今日はなかなかに雪が降りました。
商店街には控えめにちらほらと電飾があり、電飾のついた木に雪が積もっています。
山の草とか花とか虫とか-電飾

節電のために一時期は消えていた街灯などがだんだんと戻っていたりしますけれど、ぼくにとっては夜は暗くっても良いんじゃあないかなあという気持ちも、節電の大事さも変わりません。
香水に鼻が慣れて強くなるのとおんなじようなもので、電灯などは目が慣れればそのぶん暗くも感じるので明るくするのにキリがないような気がします。
庭で雪に穴をぽすんと開けてろうそくを灯せばこんなに明るいんですね。
山の草とか花とか虫とか-ろうそくの灯り
みんなで街灯などをなるべく消して星を観る夜があってもよいなあと思います。

さて、いわいど探検の続きです。
呼ばれた方向へ行ってみると、すこし離れたところからは見えなかった入り口が見えました。これがいわいど!そうかあ!ありましたか。
山の草とか花とか虫とか-イワイド

そんなに奥まで続いているわけではありません。
じいさまから聞いていたはなしによると、いわいどは畳8畳ほどの広さのある横穴で、江戸時代くらいには近隣の若い衆が集まってはよからぬことをしていたということです。
よからぬこととは、ばくちなどのようでした。さいころを転がしたり、花札で遊んだりしたのでしょうか?
山の草とか花とか虫とか-入り口

天井付近の岩の様子。
これはどうも凝灰岩のようです。凝灰岩は火山灰が堆積して出来た岩なのですが、堆積する際に、いろんなものが混じって堆積することもあるようです。
ここには、小石が混じっております。
山の草とか花とか虫とか-天井付近

外側には、もうちょっと違った種類の石が混じっていて、こちらはチャートかなあ?と小屋番さんとはなしをしていました。黒っぽい石は、凝灰岩のほかの部分に比べて緻密で硬くつやっとしています。堆積岩が熱変性するとこんなふうになったりするようです。
どうやってこんな穴が出来たものだか、ああでもない、こうでもないとおはなしをしました。
たとえば、この穴の部分にかつてこんなふうに種類の違った石が詰まっていてそちらだけ先に砕けたとか、そういうことだろうかとか、また鉱山などで掘削しているといきなり地中に空洞があったりするのだそうです。
山の草とか花とか虫とか-チャート

中の様子。
こちらは、入り口からみて右の方向です。
山の草とか花とか虫とか-内部

こちらは左方向。
しゃがんだまま移動するような高さです。
山の草とか花とか虫とか-内部2

中から見てみると、入り口は幅が狭くなっていました。ほんとうに居住向きの穴、という感じがします。
山の草とか花とか虫とか-中から見てみた
でも、じいさまの言っていたような、8畳ほどの広さではありません。大人が6名ほどしゃがみ、真ん中に焚き火を出来るくらいの広さです。
なんせ50年前に見た、という記憶のはなしなので、その間に空間が記憶のなかで広がっていったのでしょう。小学校の教室に久々に行ってみると、こんなにちいさな部屋だったんだなあと驚くようなものでしょうか?
いえ、それとももっと大きな穴があるのでしょうか?(その後、周囲をまだ探しましたが見当たりませんでした)

いわいどの中には、炭のかけらがいくつか落ちていました。
これをかじってみた小屋番さんによると、炭で間違いないということでした。
かつて火を焚いて過ごしたのかもしれません。
山の草とか花とか虫とか-炭

住民がおりました。
これはヤホシゴミムシというゴミムシの仲間のようです。透明感のある琥珀色の体にクリーム色の斑。
ゴミムシは、たいてい黒っぽいのが多く、背中に縦のすじがあったりするなかにあってこれは美麗なゴミムシだなあと思いました。
顔を見るとたしかにゴミムシの仲間なんだねえという顔立ちでした。
山の草とか花とか虫とか-ヤホシゴミムシ

さて、「いわいど」は、言葉で聞いて知っているために、どんな漢字を書くのかわかりません。
すんなり思い当たるのは、岩井戸、祝戸。
井戸だと、縦の穴で水を汲むイメージですから、ちょっと違うでしょうか?
ふと連想するのは、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の天岩戸(あまのいわと)だったりします。天岩戸、天岩屋戸、天岩屋というような呼び方だったでしょうか。
じいさまが言っていた言い方では、「裏山に、イワイドというイワヤがあって・・・」という具合でしたから、「イワヤ」は、一般的に岩のあなぼこを言い、「イワイド」がこの穴の固有名詞なのではないだろうかと思いました。
いろいろ想像をめぐらしますが、そもそもこの穴は、若い衆がよからぬことをするのに使っていたそれほど広く知られているものではない(資料などには出てこないようです)ので、「イワイド」とは、身内でそう呼び慣らしているだけなんだろうなあと思いました。
(そう言ってしまうと、地名などはみんなそうなんですけれども)

さて、ひとまず無事に見つけることができました。
お昼ごはんにしましょう。
いわいどのちょっと上に尾根が続いていて、その尾根の上の座りやすそうな枝や地面の平らなところの雪をならして座り、お昼にしました。
山の草とか花とか虫とか-根っこのイス

このあとに、せっかく山に来たのでちょっと登って散歩しました。