さて、昨日の日曜は、植物の写真の講座(ワークショップと書いてあった)へ行きました。

でも、その前に、この日は、小屋閉めの日で小屋番さんが山を下る日です。
山岳会の先輩が迎えに上がるとのこと。ぼくもそちらにも行きたかったのですが、体がひとつしかないので残念でした。
山はもう雪の季節になっていきます。雪の山、ちょっと見に行きたいな。

山の様子も気になったので、集合時間までちょっと古寺鉱泉付近へ行きました。
紅葉の時期で、駐車場はもういっぱいいっぱいに混んでいました。(月山や蔵王の駐車場に比べればたいへんちいさな駐車場なんですが)
見知った先輩のクルマと小屋番さんのクルマとがとまっていました。
県外ナンバーもかなりの多さで、百名山の名前の効果というのはすごいものだなあと思います。
しかし、何時間も運転してそれから山へ登るというのだからすごいものですね。中型くらいの観光バスもあったりしました。
ぼくならクルマの運転に疲れて山に登らずに帰ってしまいそうです。
山の草とか花とか虫とか-古寺鉱泉

登山道の保全作業をした古寺山付近まで行けたらよいのですが、なにせ時間がそれほどあるわけでありません。
これは古寺鉱泉裏の尾根まで上がる途中のちいさな沢の作業箇所。
う~む、なるほど。これは効いておりますね。木の枝の下は沢がちょろちょろ流れていました。
階段もしっかりと定着していました。
山の草とか花とか虫とか-保全作業したところ

てくてくと歩いていくのですが、1時間歩いて、それから戻るというくらいですから、登るというよりも道端を見て歩くのに余念がありません。
これは・・・。地衣類のなにか・・・ハナゴケ科のなんでしょう。です。
地面に生えていました。
地衣類は、藻類と菌が共生してできるものだと聞きます。
つまり、二種類の生き物が一緒に住んでいる住処なのですね。
二種類の生き物が一緒に暮らしているものを分類して整理するというのもたいへんそうです。
あ、でもそれを言ったら、ヒトだっていろんな菌やら虫やらが体に住んでいるし・・・。
山の草とか花とか虫とか-地衣類のなにか

ぼくの歩いている間にも、そうですね。5名くらいが追い越していったかと思います。
ご夫婦で楽しそうなかた、辛そうに地面ばかり見て登っているかた、トレイルランニングというものなのか、ちいさな袋を背負ってすたすた登る方、いろいろいるものですね。

登山道にはブナの根がひろく広がっているところもあります。
この根の範囲から上を見上げてみると、葉の範囲よりも根の範囲が広いのだなあと思いました。
山の草とか花とか虫とか-登山道と根っこ
ブナは、林業や材木を扱う方にとっては、日本海側のブナと太平洋側のブナとは違うものだと聞きます。変化は連続しているので、図鑑によっては分けてあったり無かったりするわけですが、日本海側の葉の大きいものをオオバブナとするのもあります。
オオバクロモジやマルバマンサクの例とおなじく、木の種類は似ていても木材として使うのにはまるっと性質が違うのだそうです。
日本海側のブナの場合には、幼木のころから雪につぶされながら育つので、それに耐えられるしなやかで粘りのある材質になるのだそうです。
ブナは、いくつか漢字の表記があり、そのなかで「木」に「無」と書いて橅(みなさんのパソコンでも表示されるでしょうか?)は、ブナは材木として使い道が無いのでそういう表記がされるのだということです。
ところが日本海側のブナは、粘りがあり床板などにも使われたそうで、例えば山形の天童あたりで戦前から産業となっていた成型合板などはブナを使ったものだった、なんてことも聞きました。

そんなわけでブナの葉を眺めたりしながら歩きます。
今年は、標高の高いところではブナハムシの食べ跡がたくさんありましたが、標高の低いところではあまり見かけません。この食べた跡は成虫のほうの食べ跡みたいです。
8月だったかに行った月山では、山頂の方向へとたくさんのブナハムシが飛んでいきました。
ブナに詳しい方に聞いたところ、だんだんブナハムシの発生している標高が高くなって来ているとのこと。山頂まで到達したら、どこに行ってしまうんだろうね?ということです。どこに行っちゃうんでしょう?どこまでも走っていくレミングたちを想像しました。
山の草とか花とか虫とか-ブナの葉

あれあれ、上の写真のブナにちょっといつもと違った感じがあります。
ブナの葉脈のさきっちょに鋸歯がついています。
毛がなんとなくまとまっているのかなと伸ばしてみたりもしましたが、毛だけでなく葉のふちもでっぱって確かに鋸歯のようになっておりました。
これも、ブナに詳しい方に聞いたら、ムカシブナの系統のブナの葉がそうなるとのことでした。
植物は図鑑に種類としてまとまって載っているのですが、実際にはそれぞれ一株一株に違いがあるものですね。
同じ種類の木でも、山ごとになんだか雰囲気が違うなあなんて感じることもあるし、標高に尾根に沢に斜面に風向きによっても、土壌の水分の様子でも違うものですね。偽高山とされるような標高のものは、葉の緑が濃く表面はつやつやと常緑樹かと思うほどにばりばりとするのに、ここの標高の低いところのものは、まだ毛が残り新緑のころのようなマットな表面です。
山の草とか花とか虫とか-ムカシブナ系統のブナの葉

なお、これがこないだの中ツル尾根の1400mくらいの高さのブナの葉。
ハムシの食べ跡がたくさんあるし、毛は無くなり色は濃く、表面はつやっとして、全体がくるんと波打つようです。
高いところの風があたり水分も少ない尾根では乾燥に対応してこうなるのかもしれません。
標高の高いところに、低いところの株を持っていったらどうなるんだろうとか、逆はどうだ?とかいろいろ想像したりします。
山の草とか花とか虫とか-中ツル 偽高山帯付近のブナの葉


あらま。文字数ばかりが増えていきます。
紅葉は低いところではオオカメノキなどはもう一足早く赤くなっておりました。
山の草とか花とか虫とか-オオカメノキ 紅葉

ブナの葉も、枝によっては黄色やオレンジに。
山の草とか花とか虫とか-色が付いてきたブナ

ヤマモミジはまだまだ夏と変わらないような葉の色合いでした。
山の草とか花とか虫とか-ヤマモミジ

そんなふうに登るというわけでもなく、一服清水の手前の平らになる手前ほどまで行き、引き返しました。
時間にまだ余裕があるなあ、ぼくもいつもぼんやりしているわけではないんだ、と集合場所へ向かったら、なんとまあ。集合場所を間違っていて、慌てて本来の集合場所へ向かう始末になりました。

Plant×50

ブナ(オオバブナ、ウラブナ、シロブナ、山毛欅、橅、椈)・・・1種×50=50円

10月1日から累計 750円

2012年9月:3,700円
2012年8月:3,100円
2012年7月:4,150円
2012年6月:3,750円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円