はい、時間は少し戻り、先々週の飯豊に行った際のおはなしです。
梶川峰のうえで作業し、暗くなってからふもとに到着し、ロッジへ泊まりました。
翌朝の日曜は、飯豊にもう一度登ろうかとも思ったのですが、田んぼに行かないと行けなかったので泣く泣く帰宅することにしました。
でもそのまえに、ふもとの温身平(ぬくみだいら)というところを早朝に散歩しました。
駆け足で載せてみたいと思います。
ロッジからすぐの丸森尾根の登山口。
登山の届けを入れるポストはかわいらしい色あいでした。小鳥とかが住んでそうです。

すこし汗をかくくらいに丸森尾根を登りました。
前の日に登った梶川尾根が見えました。
しかし、この尾根、どういう登りなのでしょう。とある方曰く、「一般ルートではありえない登りかた」だそうです。ぼくはまだ全国各地の山に登っているわけではないのでどのくらいほかのところと違うのだかわかりません。

登山口に戻る際に、地元のかたとすれちがいました。
丸森尾根もなかなか急斜面の登りなのですが、ひょいひょいと登っていきます。
飯豊関係の山岳会のかたは、ほんとに足腰の強さに驚かされます。

梶川尾根のほうへ進んでみます。
磐梯朝日国立公園という石碑のようなのがあり、その裏に山の神様と書いてある石がありました。苔むしてなかなかしっとりした雰囲気。こういうのは好きです。

また少し歩いて梶川尾根の登山口。

一歩目から手を使う感じの登りっぷりです。
人がとなりに立っていてくれたなら大きさもわかりやすいのですが。
ぼくのおなかくらいの高さまでの石でした。

もう少し進むと、看板がありました。
セラピーロードと書いてあります。

地図を大きくしてみましょう。
地図の上のほうは石転び沢の入り口のようです。
3番に、巨樹のヤチダモとあります。
足のむくまま進んでみることにしました。

林道のような道。
これが地図のメインロードのようですね。
ここはクルマも通れそうだけれど梶川尾根の登り口のところの沢でゲートがありクルマは通行できません。

こちらがけもの歩道とメインロードの南のあわさるところ。
まわりは、そのへんで見かけたら「おぉ!」と声が出るような立派なブナがいくつもあります。

メインロードを進んでいくとヤチダモがありました。
幹周りは465cm。

う~ん、すらりと伸びた樹形をしています。
かつては野球のバットに使われたほど丈夫な木質だとのこと。
また、美しい木目になるので調度品などにも使われたそうです。
しかし、これほど大きなものはなかなか無いのでしょうね。
看板には、樹高34mとありました。

樹皮は苔がついて、重厚感のある雰囲気でした。

見上げた枝には、着生のシダが見えました。
これは気になりますね。
シダ、特に着生のシダは寒いところにはあまり数がありません。
葉の裏の点々(ソーラス)から、ウラボシ科のなかまのなにかだろうと思いました。
おそらくはミヤマノキシノブだろうと思います。

石転び沢をすこしでも見てみたいと思いましたが、意外に時間がかかりそうなのでやめておきました。
ヤチダモのとなりにちいさな道があり、けもの歩道につながっているようだったので森のなかを通過しました。
足元にはブナの新芽がたくさん生えているところもありました。

う~ん。なんと深い、雰囲気のある森なのでしょう。
これは雪のたくさん残るころにスキーを履いてブナの森散策をしたらずいぶん楽しそうです。

写真はたくさん撮ってしまいました。
どこを撮っても深いブナの森の雰囲気。これは飯豊の山に登るのがつらいかたでものんびりたのしめそうです。いろんな虫や草もありそう。
でも、結構のんびり時間を使ってしまったので、ロッジへ戻ることにしました。
また来て見たいところができました。

山形県はブナの森の面積が日本一だそうです。
里近くは植林のスギ林が多く、その先はコナラの林、もうすこし標高が上がるとブナになっていきます。
うちの裏山も、登ってみるとブナが生え始めるような感じです。
飯豊、朝日、月山に鳥海。ブナがふもとに大きく森になり、登るとだんだんちいさくハイマツの生えるすこし手前までずっとブナ。
さて、この日の前の夜の様子から。
小国の山岳会のみなさまから歓待していただきました。
近くの温泉の券をいただいたり、なべをごちそうになったり。
これはクマさんの脂身の刺身だそうです。昨年はブナの実が豊作で、それを食べたおおきなクマだったそうです。ありがたくいただきました。(食べ過ぎるとすごいことになるそうです)

石転び沢の注意書きがロッジの中にありました。
石転び沢は、急な分、稜線への最短ルートで、飯豊連峰を訪れるかたの人気のルートだとのことです。
山形県内の山での遭難は、山岳遭難というより山菜やきのこ採りでの道迷いが多いのですが、飯豊の場合は、山登りでの山岳遭難が多いのだそうです。
アイゼン歩行、ピッケルの使用、雪渓の状態の見極めなど精進してからこないといけないところなのでしょう。

おまけ

ニホンザルが3頭。道でなにかを拾っていました。
もう少し近くで撮りたいと思ったのですが、対向車が来て森の中へ逃げてしまいました。
うちの近くには、ニホンザルはたまにはぐれてくるだけで群れなどはみかけません。
奥羽山脈のほうでは群れに囲まれたりしたこともあったのですが、おなじような条件に思うのに不思議なことです。クマはうちよりも里のほうへ今年は特にたくさん出ているようです。
クマやニホンザル、こういう大型の哺乳類が住んでいるのも豊かな森の証なのだろうなと思ったりします。ばったり出くわしたくはないですが、とお~くからなにをしているものか眺めてみたいものです。
梶川峰のうえで作業し、暗くなってからふもとに到着し、ロッジへ泊まりました。
翌朝の日曜は、飯豊にもう一度登ろうかとも思ったのですが、田んぼに行かないと行けなかったので泣く泣く帰宅することにしました。
でもそのまえに、ふもとの温身平(ぬくみだいら)というところを早朝に散歩しました。
駆け足で載せてみたいと思います。
ロッジからすぐの丸森尾根の登山口。
登山の届けを入れるポストはかわいらしい色あいでした。小鳥とかが住んでそうです。

