく本来のお作法は、木の枝についたまま、柔らかなものを見計らい、ぢぅうと吸い取るのでありますが、今回は試しにもいで来たものを半分に切ってさじで掬っていただいてみました。うむ、美味なり。果肉は甘みを控えめのあんこのような食感で、香りに深みが加わり、種の周りはゼリーのようにつるんとした部分がございます。
本日は冷え込んでおりましたので、シャーベットにもなっておりました。

このようないただき方は、うちの両親は昔から好んでしていたようです。
しかし、見た目があまりよろしくなく(たまにカビが生えていたり、腐ってたり)、流通させるにもとろりとした実が運べないでしょうから、店頭に並ぶということはないものでしょうね。山里の知られざる冬の味覚なのでありましょう。