うちのちかくにはスギ林がたくさんあります。
落葉樹は、秋に葉を落として、雪に対処しているのだろうかと思うのですが、落葉しないスギの木のはなしをちょっとしてみますね。
これは昨年の12月に湿った雪が一気に降ったときの様子です。

こちらは晴れ間が続いて、雪が枝から落ちたときの様子です。
スギの名の由来として、まっすぐに伸びるから直木。スギ、だそうです。
まっすぐに上に伸びる樹形が特徴的ですね。(天然のスギの場合は、雪でいろいろな形に捻じ曲げられたりしながら奇妙な形で生きている巨樹もあります)

この写真のスギのうえのほうの枝を見てください。
幹から出た枝は、ぐいっと反って上を向いています。
こちらは雪が積もった状態です。
雪の重みで上に沿った枝は水平もしくはもっと下まで垂れ下がってきます。

幹からの枝の出方です。
雪が積もるとこのように枝が垂れ下がります。(これは下のほうの枝でしたから、葉が多くそれで垂れ下がっているのかもしれませんけれど)

ある程度雪が積もったり、晴れ間があったりすると、スギの木は枝から雪を落とします。
枝が垂れ下がるので、雪もいつまでも積もっていられません。

このようなときに、しんとしたスギの林の中にいると、スギの木たちがもぞもぞと動いて雪を落としているような感じがします。静かな林のなかに、時折雪が落ちる音だけが聞こえます。

スギの木は、円錐形のとがった形をしているので、それぞれの葉には上の葉から出ている部分にしか雪が積もりません。
樹形と、幹から長く伸ばすしなる枝で雪を上手に振り払っているように見えます。
スギの木は古くから木材として使われてきたためか、人工林が多く、日本特産ではあるものの日本のどのあたりがもともとの分布域だかあまりはっきりしないそうです。
材は縦に割れやすく、斧で板に出来たりと加工性がよく、樹皮は屋根を葺く材料に、葉は線香の材料に。かつては、神社などの建築にのみ木材が使われたとも聞いています。
しかし、雪に対応していることは間違いないなという感じがいたしました。
これは未熟な雄花です。
これをササの筒に入れて、たけヒゴで途中まで入れ、もうひとつを入れてスギの実デッポウという遊びもあったそうです。

葉を見てみると、一つ一つの葉はとげとげのように、枝に根元がくっついた状態ででています。
葉の表面はワックスがかかったような状態で、葉の形もあいまって雪が積もっても、べったりとは付かずに、接触面積が少なくなっています。
これも雪を落としやすい秘訣でしょうか。

葉の根元をもうちょっと大きく。
どこからが葉で、どこからが枝でしょう?
枝の部分の緑の部分が、葉の一部でもあるような、ほかの木の枝から見ると不思議な感じの葉っぱです。
植林された林というと、あとはヒノキも多いのでしょうけれど、ヒノキの林はうちの近くでは見かけません。葉のひとつひとつを思い浮かべると、雪を抱きかかえるような形状になっていたように思います。ヒノキの平面に広がる葉は日光を浴びるのには良くても、雪には弱いのでしょうか。

スギというと、戦後の木材需要が高まったときに密植され、その後の需要減のための木材価格下落とともにあまりお金にならないため、間伐されずに荒れた林の話題であったり、ちゃんと根を張り巡らさないので土砂崩れの原因にされたりしました。
また、花粉症も発症者が多く(ぼくもですね)悪者というイメージがついてしまいました。
あとは、林床は日光が遮られて、植生が貧弱になり、生態系の多様さを損なっているなんてことも聞きます。
ところが、実際のところ、スギの木は根を深く伸ばしちゃんと崖を止めているらしいとも聞きましたし、うちの山ではスギの木のしたには、ちいさな雑木がたくさん生え、ゼンマイなどの山菜も採れます。
花粉症で言うと、あくまで個人的な体験ですが、10年ほど前の3月に、東京に1週間ほど滞在したことがありました。
そのときには、鼻水はさらさらなのが幾日も収まらず、熱が出てもうどうしようも無い状態になりました。ところが、山形に帰ってくると治りました。
3月~4月の晴れた日には、うちの目の前のスギからも黄色くなるくらいに花粉が飛びます。
東京ではどこを見てもスギの木は見当たらないのに、花粉症がすごく発症しました。
この違いはなんでしょう?
ぼくは医者ではないので、個人の思い込みかもしれませんが、ひとつにはやはり大気汚染でしょうか。
また、アスファルトにコンクリートで覆われているため、花粉が地面に降りても土に吸着されず、風が吹くとまた舞い上がるとも聞きました。
リスたちは、スギの木が割合と好きですね。
リスの巣は、スギの樹皮を細かく剥いで、ふわふわの玉にして使っています。
これは、求愛の季節にスギの木をくるくると追いかけっこしているところです。

