どんぐりについて、しばらく、あちこちと見て回りました。

昨日の記事の木の上から撮った写真に写っていたちいさな池にはちいさな生き物たちがいました。
池のほとりの陽のあたるところに多く集まっていたのはミジンコです。
ミジンコもいろんな種類がいて、顕微鏡でじっくりみないとどんな種類だかわかりません。
これはまるっこいミジンコでした。タマミジンコ、カイミジンコ、マルミジンコ・・・。いろいろいるようなのです。
山の草とか花とか虫とか-ミジンコ

ピントがなかなか合いませんが、なんとかはっきり写ったのがありました。
山の草とか花とか虫とか-ミジンコアップ
空さんに聞かれたことで、水が溜まっていると透き通っていてくれないのだけれど、というのがありました。
う~ん。

水溜りになんにもいないと水は透明なままです。
そこに、植物プランクトンが増えてくると緑っぽくにごってきます。
そこに、ミジンコがいると緑っぽいにごりである植物プランクトンを漉して食べるので、今度は透き通ってきます。
そこに、魚がいるとミジンコを食べますからまたちょっとにごってきます。
さらに、その魚を食べる魚(ブラックバスとか)がいると、大型のえさしか食べられないので、今度はまた透き通ってきます。
※ここまでは、うちの近くの池や沼などで見た限りのことなので、条件によっていろいろと思います。

水は綺麗に透き通っているとなんだか綺麗な気がしますが、溜まっている水ではたいてい植物の葉などが水に落ちて栄養分が増えて、そのため植物プランクトンが増えてくるのでずっと透き通ったままというわけにはいかなくなります。
でも生き物が生きていくためには、その植物プランクトンにはじまる食物連鎖が要るのですね。
ちいさい池だけれど、そのなかではサバンナのように食べたり食べられたりとしているのだと思いました。

あとは、水の表面にいたのはこのトビムシの仲間でした。
山の草とか花とか虫とか-トビムシ

うちのちかくにも似たのを見たことがあります。
やはりこのような時期に、畑の雪解けの水の溜まったところに、びっしりと集まっていました。
イボトビムシというような仲間が近いように思います。
山の草とか花とか虫とか-トビムシアップ

あとは、淡水の貝の、モノアラガイの仲間とサカマキガイでした。
サカマキガイはモノアラガイににているのですが、巻きかたが逆なのです。
(これは写真を撮っていなかったです)
集まってきた子どもたちの言うには、この池にはあとヤゴもいるのだといっておりましたよ。
そしてミジンコもトビムシも、ここだからいるというのではなく、ほんとうはどこにでもたくさんいるのです。

池の東にはイヌツゲの木がありました。
これは、ぜひ観察したかった木です。
山の草とか花とか虫とか-イヌツゲ

過去に、ハイイヌツゲの記事を数件書いています。
山形には、イヌツゲは自生はしていないようです(庭木などに植えられたものはあるかもしれません)
この木の特徴としてはこの大きさの葉とギザギザ、そして葉の裏の点々です。イヌツゲという名なので、ツゲの仲間?と思ってしまいますが、科も違って、イヌツゲはモチノキ科です。
山の草とか花とか虫とか-イヌツゲの葉

イヌツゲは、ここでは数メートルの高さになっていました。
大きくなるとかなりの高木にもなるようです。
一方、ハイイヌツゲは高くはならずに地面に茎を這わせていきます。見た目の特徴としては、ほとんどが同じで、地面を這うか、立ち上がるか、という点が大きく違うのだそうです。

手元の資料には、日本海が今のような形になったのが約2万年前とあります。
それ以前は、対馬のあたりで大陸とつながっていて、日本海には暖流が流れ込んでいませんでした。
今のように日本海側に雪がたくさん降るようになったのは、暖流が流れ込んで以降のことのようです。
ハイイヌツゲのように、太平洋側、日本海側でかなり近い種が樹形や葉のかたちを変えて分布しているのは雪への対応が出来た種類の木、ということのようです。
ハイイヌツゲには、春の山でこれをシバ刈りのシバを束ねるのに使わないといけないというはなしがあるのですが、長くなるのでまた別なおはなしに。

今度は草たちを観察します。
これはホトケノザ(写真は、いくつか撮っていましたが、これは夕方近くになってから撮ったもの)。
チビちゃんがやってきて、一緒に観察しました。
ホトケノザは、ぼくの自宅付近では見かけないのでここで見かけて嬉しくなりました。
山の草とか花とか虫とか-ホトケノザ

