今日は朝から野暮用で出かけていました。むむむ、これはたしかに野暮用・・・。というような用事でございました。
その後、出かけたついでに懐かしい場所にサクラを観察に行ってきました。
これは・・・野球場のスコアボード。
この野球場には、冬にはたくさん雪が積もって、野球部は使わなくなるのですが、ぼくはここで冬には延々とクロスカントリースキーをしたのでした。(上半身も鍛えるためとか言って、足はなるべく使わずに滑るのでした。懐かし・・・。

さて、この野球場の近くにはいくつかの種類のサクラが植えられていて、また道路沿いにもサクラの並木になっていて、今の時期にはたくさんの人が来ていました。
ここで、いくつか植えられているサクラの観察をしましたので紹介いたします。(木の近くに種類を書いた看板のあるものもありました)
これはカワヅザクラと書いてありました。
赤みの強いサクラで、花も大きく豪華さがありました。指を添えているのは、大きさの比較になるかしらん?と思ったからです。参考まで。
カワヅザクラは、花の早いので有名なようなのですが、ここではソメイヨシノとおなじ時期に咲いていいました。

カワヅザクラの後姿。
サクラの花の特徴で判りやすいのは、このガクとガク筒(がくとう)です。

カワヅザクラは伊豆のあたりが出身地のようで、ここで見つかったほかのなにかの交雑種が早咲きのサクラとしてあちこちに広がったようです。
次にエドヒガンと書いてあったもの。
このサクラの特長は、なんといっても花のガク筒が、つぼのような形になっているところのようです。
ソメイヨシノの親になったとかいうようなことで、このつぼのような形が、ソメイヨシノを眺めてみるとなんとなく面影があります。

これは、図鑑には書かれていなかったので、この株だけなのか、偶然なのかわかりませんが、エドヒガンでは花がふさのようになっていました。

エドヒガンは大変長命なサクラのようで、各地の巨樹のサクラはエドヒガンであることが多いとかなんとか。
なお、山形にはエドヒガンは野生では分布していないようで、今あるものはどこかから移植されたものなのでしょう。
今度は看板のない並木に混じっていたものから。
これはオオシマザクラのようです。
まわりのソメイヨシノの多いのにあって、この木のところだけなんとなく清涼感のあるような色合いになっていました。

花弁も白っぽいのですが、ガク筒も赤みがなく、それで遠めにも色合いが違うなあというようでした。
花は大型で、ガク筒はこのようにすらっとしたラッパのような形でした。

これはほんとに香りが強く、ハチたちが香りにつられたものかぶんぶんと飛び交っていました。
なお、桜餅に使うサクラの葉はオオシマザクラの葉のようです。
これも、山形では自生ではなく、もともとは伊豆と房総半島の一部が分布域のようです。
そしてこれがようやく山形にも自生するオオヤマザクラのようでした。
葉の赤みが強く、ベニヤマザクラと書いてある看板もありました。

ガク筒は、しゅっとラッパのようで、この部分も赤みが強くなっていました。

ヤマザクラもオオヤマザクラも、名はヤマザクラなのですが、公園などに植えられることも多いらしくヤマザクラかな?とも思ったのですが、葉のぎざぎざ(鋸歯)の様子からオオヤマザクラのほうだろうと思いました。

歩いて行くと、これまた懐かしい場所に。
周りの林は、まだ葉も出ていなくって、まだ春の深くないのを感じます。
そのむこうに葉山が見えました。

さて、上のサクラたちは生えている場所から考えても植えられたサクラたちです。
これは野に咲く山のサクラ。
ほらね、すごく目立ちません。

このサクラは、オクチョウジザクラというサクラのようでした。
花はちいさめで、ぼくの指先ほど。
花びらも、長細い雰囲気で、林の中に星のあるようです。これまで見た限りではひとつの花芽からふたつの花が出ているのが多いようでした。

がくの片は、ぎざぎざがなく、ガク筒は長めで、これがチョウジ(香辛料のクローブ)に似ているからチョウジザクラという名になっているのでしょう。オク、のほうはなんでしょう?日本の奥地という感じ?分布域が日本海側の雪の多いところになっています。

チョウジと名のつく植物は、たとえばチョウジギクなどは身近にもあるのですが、名の由来のチョウジをまだ見たことがなく、その名のついたものの様子から、きっとこういうのがチョウジなのだと逆に想像したりするのでした。
葉は花と同じような時期に出ていました。

今回、このオクチョウジザクラを観察したのは、街近くの裏山のようなところでしたが、山に登る途中の林道沿いなどにもこれが咲いているのを見たりします。
どうも大きくは育たないサクラのようで、林のなかにあると写真ではほんとに目立たないのでした。
それでも、林の中などに夕暮れのころにこれを見つけると、やあ、サクラが咲きましたね。と嬉しくなるのに変わりはありません。
※なお、今回のサクラの種類については、文一総合出版の「サクラハンドブック」というのを参考としました。なかなか面白い図鑑です。
Plant×50
カワヅザクラ、エドヒガン、オオシマザクラ、オオヤマザクラ、オクチョウジザクラ・・・5種×50=250円
4月1日から累計1,350円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
その後、出かけたついでに懐かしい場所にサクラを観察に行ってきました。
これは・・・野球場のスコアボード。
この野球場には、冬にはたくさん雪が積もって、野球部は使わなくなるのですが、ぼくはここで冬には延々とクロスカントリースキーをしたのでした。(上半身も鍛えるためとか言って、足はなるべく使わずに滑るのでした。懐かし・・・。