同じように、冬も葉をつけている大きな木にマツがあります。
マツはスギと異なり、水平面に枝を広げていかにも雪が積もりそうです。

マツはどうしているのでしょう?と思いましたが、山を見てみると、マツは山頂近くや尾根筋などの風のとおりが良いところに生えています。
風のとおりが良いところでは、雪は風に飛ばされてあまり積もりませんし、ゆらゆらと木が風で揺れるから積もった雪も落ちますね。
マツは乾燥と貧栄養に耐えて生きられるためにそういう場所にも育つことが出来ます。
今は、植林のスギ林ばかりですが、もともとのスギの生えていたと思われるところの巨樹になったスギは、沢近くや斜面に見られます。(うちから冬はスキーで行くようなところにも樹齢1,000年くらいといわれるスギがありますから、そのうちに行ってみたいと思っています。)
スギは肥沃な土壌と水分が好きだそうです。斜面や沢の近くでは、山頂や尾根と違って雪がたくさん降ります。
マツとは、そのようにして住み分けしていたのかなあ、なんて思うのでした。
木は賢いですね。まさに、千年の大計というところでしょうか。
※午後からは吹雪で雪下ろしを休んでいたから、すごく長く書いてしまいました。
Plant×50
スギ、マツ(友情出演)・・・2種×50=100円
蟲×50
ホンドリス(スギとは仲良しです)・・・1種×50=50円
2月1日から累計200円 1月:1,050円 12月:1,700円 11月:3,150円 10月:3,900円 9月:3,700円 4~8月:18,150円
落葉樹は、秋に葉を落として、雪に対処しているのだろうかと思うのですが、落葉しないスギの木のはなしをちょっとしてみますね。
これは昨年の12月に湿った雪が一気に降ったときの様子です。

こちらは晴れ間が続いて、雪が枝から落ちたときの様子です。
スギの名の由来として、まっすぐに伸びるから直木。スギ、だそうです。
まっすぐに上に伸びる樹形が特徴的ですね。(天然のスギの場合は、雪でいろいろな形に捻じ曲げられたりしながら奇妙な形で生きている巨樹もあります)

この写真のスギのうえのほうの枝を見てください。
幹から出た枝は、ぐいっと反って上を向いています。
こちらは雪が積もった状態です。
雪の重みで上に沿った枝は水平もしくはもっと下まで垂れ下がってきます。

幹からの枝の出方です。
雪が積もるとこのように枝が垂れ下がります。(これは下のほうの枝でしたから、葉が多くそれで垂れ下がっているのかもしれませんけれど)

ある程度雪が積もったり、晴れ間があったりすると、スギの木は枝から雪を落とします。
枝が垂れ下がるので、雪もいつまでも積もっていられません。

このようなときに、しんとしたスギの林の中にいると、スギの木たちがもぞもぞと動いて雪を落としているような感じがします。静かな林のなかに、時折雪が落ちる音だけが聞こえます。

スギの木は、円錐形のとがった形をしているので、それぞれの葉には上の葉から出ている部分にしか雪が積もりません。
樹形と、幹から長く伸ばすしなる枝で雪を上手に振り払っているように見えます。
スギの木は古くから木材として使われてきたためか、人工林が多く、日本特産ではあるものの日本のどのあたりがもともとの分布域だかあまりはっきりしないそうです。
材は縦に割れやすく、斧で板に出来たりと加工性がよく、樹皮は屋根を葺く材料に、葉は線香の材料に。かつては、神社などの建築にのみ木材が使われたとも聞いています。
しかし、雪に対応していることは間違いないなという感じがいたしました。
これは未熟な雄花です。
これをササの筒に入れて、たけヒゴで途中まで入れ、もうひとつを入れてスギの実デッポウという遊びもあったそうです。

