こないだの土曜の午後のことです。
お昼ごはんを食べてすぐまた田んぼに戻り草刈りの続きをしておりました。
田んぼにおにぎりでももって行けば良かったですね。

あちこちにタニウツギのピンクの花。
綺麗な花なんですが、あまり縁起のよろしくないようなことで好まれない場合があります。
ガザノキ、カジノキ、ホネカラバサミといくつも名前があります。
ガザノキは樹皮ががさがさしているからでしょうか。
カジノキとは、火事の木、で、家の周囲に植えると火事を招くということです。
ホネカラバサミは、火葬した後に骨をひろう箸にこの木の枝を使う風習からの名です。
嫌われていそうですが、逆に考えればそれくらいに身近で親しまれたひとつのかたちであるかもしれません。日本海側に多い木のようです。
山の草とか花とか虫とか-タニウツギ

田んぼに水が張られて2週間ほど。オタマジャクシがたくさん見られるようになりました。
山の草とか花とか虫とか-オタマだらけ

手にとってよく観察するとなんのカエルのおたまであるかわかるのですが、そこまではしませんでした。なかなか繊細な生き物ですものね。確実に調べるには歯の並びなども観察するのですが、それをするとたいていつぶしてしまうことになります。
いろいろ想像を巡らすとアマガエルのオタマだろうと思いました。
山の草とか花とか虫とか-オタマジャクシ

これは・・・よくわかりません。
しっぽの毛が三本、ヨコエビのような腹部、胸のあたりがもうちょっとはっきりして脚などあればカゲロウの幼虫かなと思うところですがどうにもよくわかりませんでした。足の動かし方などはヨコエビのようでした。陸上にいるものでたとえるとシミ(紙魚)などが近いように思うのですが。
山の草とか花とか虫とか-よくわからないもの

アメンボはアリを捕まえておりました。
山の草とか花とか虫とか-アメンボ

田んぼには、ぼくの歩いた足跡があり、そこがくぼみになるのですが、そのくぼみにミジンコがたくさん集まっていました。すごい数ですね。なにミジンコだかわかりませんが、カイミジンコの一種のようだと思い眺めました。半透明で粒に見えるのがミジンコです。
山の草とか花とか虫とか-ミジンコだらけ

水面近くに浮かんでいるのもいました。
こうして見るとやはりカイミジンコの一種のようですね。右の葉のようなのはウキクサの赤ちゃんでしょう。
山の草とか花とか虫とか-カイミジンコの一種

ミジンコは水のあるところにはよく見られますね。
ミジンコがいると、植物プランクトンを漉すように食べるので、水の透明度はあがるそうです。
ミジンコを食べる魚がいると、ミジンコが減ってきて水は緑色ににごってくるそうです。
田んぼの場合にはミジンコはサンショウウオの子どもやヤゴなどが食べるのでしょう。
ほかにも要因がいろいろあるようで、田んぼの水は一枚一枚にごっていたり水の色が違ったりします。不思議なものです。これはいくら毎年見ていてもよくわかりません。
山の草とか花とか虫とか-田んぼの苗

うちの田んぼは、田んぼ自体は乾田にしていて秋には一度干すのですが、田んぼの脇には水の調整のための水路がめぐらしてあり、そこは通年水があります。
水路のふちにはハッカが育ってきていました。水路の中に見えるのはイボクサの若い葉のようです。
山の草とか花とか虫とか-水路

大きなヤゴの抜け殻がありました。
これはシオヤトンボ(昨日の記事に出ました)のヤゴにしては大きすぎました。
近くを大きなヤンマ(クロスジギンヤンマのように見えました)が飛んでいたのでそれの抜け殻かもしれません。止水を好むヤンマのようで、この水路もほとんど止水なので育ったのかもしれないと思いました。
山の草とか花とか虫とか-ヤゴの抜け殻

ヘラオモダカの葉も育ってきましたね。この草は花も良いんですよ。ちいさく白い花が咲きます。
山の草とか花とか虫とか-ヘラオモダカ

いろいろ観察して遊んでばかりいたわけではありません。
田んぼの仕事もしながらその合間に撮影していたのです。
太陽が傾くころ、スズメノカタビラのちいさな穂に登るちいさなコガネムシ。
ちょこんと開いた触角、背中に密に生えた細かい毛はまさにビロウドの毛並みです。
ビロウドコガネの一種のようですが、そこから先は図鑑でもよくわかりませんでした。
山の草とか花とか虫とか-ビロウドコガネの一種

田んぼに暮らす生き物の種類の多さというのは想像を絶したものであるなと思っています。
いえ、そもそも虫たちの種類というのは素晴らしく多いんですね。図鑑に載っているのは、よく見かけるごく一部ですし、これまで確認されたものも全体のごく一部でしょうし、ちいさなハチやハエの仲間や甲虫などはそもそも肉眼では図鑑に比較するのもままなりません。さらに「虫」と言っても、昆虫だけでなくもっといろいろありますから、こりゃあ手がつけられないという感じがします。うちのちいさな田んぼですらこれほどの種類なのだから、果てしないことです。