すこし汗をかくくらいに丸森尾根を登りました。
前の日に登った梶川尾根が見えました。
しかし、この尾根、どういう登りなのでしょう。とある方曰く、「一般ルートではありえない登りかた」だそうです。ぼくはまだ全国各地の山に登っているわけではないのでどのくらいほかのところと違うのだかわかりません。

登山口に戻る際に、地元のかたとすれちがいました。
丸森尾根もなかなか急斜面の登りなのですが、ひょいひょいと登っていきます。
飯豊関係の山岳会のかたは、ほんとに足腰の強さに驚かされます。

梶川尾根のほうへ進んでみます。
磐梯朝日国立公園という石碑のようなのがあり、その裏に山の神様と書いてある石がありました。苔むしてなかなかしっとりした雰囲気。こういうのは好きです。

また少し歩いて梶川尾根の登山口。

一歩目から手を使う感じの登りっぷりです。
人がとなりに立っていてくれたなら大きさもわかりやすいのですが。
ぼくのおなかくらいの高さまでの石でした。

もう少し進むと、看板がありました。
セラピーロードと書いてあります。

地図を大きくしてみましょう。
地図の上のほうは石転び沢の入り口のようです。
3番に、巨樹のヤチダモとあります。
足のむくまま進んでみることにしました。

林道のような道。
これが地図のメインロードのようですね。
ここはクルマも通れそうだけれど梶川尾根の登り口のところの沢でゲートがありクルマは通行できません。

こちらがけもの歩道とメインロードの南のあわさるところ。
まわりは、そのへんで見かけたら「おぉ!」と声が出るような立派なブナがいくつもあります。

メインロードを進んでいくとヤチダモがありました。
幹周りは465cm。

う~ん、すらりと伸びた樹形をしています。
かつては野球のバットに使われたほど丈夫な木質だとのこと。
また、美しい木目になるので調度品などにも使われたそうです。
しかし、これほど大きなものはなかなか無いのでしょうね。
看板には、樹高34mとありました。

樹皮は苔がついて、重厚感のある雰囲気でした。

見上げた枝には、着生のシダが見えました。
これは気になりますね。
シダ、特に着生のシダは寒いところにはあまり数がありません。
葉の裏の点々(ソーラス)から、ウラボシ科のなかまのなにかだろうと思いました。
おそらくはミヤマノキシノブだろうと思います。

石転び沢をすこしでも見てみたいと思いましたが、意外に時間がかかりそうなのでやめておきました。
ヤチダモのとなりにちいさな道があり、けもの歩道につながっているようだったので森のなかを通過しました。
足元にはブナの新芽がたくさん生えているところもありました。

う~ん。なんと深い、雰囲気のある森なのでしょう。
これは雪のたくさん残るころにスキーを履いてブナの森散策をしたらずいぶん楽しそうです。

写真はたくさん撮ってしまいました。
どこを撮っても深いブナの森の雰囲気。これは飯豊の山に登るのがつらいかたでものんびりたのしめそうです。いろんな虫や草もありそう。
でも、結構のんびり時間を使ってしまったので、ロッジへ戻ることにしました。
また来て見たいところができました。

山形県はブナの森の面積が日本一だそうです。
里近くは植林のスギ林が多く、その先はコナラの林、もうすこし標高が上がるとブナになっていきます。
うちの裏山も、登ってみるとブナが生え始めるような感じです。
飯豊、朝日、月山に鳥海。ブナがふもとに大きく森になり、登るとだんだんちいさくハイマツの生えるすこし手前までずっとブナ。
さて、この日の前の夜の様子から。
小国の山岳会のみなさまから歓待していただきました。
近くの温泉の券をいただいたり、なべをごちそうになったり。
これはクマさんの脂身の刺身だそうです。昨年はブナの実が豊作で、それを食べたおおきなクマだったそうです。ありがたくいただきました。(食べ過ぎるとすごいことになるそうです)

石転び沢の注意書きがロッジの中にありました。
石転び沢は、急な分、稜線への最短ルートで、飯豊連峰を訪れるかたの人気のルートだとのことです。
山形県内の山での遭難は、山岳遭難というより山菜やきのこ採りでの道迷いが多いのですが、飯豊の場合は、山登りでの山岳遭難が多いのだそうです。
アイゼン歩行、ピッケルの使用、雪渓の状態の見極めなど精進してからこないといけないところなのでしょう。

おまけ

ニホンザルが3頭。道でなにかを拾っていました。
もう少し近くで撮りたいと思ったのですが、対向車が来て森の中へ逃げてしまいました。
うちの近くには、ニホンザルはたまにはぐれてくるだけで群れなどはみかけません。
奥羽山脈のほうでは群れに囲まれたりしたこともあったのですが、おなじような条件に思うのに不思議なことです。クマはうちよりも里のほうへ今年は特にたくさん出ているようです。
クマやニホンザル、こういう大型の哺乳類が住んでいるのも豊かな森の証なのだろうなと思ったりします。ばったり出くわしたくはないですが、とお~くからなにをしているものか眺めてみたいものです。