葉を見てみると、一つ一つの葉はとげとげのように、枝に根元がくっついた状態ででています。
葉の表面はワックスがかかったような状態で、葉の形もあいまって雪が積もっても、べったりとは付かずに、接触面積が少なくなっています。
これも雪を落としやすい秘訣でしょうか。

葉の根元をもうちょっと大きく。
どこからが葉で、どこからが枝でしょう?
枝の部分の緑の部分が、葉の一部でもあるような、ほかの木の枝から見ると不思議な感じの葉っぱです。
植林された林というと、あとはヒノキも多いのでしょうけれど、ヒノキの林はうちの近くでは見かけません。葉のひとつひとつを思い浮かべると、雪を抱きかかえるような形状になっていたように思います。ヒノキの平面に広がる葉は日光を浴びるのには良くても、雪には弱いのでしょうか。

スギというと、戦後の木材需要が高まったときに密植され、その後の需要減のための木材価格下落とともにあまりお金にならないため、間伐されずに荒れた林の話題であったり、ちゃんと根を張り巡らさないので土砂崩れの原因にされたりしました。
また、花粉症も発症者が多く(ぼくもですね)悪者というイメージがついてしまいました。
あとは、林床は日光が遮られて、植生が貧弱になり、生態系の多様さを損なっているなんてことも聞きます。
ところが、実際のところ、スギの木は根を深く伸ばしちゃんと崖を止めているらしいとも聞きましたし、うちの山ではスギの木のしたには、ちいさな雑木がたくさん生え、ゼンマイなどの山菜も採れます。
花粉症で言うと、あくまで個人的な体験ですが、10年ほど前の3月に、東京に1週間ほど滞在したことがありました。
そのときには、鼻水はさらさらなのが幾日も収まらず、熱が出てもうどうしようも無い状態になりました。ところが、山形に帰ってくると治りました。
3月~4月の晴れた日には、うちの目の前のスギからも黄色くなるくらいに花粉が飛びます。
東京ではどこを見てもスギの木は見当たらないのに、花粉症がすごく発症しました。
この違いはなんでしょう?
ぼくは医者ではないので、個人の思い込みかもしれませんが、ひとつにはやはり大気汚染でしょうか。
また、アスファルトにコンクリートで覆われているため、花粉が地面に降りても土に吸着されず、風が吹くとまた舞い上がるとも聞きました。
リスたちは、スギの木が割合と好きですね。
リスの巣は、スギの樹皮を細かく剥いで、ふわふわの玉にして使っています。
これは、求愛の季節にスギの木をくるくると追いかけっこしているところです。

同じように、冬も葉をつけている大きな木にマツがあります。
マツはスギと異なり、水平面に枝を広げていかにも雪が積もりそうです。

マツはどうしているのでしょう?と思いましたが、山を見てみると、マツは山頂近くや尾根筋などの風のとおりが良いところに生えています。
風のとおりが良いところでは、雪は風に飛ばされてあまり積もりませんし、ゆらゆらと木が風で揺れるから積もった雪も落ちますね。
マツは乾燥と貧栄養に耐えて生きられるためにそういう場所にも育つことが出来ます。
今は、植林のスギ林ばかりですが、もともとのスギの生えていたと思われるところの巨樹になったスギは、沢近くや斜面に見られます。(うちから冬はスキーで行くようなところにも樹齢1,000年くらいといわれるスギがありますから、そのうちに行ってみたいと思っています。)
スギは肥沃な土壌と水分が好きだそうです。斜面や沢の近くでは、山頂や尾根と違って雪がたくさん降ります。
マツとは、そのようにして住み分けしていたのかなあ、なんて思うのでした。
木は賢いですね。まさに、千年の大計というところでしょうか。
※午後からは吹雪で雪下ろしを休んでいたから、すごく長く書いてしまいました。
Plant×50
スギ、マツ(友情出演)・・・2種×50=100円
蟲×50
ホンドリス(スギとは仲良しです)・・・1種×50=50円
2月1日から累計200円 1月:1,050円 12月:1,700円 11月:3,150円 10月:3,900円 9月:3,700円 4~8月:18,150円