日曜にはジャガラモガラというところに行きました。以前から行ってみたかったところで、知り合いからここでの観察会があるのでいらっしゃいな、ということで一緒に見に行ったのです。
ジャガラモガラ、またその周辺は奥羽山脈の近くにあって、穴から冷たい風が出てきて、そのほかのところとは植生に変化があるのだと聞いておりました。
最初に向かったのは、水晶山の近く。ここには、昭和の初期から山形にはほとんどみられない木があって、それを探し求めて、ようやく見つけた方が案内してくれました。詳しい場所はここには書かれません。
さて、そこに行く前に、いつも見かける木の花と実を。
これはヤマウルシです。秋には葉を真っ赤にするのですが、今は赤いのは葉柄だけ。
青い実がたわわに実っておりました。

で、その周囲とは温度の違うところではまだ花がありました。(これは標高差かもしれませんが)ヤマウルシは、こちらの写真ではおおきめの鋸歯があります。ちいさな木ではこのように葉の形のちょっと違うのが多いです。

ヤマウルシの花が咲いた、という便りは未だに聞いたことがありません。
サクラはあれほどに花の便りが届くのに、これはどうしたことでしょう?
なので、ぼくが言ってみます。「ヤマウルシの花が満開ですよ~」と。

さて、その秘密の場所へ。
ここにはいくつか、本来ならばもっと北に多い木があるのだそうです。
はじめは、ハシバミの木。ハシバミなんてどこにでもあるじゃないか、という声が参加者からも聞こえてきたのですが、先生の言うには「山のあちこちにあって、ヘーゼルナッツのなるのはツノハシバミのほうです。こちらはただのハシバミ、なんですよ」と。(山形では絶滅危惧Ⅰ類で、絶滅の一段階だけ手前。環境省のRDBとおなじくらいと考えるとたとえばアマミノクロウサギやイリオモテヤマネコのレベルです)
葉っぱが特徴的ですね~。アカソやカメバヒキオコシなどの草の葉にもこういう形の葉があります。この形にはなにかメリットがあるのかな?

木は大きな幹になるのでなくおなじところからいくつも幹が出て株立ちしておりました。

この日は、先生のほかに、植物にたいへん詳しい知り合いが幾人か同行していて、それはもう植物観察の尽きないこと・・・。
で、この日の先生はハシバミの実をまだ見たことがないとのことでしたが、ほかの詳しい方はこの付近に実の付く株がある!とのことで、秋の楽しみが増えたりしました。
次に、この日のお目当て。ハシドイという木です。
こちらも山形では絶滅一歩手前の木です。

葉は対生していました。
なにかの葉に似ておりますね。ライラックはムラサキハシドイという名もあり、そちらは海外から来た木で、香りの良いので知られています。(ライラックは昔から見たい、見たいと名ばかりを知っていた木なのですが、昨年に実はものすごく身近に植えられているのに気が付きました)
ハシドイは北海道では珍しくないようなのですが、山形ではすごくめずらしい木なのですね。

枝も対生していました。

この場所は、実はこの日の案内の先生が、山の斜面にこの木を発見して、その周囲に風穴のあるのを見つけたところです。風穴は、草の枯れ葉で覆われたりしていたものを、何年も前から周囲をちょっとすっきり片付けたところ、ハシドイがいくつも新たに生えてきたという場所なのです。
そして、これはその後から生えてきた代の木で、今年になって初めて花が咲いて、実はこの日がはじめての確認の記念すべき日になったとのことです。

ちいさいけれど、確かにライラックと似た花弁です。そして甘い香りがしました。
案内してくれた先生は高齢で、この花の咲くのにお年を召してからも情熱を傾けてきたのだと思うと、そういう場にひょこっと行って香りをかがせていただいてしまい申し訳ないような気持ちになりました。
そしてこれも北方系の木のオヒョウというものだそうです。
葉っぱがこれまた特徴的ですね。

珍しければありがたいというものではないのですが、植物を眺めるのが好きな人にとっては眼福、眼福、ということもあります・・・。
こういう珍しい草や木については、先生の言うことに、なるほどたしかにそうだ、という言葉をお聞きしたのですが、それはまた後日にでも書きたいと思います。増えれば良い、というものではない、ということ。ね。
この付近の水晶山の名の由来なのでしょうか。
ここの石には時折、水晶のちいさいのが混じっていました。

そして、これがこのあたりの不思議な植生の秘密の風穴です。
風穴というとずいぶん大きなものを想像するのですが、これはイタチが入れるかどうか、というような大きさです。

