山に行く前の日のことです。頼まれた用事があってこの日は家におりました。
頼まれた用事の時間まで近くの林に小鳥を見にいきます。
黄色いのがおりますね。これはキビタキのようです。
山の草とか花とか虫とか-キビタキ

キビタキは、時折地面に降りて虫をつかまえているようでした。
枝に戻って、くちばしを振り回して虫を枝にぺちん!
まわりに水滴が吹き飛ぶほどの勢いで振っておりました。
山の草とか花とか虫とか-キビタキ、虫をぺちん

なんとも難しいような声で鳴きます。
山の草とか花とか虫とか-キビタキ鳴く

用事というのは、うちの近くのショウブを見に行くことでした。
先っちょが細くて、紫色を帯びたのがショウブのようです。
その中に、いくらかガマも混じっています。ガマは葉がねじれるように生え、先っちょが丸く明るい緑色です。
山の草とか花とか虫とか-ショウブ

手に取ると、つやっとしていますね。
山の草とか花とか虫とか-ショウブの葉

葉の断面。すこしちぎると爽やかな香りがありました。
山の草とか花とか虫とか-ショウブ 葉の断面

実は、ぼくもショウブはこの時期にはっきり確認したことはありませんでした。
もう少し季節が進んだころに、花の咲くのを見たことはたびたびあります。
ふむふむ、根っこはこんなふうでしたか。
山の草とか花とか虫とか-ショウブ 根っこ
なにゆえ、ショウブを見に行ったのかというと、町のほうの町内会の子ども会で、菖蒲たたきという行事をするのに、最近はショウブが自生するところが少なくなり、行事そのものができなくなりそうだというので、どんなところにどのくらいあるのか、一緒に見に行って欲しいということなのでした。で、子ども会の大人の役員さんと一緒に下見をしたのです。

ショウブはかつて、街の近くのちょっとじめっとしたところなどにいくらでも生えていたのだそうです。ところが、宅地の開発や、川近くの護岸やそういったことが進んできたために住処がすくなくなってしまったのですね。
沼地のようなじめっとしたところは、そういうところでないと住まれない生き物や植物が多くあります。
ところがヒトのほうは、そういったなんでもないような湿ったところを好まない方がいるのです。使い道が無いような場所が身近にあるのがいやなのですね。(ぼくはそういう使い道のよくわからない場所が大好きなのですが)
この子ども会の菖蒲たたきは、ショウブとヨモギを袋かなにかに詰めて、四方から縄でひき、地面にどんどんとやるのだそうです。楽しみですね。

これは5月の4日のことでした。
サクラは満開になっておりました。山のサクラは今もまだ近くの山で咲き誇っております。
山の草とか花とか虫とか-サクラ

さて、ショウブですが、これから紫色の花の咲くアヤメなどの仲間にハナショウブというのがあります。身近にショウブというと、そちらのショウブを思い浮かべるのですが、こちらのショウブ(ショウブ湯にしたりするほう)は、サトイモに近い仲間の植物だそうです。
なお、古くは、ショウブをあやめと言ったそうです。(ややこしくてすみませんね)
それで、こちらはミズバショウです。
山の草とか花とか虫とか-ちいさな池とミズバショウ

ショウブの花はどんなのかというと、このミズバショウの白い衣の中の部分、これと似た花が咲くのです。ミズバショウもサトイモに近い仲間なのです。
ふむ、そのショウブのほうの花は、咲く頃にまた探しに行ってみましょう。
山の草とか花とか虫とか-ミズバショウの花

この日に見に行ったショウブとミズバショウの生えたところはかつて田んぼであったところでした。
うちの近くの田んぼというのは、ちいさな谷になった地形のところにその上の山から水が出て作っていた谷内田と呼ばれるところが多くありました。
平らなところの田んぼは休耕田になると堰から水を入れなくなって乾燥した草むらになったりしますが、ここでは湿地のようになっていました。
耕されなくなった田んぼには、スゲやガマが生え、それらが水面を浅くしていくとヤナギやハンノキが生え、やがて乾いた土地になっていきます。(自然に出来た湿地もそのように変化をしていきますね)
ここは谷間にダムのようになっていますから、乾いていくのにはかなりの時間を要するように思います。それまでには、いろんな生き物が住んでいくことでしょう。田んぼが減るのは残念なことですが、せめていろんな生き物が住まれるのはまだ気持ちが楽な気がします。
山の草とか花とか虫とか-休耕田

実は、うちの山のなかにもショウブがちらほらと生えるところがあります。
ついでにその近くに行くと、残雪とフクジュソウ。
山の草とか花とか虫とか-フクジュソウ

うちの山のショウブはこれですね。
うちの山のちいさな谷間にちいさな池が出来ており、ちいさい池ながら田んぼとはまた違ったトンボが飛んだりしておりました。
山の草とか花とか虫とか-ショウブうちの山