スズメがいますね。
冬には群れになってたくさんでえさを探したり、木に集まったりしていたのですが、暖かくなりはじめてからは、数羽で追いかけっこしたり、屋根の軒先をあちこち飛んでいるのを見るようになりました。
山の草とか花とか虫とか-街路灯の上のスズメ

電線の上に一羽とまっており、右の一羽は後から飛んできました。(数日前に撮ったものなのでうろおぼえなんですが)
山の草とか花とか虫とか-電線の上のスズメ1

左のスズメは、電線を横歩きするようにさささっと近寄って、
山の草とか花とか虫とか-電線の上のスズメ2

すると右のスズメは、いやん、とちょっと逃げ、
山の草とか花とか虫とか-電線の上のスズメ3

左のスズメがもう少し近づくと、
山の草とか花とか虫とか-電線の上のスズメ4

ああん、逃げちゃった。
山の草とか花とか虫とか-電線の上のスズメ5

というような光景を見るようになりました。
木から木へ、チュンチュン、ジュジュと鳴きながら追いかけっこしていたりもします。
上の写真では、おそらくふんわり丸っこいほうがオスなのではないかなあという気がしています。
こんなふうにふんわり胸を膨らましたようにして電線で待っており、近くに別のスズメがとまるとすすすっと近づいていくのです。
山の草とか花とか虫とか-ふわふわスズメ

こちらは男の子、女の子、どっちでしょう?
う~ん、わかりません。
山の草とか花とか虫とか-スズメ

スズメは雌雄もわかりにくく、個体の識別もしにくい(なにかコツがあるのでしょう)ので、どの子がどの子やら?と思っていました。
もしスズメの一羽一羽を見分けて、あ、あれはスズキさんの家のチュン子ちゃんだな、とか、あちらはサトウさん家のピチュ介くんだな、とか見分けられたらどんなに楽しいでしょう。

昔ながらの造りの小屋やお蔵の軒下の隙間などに巣をかけるようで、そういった付近を出たり入ったりしているのもみかけます。
道沿いの車庫に、スズメの巣らしきものを見かけました。(これは昨年あたりの巣のように思います)
山の草とか花とか虫とか-スズメの巣1

見上げながら歩いてみるともうひとつありました。
山の草とか花とか虫とか-スズメの巣2

スズメは珍しくなくあちこちにいますが、うちには巣をかけたことがないのでまだじっくりと観察したことはありません。
過去に、ヒナの落ちていたのを中学生に届けられて羽が生えそろうくらいまで育てたことがありました。どうも疾患かなにかがあったようで空に帰すことは叶いませんでした。それでも新聞紙を丸めて作った巣からぼくの手まで飛んでとまるくらいになってくれたのです。
名前を付けると、空に帰す時に躊躇してしまいそうだったので名づけもしませんでしたが、こうして思い出すのに名前があったなら良かったなと今になって少し淋しく思います。
スズメが可愛くて仕方なく見えるようになったのはそれ以来のことです。きっとあの子の親や兄弟や親戚なんだろうと思うとどれも愛らしいことです。

今夜は月がすっきり見えていました。
スズメも月も珍しくなく、いつでもあるように思いますが、眺めてみると興味深いものですね。
山の草とか花とか虫とか-月

どちらもあまりに熱心に眺めていると、
「あらまあ、ロッキーチャックさん、とうとう少しおかしくなったのかな?」
とか、
「なにか物思いにふけって、なにかあったのかな?」
というように言われてしまったりしますね。
「いえ、スズメを観察しておるところです」
と言っても、スズメや月をそんなに熱心に眺める理由もあるまいと多くの方が思うのだそうです。