さて、もう数日前のことになりました。
街のほうへうろうろ散歩に行きました。
というのは、新聞の記事によるとここが重要文化的景観というものの選定の答申があったのだそうです。(新聞記事によると「最上川の流通・往来及び左沢町場の景観」と書いてあります)
重要文化的景観というと、あれでしょうか。近江八幡をはじめとした琵琶湖周辺の水辺空間や四万十川、佐渡や金沢、飛鳥、唐津、天草とそうそうたる有名な場所が選定を受けていると聞きます。

新聞に載って数日、もしかして街を歩く方も増えた?と思い、日曜の様子を見に行きました。
ぼくはここは毎日のように見ている景色なので、文化的景観というのが果たしてここにあてはまるのかどうなのかしっくりきません。

これは昔、糀やさんだったところ。
山の草とか花とか虫とか-町屋

こちらは造り酒屋さんだったそうです。お蔵に土の塀が残っています。
山の草とか花とか虫とか-造り酒屋

新しく出来た道や電線などもあります。
ここの交差点は、夏に花火を眺めました。
山の草とか花とか虫とか-交差点から

赤い古びたポスト。
ぼくは、街の風景としてはこういうのが好きなのだけれど。これも選定されたのかしらん?
山の草とか花とか虫とか-ポスト

ここは最上橋という最上川にかかる古いコンクリ造りの橋のところ。
かつては、通行の多いところだったのですが、新しい橋が出来て静かになりました。
山の草とか花とか虫とか-最上橋のところ

趣を感じる軒先とカキの実。
ここの軒先のおうちは、今はアトリエとして使われているところ。
山の草とか花とか虫とか-カキ

今回の選定は、最上川の流通往来とタイトルにあります。
この最上橋付近は、かつて舟運華やかなころに米沢藩の蔵などや、番所などがあり川港だったそうです。
そして、ここの左沢というところは、交通の要衝として栄えたのですね。
そのころには珍しい歓楽街などがあり、遠くの町から山越えて、お札を握り締めて峠を越え、お客様がいらっしゃったそうです。
山の草とか花とか虫とか-番所跡

塩屋さんだったのでしょうか?こういう昭和初期くらいをしのばせる家屋がまだ残っています。
山の草とか花とか虫とか-塩屋さん

あと、交通というとこれも?
JRのどこにもつながっていない路線はずいぶん減ってしまいましたが、ここにはまだあります。
ぼくはやまあいの集落に育ったために、あまり実感がないのですが、かなり遠くまで列車の音は聞こえて、この街に住む方は、郷愁を覚えるのだそうです。音、それもまた景色のうちかもしれません。
山の草とか花とか虫とか-左沢線

最上川舟歌(よーいさののまがーしょ、えーんやこらまがせ)の発祥の地の石碑があります。
山の草とか花とか虫とか-最上川舟歌発祥の地

市街地部はちいさな範囲なのですが、あれこれ回るには結構時間がかかりますね。
最上川と先ほど通った最上橋が見えます。
ここの周辺を会場にした花火大会は、今年で90周年だったそうで、それも川港の繁栄の名残を伝えるようです。
山の草とか花とか虫とか-旧最上橋

昨日は、山あいの集落の茅葺屋根がどのように残っていくんだろうともやもや考えたのですが、こちらも同様に、今は川港はありません。
文化的景観というのは、あまり耳なじみのない言葉で、なんのことやら?という具合です。
ネットで調べてみると、文化財保護法というものに

「地域における人々の生活又は生業及び当該地域の風土により形成された景観地で我が国民の生活又は生業の理解のため欠くことのできないもの」

とのことです。
景色が文化財というあたりが、よく理解できず、でも興味深いようならこれは歩いてみるしかありません。
さあて、このあと、最上川の近くを歩いてみました。