そうそう、そうでした。
今回の鳥原山では、学芸員さんの調査に同行をしているのです。
ここは国立の自然公園だとかいろいろの規制があり、調査をするために湿原の中に入るのには特別の許可が要ります。調査は毎年継続して実施しているそうで、今年はなんだかんだとお忙しかったようで時期が遅くなってしまったようです。また、調査には単独では行かずに同行者が要るようでした。それで同行することになったのです。
まずは、このちいさな草。
これはミヤマヒナホシクサだそうです。
山の草とか花とか虫とか-ミヤマヒナホシクサ 花

湿原のうち、水の深すぎない、でもほかの草の丈も高すぎない。そんなところに生えていました。どれだかわかります?高さがほんの数センチの草です。
山の草とか花とか虫とか-ミヤマヒナホシクサ 生えているところ1

じめっとしたところに、何かの苗のように生えているのが今回調べるミヤマヒナホシクサです。
定規が4本組になったような枠でそのなかの株数を数え、その数をだいたいの面積に乗じて記録しているようでした。
山の草とか花とか虫とか-ミヤマヒナホシクサ 生えているところ2

根元はちょっと太めで、そこから葉がいくつかまわりに出て、頭花は茎の伸びたのにひとつ黒いのがついていました。
山の草とか花とか虫とか-ミヤマヒナホシクサ 全草

鳥原湿原のうち、この南東部は昔にテント場に使われていたこともあったそうです。
そのためか、その当時、踏みつけなども頻繁で今は木道とロープで湿原内には入らないようになっております。ミヤマヒナホシクサは、この草原の溝のようになったところに生えていました。登山道からはミヤマヒナホシクサの生えているのはなかなか気がつきません。
山の草とか花とか虫とか-ミヤマヒナホシクサ 場所
ミヤマヒナホシクサは山形では、絶滅危惧Ⅰ類(絶滅寸前)となっているようです。

踏みつけだけでなく、湿原はだんだんと草丈の高い草、または木が生えるようになっていって乾燥化していくものです。希少な草があるのも大事だし、でも湿原が自然のままに遷移していくのも節理だし、むつかしいところだなあと思いました。
山の草とか花とか虫とか-変わりゆく湿原

草原のところどころに見える白い花は、イワショウブでした。(これは数は数えませんでした)
ちょうど花の時期でした。
山の草とか花とか虫とか-イワショウブ

こちらはユリの仲間の花のようです。
山の草とか花とか虫とか-イワショウブ 花

また、草のところの根元にはモウセンゴケがびっしり生えていました。
地面を触ってみると、乾燥化しつつあるとは言っても触った指がしっとりするくらいの湿り気はどこでもありました。
山の草とか花とか虫とか-モウセンゴケ たくさん

場所を移動して、今度は池塘のあるところに行きました。
調べる草のあるところまで移動するのに、草をなるべくふみつけにしないように慎重に歩き、ミツガシワのあるところでは池塘の中をそっとそっと歩きました。
お次の調べるものは、ホロムイソウでした。池塘と池塘の間の島のようなのに生えておりました。この草も普段歩くところからは見ることができません。
これもおなじように定規の4本組のもので数を数えていきます。
山の草とか花とか虫とか-ホロムイソウ 実

ほんとうは、ホロムイソウも花の時期だと分布の場所と数を数えるのに良かったようです。
ホロムイソウはもう実をつけていました。
山の草とか花とか虫とか-ホロムイソウ 実 拡大
こちらも、絶滅危惧Ⅰ類(絶滅寸前)となっているようです。

池塘のなかを歩くのはほんとうにそわそわする気持ちでした。足をそっと置き、でも足の置き場がよろしくないとひざまである長靴のうえまで水が来てしまいます。幾度か足がずぶずぶと沈んでしまいました。
それでも、風が池塘に漣を起こし、草が揺れ、水面に入道雲が映るところをオオルリボシヤンマがいくつもホヴァリングし、羽音を響かせます。楽園というところがあるのならきっとこんなところだろうと思いました。ヤンマは稿を改めることにして・・・。
(許可を得ての調査など以外には木道からはずれたりしてはいけません。許可を得ていても、後ろめたい気持ちになりつつ入りました。必要な調べ物ではあるのですけれども。たいへんに貴重な体験でした)

話は変わってこちらはミヤマナラです。
これは極端にちいさな葉のミヤマナラに思いました。
でも、葉の大きさはかなり変化するとのことでした。
山の草とか花とか虫とか-ミヤマナラ

葉の一枚一枚はぼくの指先ほどしかありません。
あれれ?これはなんだろう?と思ってしまうくらいにちいさく感じました。
山の草とか花とか虫とか-ミヤマナラ葉
でも、芽はたしかにナラの仲間の芽でした。(冬芽の観察は夏にも役にたつかもしれませんね)

さて、もうちょっとおはなしは続きそうです。

Plant×50

ミヤマヒナホシクサ、イワショウブ、ホロムイソウ、ミヤマナラ・・・4種×50=200円

8月1日から累計2,750円

2012年7月:4,150円
2012年6月:3,750円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円