こんなふうに石の積み重なったように山ができていて、それでその隙間から風が出るのだそうです。うちの近くの朝日連峰とはちょっとね、山の成り立ちに違いがあるようですね。
このあとも、周囲を散策して、うちのちかくに無いのか、いえ、多くはぼくの見落としだろうと思うのですが、これまで気が付かなかった木に草にいくつもお会いしました。
Plant×50
ヤマウルシ、ハシバミ、ハシドイ、オヒョウ・・・4種×50=200円
7月1日から累計300円
2012年6月:3,750円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
ジャガラモガラ、またその周辺は奥羽山脈の近くにあって、穴から冷たい風が出てきて、そのほかのところとは植生に変化があるのだと聞いておりました。
最初に向かったのは、水晶山の近く。ここには、昭和の初期から山形にはほとんどみられない木があって、それを探し求めて、ようやく見つけた方が案内してくれました。詳しい場所はここには書かれません。
さて、そこに行く前に、いつも見かける木の花と実を。
これはヤマウルシです。秋には葉を真っ赤にするのですが、今は赤いのは葉柄だけ。
青い実がたわわに実っておりました。

で、その周囲とは温度の違うところではまだ花がありました。(これは標高差かもしれませんが)ヤマウルシは、こちらの写真ではおおきめの鋸歯があります。ちいさな木ではこのように葉の形のちょっと違うのが多いです。

ヤマウルシの花が咲いた、という便りは未だに聞いたことがありません。
サクラはあれほどに花の便りが届くのに、これはどうしたことでしょう?
なので、ぼくが言ってみます。「ヤマウルシの花が満開ですよ~」と。

さて、その秘密の場所へ。
ここにはいくつか、本来ならばもっと北に多い木があるのだそうです。
はじめは、ハシバミの木。ハシバミなんてどこにでもあるじゃないか、という声が参加者からも聞こえてきたのですが、先生の言うには「山のあちこちにあって、ヘーゼルナッツのなるのはツノハシバミのほうです。こちらはただのハシバミ、なんですよ」と。(山形では絶滅危惧Ⅰ類で、絶滅の一段階だけ手前。環境省のRDBとおなじくらいと考えるとたとえばアマミノクロウサギやイリオモテヤマネコのレベルです)
葉っぱが特徴的ですね~。アカソやカメバヒキオコシなどの草の葉にもこういう形の葉があります。この形にはなにかメリットがあるのかな?

木は大きな幹になるのでなくおなじところからいくつも幹が出て株立ちしておりました。

この日は、先生のほかに、植物にたいへん詳しい知り合いが幾人か同行していて、それはもう植物観察の尽きないこと・・・。
で、この日の先生はハシバミの実をまだ見たことがないとのことでしたが、ほかの詳しい方はこの付近に実の付く株がある!とのことで、秋の楽しみが増えたりしました。
次に、この日のお目当て。ハシドイという木です。
こちらも山形では絶滅一歩手前の木です。

葉は対生していました。
なにかの葉に似ておりますね。ライラックはムラサキハシドイという名もあり、そちらは海外から来た木で、香りの良いので知られています。(ライラックは昔から見たい、見たいと名ばかりを知っていた木なのですが、昨年に実はものすごく身近に植えられているのに気が付きました)
ハシドイは北海道では珍しくないようなのですが、山形ではすごくめずらしい木なのですね。

枝も対生していました。

この場所は、実はこの日の案内の先生が、山の斜面にこの木を発見して、その周囲に風穴のあるのを見つけたところです。風穴は、草の枯れ葉で覆われたりしていたものを、何年も前から周囲をちょっとすっきり片付けたところ、ハシドイがいくつも新たに生えてきたという場所なのです。
そして、これはその後から生えてきた代の木で、今年になって初めて花が咲いて、実はこの日がはじめての確認の記念すべき日になったとのことです。

ちいさいけれど、確かにライラックと似た花弁です。そして甘い香りがしました。
案内してくれた先生は高齢で、この花の咲くのにお年を召してからも情熱を傾けてきたのだと思うと、そういう場にひょこっと行って香りをかがせていただいてしまい申し訳ないような気持ちになりました。
そしてこれも北方系の木のオヒョウというものだそうです。
葉っぱがこれまた特徴的ですね。

珍しければありがたいというものではないのですが、植物を眺めるのが好きな人にとっては眼福、眼福、ということもあります・・・。
こういう珍しい草や木については、先生の言うことに、なるほどたしかにそうだ、という言葉をお聞きしたのですが、それはまた後日にでも書きたいと思います。増えれば良い、というものではない、ということ。ね。
この付近の水晶山の名の由来なのでしょうか。
ここの石には時折、水晶のちいさいのが混じっていました。

そして、これがこのあたりの不思議な植生の秘密の風穴です。
風穴というとずいぶん大きなものを想像するのですが、これはイタチが入れるかどうか、というような大きさです。

こんなふうに石の積み重なったように山ができていて、それでその隙間から風が出るのだそうです。うちの近くの朝日連峰とはちょっとね、山の成り立ちに違いがあるようですね。
このあとも、周囲を散策して、うちのちかくに無いのか、いえ、多くはぼくの見落としだろうと思うのですが、これまで気が付かなかった木に草にいくつもお会いしました。
Plant×50
ヤマウルシ、ハシバミ、ハシドイ、オヒョウ・・・4種×50=200円
7月1日から累計300円
2012年6月:3,750円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円