さて、今夜はひさしぶりに晴れて、星空を眺めております。
0時近くになれば、天の川も高くに見えるようになるので、それまで眺めていようかと思います。

さて、おばさまの登山口の近くには、毎年、モリアオガエルが産卵しております。
今年はどうかな?と耳をすますと、ゴロロゴロロ、とモリアオガエルの声がします。
火の無いところに煙が立たないように、鳴き声がすればカエルはおります。
さて、今年ももうたまごが木に下がっていました。
山の草とか花とか虫とか-モリアオガエルのたまご

2011年6月20日「朝日連峰鳥原山へ 2011朝日連峰夏山開き4 鳥原湿原」で、大人のカエルをはっきりとではありませんが載せておりました。

ほら、この枝についたもこもこしたクリーム色のかたまりがモリアオガエルのたまごなのです。
これは以前に触ったときには発砲ウレタンのような感触でした。
モリアオガエルは、このように下に水のあるところの木の枝に産卵するのが特徴的で知られています。
山の草とか花とか虫とか-モリアオアップ

こちらは、もうちょっとヤブになりかけのような水面でした。
ここではササの葉に産卵していました。(写真では遠くからなので見えません)
さて、木がないとモリアオガエルたちはどうするのかというと、枝に産むのにはこだわらずに土手の草などに産卵します。
山の草とか花とか虫とか-モリアオ ササに産卵

山岳会の先輩で、モリアオガエルの産卵の撮影にこだわって撮っていたかたがおりましたが、その産卵の様子を聞くと、それはそれは壮絶なものだとのことです。
一匹のメスをめぐって、オスたちがおしあいへしあい。
このササのところのたまごのまわりからは、時折カサカサと音がして、カエルたちもいそうでしたが、おじゃまするのも気がひけたので近くにはいきませんでした。

あともうひとつのカエルのたまご。
こちらは、古寺鉱泉の近くの駐車場の溝にたくさんあふれかえるほどに産卵されていました。
こちらは、アズマヒキガエルのたまごです。
山の草とか花とか虫とか-アズマヒキガエルのたまご
こちらは寒天のような透明なもよもよしたものに覆われているいつものカエルのたまごです。
先日に、みかけたアズマヒキガエルはやはりあのころの時期が産卵期だったのですね。

ところで、今日はちょっと写真が少なめです。
ここには、たくさんのたまごと一緒に何十匹ものアズマヒキガエルのお亡くなりになってしまったのがありました。
あるものは、おなかが裂け、あるものはあご、手、足だけ、というようにばらばらになってしまっていたのです。
これほどにたくさんのたまごがあるのだから、たくさん集まったのだろうと思うのですが、そこをなにかほかのけものたちに襲われてしまったものなのでしょう。とてもカエル同士のことには思えませんでした。
その様子も載せようかと思ったのですが、いたたまれないほどの光景でしたから載せないでおくことにしました。

アズマヒキガエルは、ちいさなころ(つまりオタマジャクシ)と、産卵の際には水辺にいますが、ほかの時期には山にあちこちばらばらに過ごしているようです。
それは、集まって生活していればほかの生き物たちから一気に食べられてしまうことがあるからなのでしょう。
ところが、産卵のときにはお互いに鳴き交わして水辺に危険を冒してでも参集するのですね。

水辺に累々とアズマヒキガエルたちの遺体、そしてあふれかえるほどのたくさんのたまごたち。
このようにして、命が継がれていくものだと、あらためて衝撃を受けたのでした。


蟲×50

モリアオガエル(たまご)、アズマヒキガエル(たまごとたくさんの遺体)・・・2種×50=100円

6月1日から累計1,550円

2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円