小朝日岳を下り、熊越えのあたりを進みます。
ダケカンバの林があり、その風下に雪庇が育っていました。

雪庇の上は歩きやすいのですが、ところによりこのように裂け目が入っています。
上の写真での木のあるところが夏の登山道のあるところで、そこから左は崖の上になっています。雪庇はありますが、そこは夏には空中なのですね。
裂け目は雪庇が尾根からはがれるように裂けるのが多く、覗いてみても底は見えません。
この日には人が落ちるくらいの亀裂は少なかったのですが、もし一人で歩いていてすっぽり落ちてしまったらこれはもうたいへんなことになりますね。

怪しいところはピッケルの先っちょでつついたりしながら慎重に進んでいきます。
振り返ると荒々しい岩肌と、それに乗っかるように放物線を描く熊越えから小朝日岳に伸びる尾根。

ダケカンバの林を抜けたあたりから風はさらに強くなっていきました。
風上に顔を向けるとぼうしとレインウェアのフードが飛ばされそうで、フードをしぼるひもをきゅっと締めなおし、風下に顔を向けて歩きました。
雪の表面は日光に照らされ、風に磨かれて光っており、ところどころに剥がれたような跡がありました。

吹きさらしになった尾根の道の先に大朝日岳がだんだんと近くなります。
風は時折さらに強く吹き、顔を前に向けていると息ができないほどでしたから、風上にピッケルを立てて耐風姿勢気味のままじわじわと進まないといけない箇所もありました。

やがて銀玉水の付近に到着しました。
ここで14時15分ほど。
なんだかんだで登りはじめて6時間以上が過ぎてしまっていました。

どうれ、ここまで登れば小屋についたも同然です。
銀玉水の登りの斜面には先に歩いた方が雪を踏んで締まったところだけ残り、後は風で削られた足跡がありました。
どんなに想像しても、こんなふうなことになるのだなんて思い当たりません。
雪と風と山歩きする人が作った造形なんだなあなんて思ったりしました。

北には朝日連峰の峰々、一番奥に以東岳。

やがて銀玉水の上部、小屋のあるところから横に伸びる肩のあたりが見えました。
あそこから先はさらに風が強まります。小屋番さんの立ててくれた赤テープは真横にピリピリと震えています。

先ほど、熊越えのあたりで撮った雪の表面が剥がれたようなのはもっと顕著になるとこうなるのですね。
雪の表面に氷が幕のようになっており、そのすぐ下は空間があります。ピッケルのピックを氷の下に置いてみました。
この氷がですね。風で飛ばされてバチバチと散弾のように飛んでくるのです。顔に当たるとたいへんに痛く、いよいよ風上には顔を向けられません。

そのような中、ヒラタアブの一種と思われる虫が雪のくぼみに風を避けていました。
いんや~、すごいものですね。生きておりますね。

銀玉水の上の肩が見えてきました。

あそこの岩の見えるところから先は数百mで小屋に着きます。
過去にここから大朝日岳に至る短い範囲でいくつか命を落とす事故がおきています。
あるパーティは、風のために進めずにケルンの風下に隠れたまま凍りつき、あるものは小屋目前で風下の谷間に風で突き落とされたそうです。
この日にいくつかのパーティで下った方たちは、もともとは別なパーティであったのが下山であまりに風が強いので少人数では怖くて下れずに一緒になったようなことでありました。
先輩たちも鼻の下が長くなっていただけではなかったのでしたね。
このあと小屋へ到着します。
ダケカンバの林があり、その風下に雪庇が育っていました。

雪庇の上は歩きやすいのですが、ところによりこのように裂け目が入っています。
上の写真での木のあるところが夏の登山道のあるところで、そこから左は崖の上になっています。雪庇はありますが、そこは夏には空中なのですね。
裂け目は雪庇が尾根からはがれるように裂けるのが多く、覗いてみても底は見えません。
この日には人が落ちるくらいの亀裂は少なかったのですが、もし一人で歩いていてすっぽり落ちてしまったらこれはもうたいへんなことになりますね。

怪しいところはピッケルの先っちょでつついたりしながら慎重に進んでいきます。
振り返ると荒々しい岩肌と、それに乗っかるように放物線を描く熊越えから小朝日岳に伸びる尾根。

ダケカンバの林を抜けたあたりから風はさらに強くなっていきました。
風上に顔を向けるとぼうしとレインウェアのフードが飛ばされそうで、フードをしぼるひもをきゅっと締めなおし、風下に顔を向けて歩きました。
雪の表面は日光に照らされ、風に磨かれて光っており、ところどころに剥がれたような跡がありました。

吹きさらしになった尾根の道の先に大朝日岳がだんだんと近くなります。
風は時折さらに強く吹き、顔を前に向けていると息ができないほどでしたから、風上にピッケルを立てて耐風姿勢気味のままじわじわと進まないといけない箇所もありました。

やがて銀玉水の付近に到着しました。
ここで14時15分ほど。
なんだかんだで登りはじめて6時間以上が過ぎてしまっていました。

どうれ、ここまで登れば小屋についたも同然です。
銀玉水の登りの斜面には先に歩いた方が雪を踏んで締まったところだけ残り、後は風で削られた足跡がありました。
どんなに想像しても、こんなふうなことになるのだなんて思い当たりません。
雪と風と山歩きする人が作った造形なんだなあなんて思ったりしました。

北には朝日連峰の峰々、一番奥に以東岳。

やがて銀玉水の上部、小屋のあるところから横に伸びる肩のあたりが見えました。
あそこから先はさらに風が強まります。小屋番さんの立ててくれた赤テープは真横にピリピリと震えています。

先ほど、熊越えのあたりで撮った雪の表面が剥がれたようなのはもっと顕著になるとこうなるのですね。
雪の表面に氷が幕のようになっており、そのすぐ下は空間があります。ピッケルのピックを氷の下に置いてみました。
この氷がですね。風で飛ばされてバチバチと散弾のように飛んでくるのです。顔に当たるとたいへんに痛く、いよいよ風上には顔を向けられません。

そのような中、ヒラタアブの一種と思われる虫が雪のくぼみに風を避けていました。
いんや~、すごいものですね。生きておりますね。

銀玉水の上の肩が見えてきました。

あそこの岩の見えるところから先は数百mで小屋に着きます。
過去にここから大朝日岳に至る短い範囲でいくつか命を落とす事故がおきています。
あるパーティは、風のために進めずにケルンの風下に隠れたまま凍りつき、あるものは小屋目前で風下の谷間に風で突き落とされたそうです。
この日にいくつかのパーティで下った方たちは、もともとは別なパーティであったのが下山であまりに風が強いので少人数では怖くて下れずに一緒になったようなことでありました。
先輩たちも鼻の下が長くなっていただけではなかったのでしたね。
このあと小屋へ到着します。