どんぐりには、うちの近くではなかなか見られない種類の植物がいくつもありました。

このハナダイコン(ショカツサイ、ムラサキハナナ、オオアラセイトウなどとも言いますね)は、ぼくが生まれて初めてこの花を見たのは寄居というところの道端で、あれはもう7~8年前のゴールデンウィークのことだったでしょうか?
紫色の豪華に咲いた花が、道端の水路沿いに咲いていて、これはなんだ???
なんでこんなにおいしそうで綺麗な花が道端に???
と思ったのでした。これはまだつぼみでした。あと数日かなあ。
山の草とか花とか虫とか-ショカツサイ

あとは、シュロの木。
シュロは宮城県の北のほうに行った際に山の中に生えているのを見ました。
鉢植えでは、子どものころに行っていた小児科の待合室にあるのを覚えていて、これは南国の雰囲気だと思っておりました。
葉の開く前のものはじっくりと見たことがなかったのですが、葉のうちわのような形と似て、茎から棒のようなものが出てきて、それをじっくりと見ると、扇子の閉じたような状態で、まさにこれから開くのだという状態でした。すごくしっかり仕舞ってあります!
山の草とか花とか虫とか-シュロの若い葉

そして、ヒイラギモクセイ。
ヒイラギは、このぎざぎざがもっと大振りなのですが、このヒイラギモクセイではぎざぎざが多くなっています。
図鑑に無いんだよなあと思っていたのですが、これはヒイラギとギンモクセイのかけあわされたもののようなのです。この木は、どんぐりのジャングル(子どもたちがそう呼んでいて、コナラの木のしたのあたり)を作っていました。
山の草とか花とか虫とか-ヒイラギモクセイの葉

だんだんと夕日が傾いてきました。
夕日を見るといつでもなんだか懐かしい気持ちになります。

どんぐりに来たときに、なんだかいつか来たことのあるような懐かしい感じがありました。
いつもブログを読ませていただいているので、そのせいもあるとは思うのですが、そう、うちの集落のぼくが過ごした子どものころとにているのかもしれません。

ぼくが小学生のころには、まだ集落のなかにはかくれんぼが出来るくらいの人数の子どもがいました。
夕方に遊んでいると、「ほれ~、よあがりだんねが~(日が暮れたから帰りましょうね)」とちかくの畑で農作業しているひとに言われました。
また、あるときにはお隣の家の土間でとなりのばあさまが白髪染めをしているのや、土間の上の梁にツバメが巣をかけたのを見たり、別な家の犬と遊んだり(二頭ほど放し飼いになっていました)、子ども会の火の用心をしたり、配布物をわたしてまわったり。
そのように、子どもたちにも役割がありましたし、そのあたりで遊んでいるのを畑仕事している大人も見るともなく気にかけてくれていたのだという気がします。
さて、ぼくの住む山村などでは今ではこういうふうなことも出来なくなりました。
都市部でのびのびと遊ぶ場所がなかなかないのとはまた違った理由、つまり、過疎化と少子化のため、小学校は合併して、学区が果てしなく広くなり、通学はスクールバスを使わざるを得ないから、道草もみんなで放課後に遊ぶこともできなくているのです。
子どもたちの三間の喪失、というのを聞いたことがあります。
仲間、時間、空間の三つの間が失われているということだそうです。
このうち、都市部では、自由に遊ぶ場所(空間)が足りなく、山村部では上記の理由で、みんなで集まる(仲間)が少なくなっておりますね。
うむむ。


ところで、じつは空さんをも観察しておりましたが、見ていると、子どもたちに何か教えるとか、指導するというのではなく、畑のあっちをちょっと手入れして、ここらへんをちょっと直して、または子どもたちと一緒にけいどろをしているかと思うと、なんとなく区切りのついたようなころにお茶にしましょうか。という具合なのでした。

傾いた夕日に照らされた菜の花。
山の草とか花とか虫とか-夕日と菜の花

この写真を撮っていると、子どもたちは「なに撮ってるの?」とよってきます。
子どもたちは、大人がなにかやっているのを見ておりますね。
山の草とか花とか虫とか-菜の花のアップ
学ぶ、というと、机に向かってカリカリと書いているイメージがありますが、「学ぶ(まなぶ)」は「真似ぶ」ということであるようなのです。

うえの菜の花だけでなく、これはブロッコリ。
あとは、キャベツの茎のしたのほうが伸びたもの。
山の草とか花とか虫とか-ブロッコリのアップ
これはていねいに植えてあって、これまで長い時間ここで育ったものだろうと思いました。
ええと、つまりは、空さんや高学年の畑少女さんがていねいに畑を手入れしているのを、見ているから、ちいさい子どもたちもいつのまにか、ここはていねいに扱うところ、というのを心得るものだと思ったのです。

影が長くなってまいりました。
さあ、もうよあがりの時間です。(夜上がり、は、暗くなるからおうちに帰りましょう、の意)
山の草とか花とか虫とか-長く伸びる影

埼玉は、ほんとうに空が広いです。
地平線の近くまで夕日が沈むのが見られますね。
(うちでは、お日様の高いうちに山の向こうにいってしまうから)
山の草とか花とか虫とか-傾いた陽と青空
帰りの時間になると、子どもたちからは、「今度はいつ来るの?」と何人からも聞いてもらって、すっかり仲間に入れてもらった気持ちになりました。

おみやげをいただきました。
これは、イモで作ったかりんとうのようなものでした。
どんぐりに来ていた、ぼたんさんからいただきました。かりかりとおいしゅうございました。
山の草とか花とか虫とか-芋たんざく

これは空さんから、スギのチップの入ったまくらです。
これは、特別にスギの香りが残るような乾燥方法で木材にしたもののチップが入っていて、さっそく使ってみたのですが、森の中で眠る気分!なるほどなあ~という感じです。
春眠暁を覚えず、というところでしょうか。
山の草とか花とか虫とか-スギの枕

そして、どんぐり産の菜の花です。
アブラナ科の植物は交雑しやすい性質があるようで、種を取って植えて、種を取って、というようにしていくとどんどんといろんな野菜が混じってきます。
これは、どんぐりミックスの特別な菜の花ですね。ザックに入れてしおれてはいまいかと思いましたが、山形に来てからもはりはりとみずみずしいままでしたよ。
山の草とか花とか虫とか-お土産の菜の花

これも家で翌朝にいただきました。
まだまだうちの畑は雪のしたで、なかなか菜の花(うちでは茎立ち(クキタチ)と呼んでいます)は食卓に上らないので、母などは「うひょ!」と声が出ていました。

これにて、春の国にいったおはなしはおしまいです。
空さんにどんぐりの子どもたち、コナラとクヌギの木のみなさま、ほんとうにありがとうございました。
あと、電車の乗り換えがちょっと自信がつきました・・・。(一度間違いましたが)


Plant×50

ハナダイコン(ショカツサイ、ムラサキハナナ、オオアラセイトウなどとも)、シュロ、ヒイラギモクセイ、アブラナ科の野菜たち・・・4種×50=200円

3月1日から累計1,400円 
2月:1,150円 1月:1,050円 12月:1,700円 11月:3,150円 10月:3,900円 9月:3,700円
4~8月:18,150円