さて、この野球場の近くにはいくつかの種類のサクラが植えられていて、また道路沿いにもサクラの並木になっていて、今の時期にはたくさんの人が来ていました。
ここで、いくつか植えられているサクラの観察をしましたので紹介いたします。(木の近くに種類を書いた看板のあるものもありました)
これはカワヅザクラと書いてありました。
赤みの強いサクラで、花も大きく豪華さがありました。指を添えているのは、大きさの比較になるかしらん?と思ったからです。参考まで。
カワヅザクラは、花の早いので有名なようなのですが、ここではソメイヨシノとおなじ時期に咲いていいました。

カワヅザクラの後姿。
サクラの花の特徴で判りやすいのは、このガクとガク筒(がくとう)です。

カワヅザクラは伊豆のあたりが出身地のようで、ここで見つかったほかのなにかの交雑種が早咲きのサクラとしてあちこちに広がったようです。
次にエドヒガンと書いてあったもの。
このサクラの特長は、なんといっても花のガク筒が、つぼのような形になっているところのようです。
ソメイヨシノの親になったとかいうようなことで、このつぼのような形が、ソメイヨシノを眺めてみるとなんとなく面影があります。

これは、図鑑には書かれていなかったので、この株だけなのか、偶然なのかわかりませんが、エドヒガンでは花がふさのようになっていました。

エドヒガンは大変長命なサクラのようで、各地の巨樹のサクラはエドヒガンであることが多いとかなんとか。
なお、山形にはエドヒガンは野生では分布していないようで、今あるものはどこかから移植されたものなのでしょう。
今度は看板のない並木に混じっていたものから。
これはオオシマザクラのようです。
まわりのソメイヨシノの多いのにあって、この木のところだけなんとなく清涼感のあるような色合いになっていました。

花弁も白っぽいのですが、ガク筒も赤みがなく、それで遠めにも色合いが違うなあというようでした。
花は大型で、ガク筒はこのようにすらっとしたラッパのような形でした。

これはほんとに香りが強く、ハチたちが香りにつられたものかぶんぶんと飛び交っていました。
なお、桜餅に使うサクラの葉はオオシマザクラの葉のようです。
これも、山形では自生ではなく、もともとは伊豆と房総半島の一部が分布域のようです。
そしてこれがようやく山形にも自生するオオヤマザクラのようでした。
葉の赤みが強く、ベニヤマザクラと書いてある看板もありました。

ガク筒は、しゅっとラッパのようで、この部分も赤みが強くなっていました。

ヤマザクラもオオヤマザクラも、名はヤマザクラなのですが、公園などに植えられることも多いらしくヤマザクラかな?とも思ったのですが、葉のぎざぎざ(鋸歯)の様子からオオヤマザクラのほうだろうと思いました。

歩いて行くと、これまた懐かしい場所に。
周りの林は、まだ葉も出ていなくって、まだ春の深くないのを感じます。
そのむこうに葉山が見えました。

さて、上のサクラたちは生えている場所から考えても植えられたサクラたちです。
これは野に咲く山のサクラ。
ほらね、すごく目立ちません。

このサクラは、オクチョウジザクラというサクラのようでした。
花はちいさめで、ぼくの指先ほど。
花びらも、長細い雰囲気で、林の中に星のあるようです。これまで見た限りではひとつの花芽からふたつの花が出ているのが多いようでした。

がくの片は、ぎざぎざがなく、ガク筒は長めで、これがチョウジ(香辛料のクローブ)に似ているからチョウジザクラという名になっているのでしょう。オク、のほうはなんでしょう?日本の奥地という感じ?分布域が日本海側の雪の多いところになっています。

チョウジと名のつく植物は、たとえばチョウジギクなどは身近にもあるのですが、名の由来のチョウジをまだ見たことがなく、その名のついたものの様子から、きっとこういうのがチョウジなのだと逆に想像したりするのでした。
葉は花と同じような時期に出ていました。

今回、このオクチョウジザクラを観察したのは、街近くの裏山のようなところでしたが、山に登る途中の林道沿いなどにもこれが咲いているのを見たりします。
どうも大きくは育たないサクラのようで、林のなかにあると写真ではほんとに目立たないのでした。
それでも、林の中などに夕暮れのころにこれを見つけると、やあ、サクラが咲きましたね。と嬉しくなるのに変わりはありません。
※なお、今回のサクラの種類については、文一総合出版の「サクラハンドブック」というのを参考としました。なかなか面白い図鑑です。
Plant×50
カワヅザクラ、エドヒガン、オオシマザクラ、オオヤマザクラ、オクチョウジザクラ・・・5種×50=250円
4月1日から累計1,350円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円