こちらはヒメオドリコソウです。
山の草とか花とか虫とか-ヒメオドリコソウ
ホトケノザも、ヒメオドリコソウもどちらも、茎をちぎってみると、茎が四角形になっています。
これは触ってもわかるのですが、シソの仲間にはクキの四角形のものが多いのでした。
ミントやサルビアなど各種でも、茎は四角形になります。(シソ科でもならないのもあるようですが)
○○科、なんて図鑑のように分類してしまうとムツカシイ気がしますが、観察して仲間わけをしていくと、シソの仲間の場合、小さい花がたくさんついて、茎が四角形で、葉っぱがさわやかなにおいがしたりする、とでもなるでしょうか?

このほかにも、ここの草たちは、セイヨウタンポポ、オオイヌノフグリ、ハコベにミミナグサ、ハナダイコン(ショカツサイとかオオアラセイトウなどとも)、ナズナもあるし、ええと、たくさん。

あと、とある少年が、あちこち植物やらちいさい池やら、木を観察していたら、ぼくをどんぐり内の案内をしてくれる子がいて、一緒に植物観察をしていました。
そして、案内してくれたわらの家。
山の草とか花とか虫とか-わらの家

なかへどうぞ。と言ってくれたからおじゃまいたしました。
ここには、猫が時折入っていることや、かくれんぼするときのポイントについて解説をいただきました。
山の草とか花とか虫とか-わらの家のなか

こちらは竹の家。
子どもたちが集まりだしてけいどろがはじまりました。
上の植物観察をしている間に、お供になってくれた子と一緒に草を眺めたりしていたのですが、ここからはみんなと混じってけいどろをしました。
山の草とか花とか虫とか-竹の家

どんぐりには、穴やみぞ、畑のうねがあちこちにあって、走って逃げるときには、これらを上手にステップでかわしながら走らないといけません。
みんな上手にステップしたり、木に登ったり、茂みをすり抜けたりしていきます。

以前に聞いた話では、今の小学生に多いのは、記録会などのタイムは良いのに、いざ野外で遊んだりしていると転んでも上手に転ばずに顔から転んだりするのがいるということでした。
競技として練習したことは出来るのに、野外で実際に走ったりするのは苦手なのだそうです。
これは、学校のお勉強はできるのに、いざ社会人になって仕事をするとなると理屈ばかりで・・・、というのと似ている気がしました。決まったことは出来ても、自分で考えることが苦手のような。
トラックなどの整備された条件のところを走るのが速いのと、でこぼこのところを走るのが得意なのと、どちらが生き延びるのに有利か、というのは言うまでもないと思います。
どんぐりの地面のようなところを、追いかけたり追いかけられたりしながら走っているというのは、ほんとうに頭を使うことだと思いました。

ぼくも書いていてなんですが、「最近の子どもたちは」というフレーズを聞くたびに思うのは、子どもたちは変わっていないということです。
10年ほどしか生まれてから生きていないのだから、かつての子どもたちと変化のしようがありません。
生き物としてのヒトは同じですから。と思うのです。
ゲームばかりしているなどと聞くのは、逆を返すとゲームくらいしか出来ないようにさせられている、ということでしょうか。飛んだりはねたり、木に登ったりするのをさせておけないからゲームをあたえて静かにさせているともいえます。

ぼくは植物観察が好きなので、どんぐりに行って地面の近くに顔を寄せたり、ひじをついて草や池のなかを観察していました。さて、大人でもこんなふうに街の中では気持ちにカギがかかったように見たいものも見られないのです。でも、ここなら出来る。
ちいさな畑があって、木があって、池があるだけで、ほんとうに気持ちが楽になりますね。

今日で、どんぐりに行ったおはなしはおしまいと思ったけれど、ずいぶん長くなってしまいました
とりあえず、今日書きたかったのは、ほんとうはどんな身近にもサバンナのような池や、植物園のようないろんな草があり、木や地面があって、それを見ているような、ふふふ~んと一緒にいる大人がいて、子どもたちが集まれば遊ぶにことかかないというところでしょうか。

つづく

Plant×50

イヌツゲ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ・・・3種×50=150円

蟲×50

ミジンコのなにか、トビムシのなにか・・・2種×50=100円

3月1日から累計1,200円 
2月:1,150円 1月:1,050円 12月:1,700円 11月:3,150円 10月:3,900円 9月:3,700円
4~8月:18,150円