以前から気になっていた石造りの古い鳥居を見に行きました。
ブログでやり取りさせていただいている佐賀ンもんさんより、以前、「現存する日本最古の鳥居はたしか山形にあるはず」と教えていただいてから気になっていました。

瀧山(竜山、りゅうざん)が見えます。(国土地理院の地形図には瀧山となっています)
どうもこの山がその鳥居に関係あるそうな。
山の草とか花とか虫とか-瀧山

地図で鳥居の名前にある通り、元木というところの近くにあります。
ところが、「このあたりのすぐ近くにありそうなんだけれどなあ」という箇所をクルマで通っても見つかりません。
う~ん、しかたない。交番に立ち寄って聞いてみると、やはりすぐ近くです。
すぐ近くのようなので「10分ほどクルマを置かせてもらえませんか?」と交番のおまわりさんに聞くと、交番の駐車場に停めさせてくれました。

道を鳥居のある方角へ渡ります。
あ、そうそう、このあたりの地名が「鳥居ヶ丘」なんですよ。
ほら、鳥居がありそうでしょう。
山の草とか花とか虫とか-鳥居ヶ丘

と、うえの写真を撮っていたら、そこにあったのね。という感じにありました。
交番からは50mもないほどで、道と鳥居の間に酒屋さんがあって、道から見えなかったのです。
山の草とか花とか虫とか-鳥居あった

鳥居の東側に行くと、向こうに道が見えました。
山の草とか花とか虫とか-道路が見える

さて、鳥居です。
これは石で出来た鳥居ですね。
現在よく見かけるものよりも、ずいぶんどっしりしたシルエットです。
柱は丸く、ほぼ垂直に立ち、笠木と島木は一体となっていて反りは目立ちません。
貫の柱の左(北)側は欠けてしまっていましたが、額束(新しいものだとここに神社名とか書いてありますね)は残っておりました。
山の草とか花とか虫とか-元木の石鳥居

材質は凝灰岩のようです。
昔の石碑などでは凝灰岩のものは時折見かけます。
うちのとなりの集落に、奈良時代より古いのではないかという板碑があるのですが、それも凝灰岩でした。
山の草とか花とか虫とか-石材

貫の北側の欠けたところ。
貫通してあるのでなく、こんなふうに掘ってありました。
山の草とか花とか虫とか-貫の部分

説明書き。
国指定の重要文化財となっているようです。指定は昭和27年11月22日。
文化財保護法は昭和25年5月30日に公布のようでしたから、かなり早い段階での指定だと思いました。
高さは3.51m。柱の直径は90数cm。作られたのは瀧山(竜山、龍山)の仏教関係の盛んだった平安時代と言われていると書いてあります。鳥居というと、神社かなと思っていたのですが、神社だとかお寺だとか分けて考えるようになったのは後世のことなのだろうかと思いました。
山の草とか花とか虫とか-説明書き

周りは住宅街ですが、鳥居から覗いて瀧山が見えました。
この鳥居のすぐ近くには、龍山川(川のほうは「龍」なのね)が流れており、ずっと遡ると瀧山へ至ります。
地形図を見ても、きっと川沿いに山近くまで行って登るだろうなあというように見えます。
もしかしたら、参拝路が過去にあり、参拝路の途中にあった鳥居なのでしょうか?
山の草とか花とか虫とか-瀧山が見える
石鳥居の東側には、稲荷様があり、そちらには新しく見える赤い鳥居がありました。

夕暮れが近くなります。
鳥居の向こうの山は夕陽で赤くなってきました。
山の草とか花とか虫とか-向こうの山が赤く

帰ります。
まだ残る夕陽に、遠くの月山が照らされておりました。
山の草とか花とか虫とか-夕陽浴びる月山

夕焼けと電線。
山の草とか花とか虫とか-夕焼けと電線

山形市から帰る途中なので、夕陽は白鷹山地へ沈みます。
山の草とか花とか虫とか-白鷹山地

あ、そういえば、瀧山には登ったことがありません。
奥羽山脈のほうもたくさん山があるのですが、これまであまり足を運んでいないんだなあと思い当たりました。