先日のセリの花を見たすぐとなりにはアキノノゲシがつぼみをつけていました。
山の草とか花とか虫とか-アキノノゲシつぼみ

アキノノゲシは街のなかなどでも割合によく見かける草で、先月には駅の近くでも育っていました。
山の草とか花とか虫とか-前月のアキノノゲシ

葉は、花の前の7月ごろには明るい黄緑色でみずみずしい美味しそうな雰囲気があるのですが、9月ごろになると表面がちょっとつやっとして硬めになってきます。
山の草とか花とか虫とか-昨年9月の花のころの葉

これは昨年の9月に花の咲いたところを撮りました。
山の草とか花とか虫とか-アキノノゲシ

クリーム色の舌状花の花びらと花粉の黄色いのが淡い色合いの変化でなかなかの趣きです。
山の草とか花とか虫とか-アキノノゲシ 花

そういえば、知り合いが今年の初夏に、この草を畑に植えていて、でもまだ名前を知らないから教えてくれと言われたのです。それで見に行くとアキノノゲシでした。
そうですね。アキノノゲシは美味しくいただけるのです。
そのまま葉を食べると、すこし苦味があり、でもレタスのような香りと、レタスよりもしっかりした味わい、しゃくしゃくとした歯ざわりがあります。

カタクリが実になるころのこと。
山の草とか花とか虫とか-カタクリの実

うちのクリの林ではタンポポがまるっこい葉をつけていました。
英名ではタンポポはダンデライオン、ダンデライオン、とはフランス語からの語源ようですが、ライオンの歯という意味だそうで、葉のぎざぎざをしてそのように呼んだようです。
まるっこい葉の出てくるのは春の遅くからの場合が多く、温かくなった時期にこういう葉になるのだそうです。
山の草とか花とか虫とか-タンポポの葉

こちらは木陰になるちょっと日当たりの良くないところの株の葉です。
葉はより立ち上がり長く伸びていました。
山の草とか花とか虫とか-タンポポの葉

こちらでは、同じ株にはっきりとぎざぎざの葉とまるっこい葉とが一緒に出ていました。
山の草とか花とか虫とか-タンポポの葉
このほか、道端のいろいろな条件のタンポポを見ていくと、乾燥気味のところでは温かい時期でもよりぎざぎざに、しっとり湿り気の適度にあるところではまるっこい葉になっているようでした。なお、今回載せたタンポポは、図鑑ではエゾタンポポとなる種類のもので、関東にはカントウタンポポ、東海地方にはトウカイタンポポとあり、連続して変化しているようです。
真夏になると、いつの間にかエゾタンポポたちは姿を消しはじめて、セイヨウタンポポの一年中咲いているのに対して、エゾタンポポたちは春から初夏にのみ花を咲かせ、少し遅れ気味ではあってもカタクリを代表とするスプリングエフェメラルのような生活をしておりますね。

あ、うっかりタンポポのはなしになってしまいましたが、アキノノゲシの葉の味のはなしでした。さて、タンポポも葉をちょっといただいてみましょう。
アキノノゲシも同様なのですが、葉を摘むと切り口から乳液が出てきます。
タンポポの葉も、味はアキノノゲシと共通点があり、セイヨウタンポポは食用タンポポと呼ばれることがあるほどで、こちらももちろん食べられます。
山の草とか花とか虫とか-タンポポの乳液

ぼくはほかの県に住んだことが無いのですが、「山形は山菜王国」なんてCMで言うほどに山菜の文化が深いところで、植物の観察会に行くと、草の名前の次に質問があるのは「それって食べられますか?」というような次第です。(ほかのところでも同じ?)
山形の山菜の美味しいといわれるのは、雪の多さにも関係するようで、雪解けの水の豊富なのと雪が残ることで長い期間新鮮な新芽をいただけるためであるとも思います。
ブナやクロモジの葉が雪の多寡に関連するのと似ておりますね。

また、ほかの県から来たお嫁さんが、里帰りしてスベリヒユを山形では普段から食すのだとはなしをすると、「山形はそのへんの草を食べさせらるのだ、なんというところに嫁にやったものか。」と言われたという笑い話もありました。スベリヒユは「ひょう」と呼んで、これを干したものを「ひょう干し」として食します、最近では産直やスーパーにもならぶのを見ることがあります。
山の草とか花とか虫とか-スベリヒユ

それでは、野菜と山菜と野草と雑草のちがいはなんだろうかと考えてみると、う~ん。野菜だって、野の菜、と書くのだし・・・よくわからないな。雑草と言う名の草は無い、という言葉も有名ですね。
ぼくはそちらこちらの道端の草も毒がないと知ると味見をしてみるのですが、なかなかにどれもそれぞれに味わいがあります。
おなじく、山に行って高山植物の咲いたのを眺めるのはたいへんに楽しいのですが、道ばたに田畑の脇に、街の中に咲く花もそれぞれに暮らしをしていておなじく面白みがあります。
草むらを土をひっくり返して花壇にして、植えたものだけは愛でるけれど、そのほかの草は必死に抜いたり毒をかけたりして土の出ている風景を見ると、なんだかつまらない、趣のないことだと思うのです。
お笑い番組のテロップや背景の音に入れられた作られた笑い声の「はい、ここが笑うところですよ」というようなのと似ておりますね。

Plant×50

アキノノゲシ、エゾタンポポ、スベリヒユ・・・3種×50=150円


8月1日から累計850円

2012年7月:4,150円
2012年6月:3,750円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円