三沢清水で美味しく水を飲んで、お昼ごはんを食べて、もうちょっと上の箇所の手入れに向かいました。
三沢清水は地形図から見当をつけると標高1400mほどで、このあたりまで来るとまわりのブナなどはかなりちいさくなってきます。
山の草とか花とか虫とか-岩のところを登る

振り返って眺める障子ヶ岳。相変わらず雄雄しい姿です。
山の草とか花とか虫とか-障子ヶ岳

周りの木々もちいさくなって、古寺山まではもうちょっとのところの手入れの箇所です。
過去に、ここで前の代の小屋番のおやじさんが、体調不良と悪天候のなかの下山中にササの茎で滑って派手に転倒し、肋骨を骨折したことがありました。自力で下山したものの、入院することになったのです。
ここは、その当時にも雨で掘られたようになっており、今はだんだんと直りつつある(毎年ちょっとずつ手入れするからですが)ところです。中央の道は、まだ深いので今回は左の道の肩に登りやすいようにステップのための麻袋を設置しました。
山の草とか花とか虫とか-古寺山まで少しのところ
登山道を手入れするのは、山を大事にということもありますが、第一には安全に登り降りできるように、ということがあります。
街のなかで転倒して、足を骨折しても救急車が来られますが、山ではそのようにはいきません。しかもここは人の多い山域でなく山の奥の奥、というようなところです。
山のボランティアというと救助のほうが目を引きますが、道の手入れをしていくつの怪我が予防できたかわかりません。地味ですけれどもね、活動としては。

手入れが終わって14時30分ごろとなりました。
会長は小屋に泊まるということで、大朝日岳に向かい、先輩一名とぼくはどこの山頂にも立たずに下山しました。
しかし、今年は山に登っていません。いえ、登ってはいるんですが、作業や行事(山開きとか)で山に行くばかりで、山に登るために登る、というのがあまり無いんですね。特にひとりでふらふらときままに登るのは3月にスキーで遊びに行った以来は登っていないのです。
先輩の言うことには、今回のように作業しながら、荷物を背負いながら歩くのは朝日連峰を縦走するよりキツイなや、ということでした。たしかに体力面ではそうかもしれませんね。
これは前回に頑張って運んだ丸太の段。
山の草とか花とか虫とか-頑張った段

一服清水のあたりまで下ると、ギンリョウソウはめだまおやじのようになっていました。
山の草とか花とか虫とか-めだまおやじ

そのまた近くに、登りの際にちらりと目に入っていたちいさなラン。
視界のはじにちらっと見えただけだったので、コイチヨウランかな?と思ったらアリドオシランのようでした。ちいさいですね。
山の草とか花とか虫とか-アリドオシラン

ヒメコマツの尾根のあたりが近くなるころには、リョウブの花の甘い香り。
真夏だぜ、という感じのする花です。
山の草とか花とか虫とか-リョウブの花

ひらひらと力強い羽ばたきでやってきたのはアサギマダラでした。
黒いふちどりに斑になった薄いエメラルドグリーンは陽を透かしています。
意外に花の少ない盛夏にあってはリョウブの花は貴重な蜜源なのでしょう。
山の草とか花とか虫とか-アサギマダラ

いつもは力強く飛んで、あっという間に見えなくなるアサギマダラですが、この日はのんびりと蜜を吸っていました。
名残惜しいですが、アサギマダラが立ち去るより早くにぼくらが下山の途につきます。
山の草とか花とか虫とか-アサギマダラ名残惜しい

やがていつもの古寺鉱泉について、手入れの箇所や山のあれこれを鉱泉のとうちゃんとおはなししました。
山の草とか花とか虫とか-古寺鉱泉

古寺鉱泉から鳥原山への登山口の橋はこないだの雨で流されてしまいました。
山の草とか花とか虫とか-鳥原山への道

駐車場に戻って16時ごろになっていました。
うちの近くの川はまだ濁りがとれませんが、ここはもういつものとおり澄んだ水になっていました。このあたりでは、川の流れのかたちがあちこちで変わってしまっていました。
山の草とか花とか虫とか-古寺川

というようなことで、今回の山に行ったおはなしはおしまいです。