え~と、本題の前に。

うちの青菜漬けがこなれた味になってきました。
じいさまがいつのまにか漬けていてくれて、ちょっと前には塩辛かったのだけれど、日数が経ったらだんだんと、味がまろやかになってきました。
それぞれの家にレシピがあるようで、砂糖やハチミツ、唐辛子を一緒に漬けるところもあるようですが、じいさまのレシピは、塩だけ!・・・かっこいい気がします。
それでも、葉っぱの旨みが出て、ごはん、おいしい。
山の草とか花とか虫とか-青菜漬

師走になったのを機会になのか、除雪車の姿が見えました。
本体はちょっとクラシカル(おんぼろ)な感じでしたけれど、雪を押す板は、きちんと塗装されていました。
山の草とか花とか虫とか-除雪車
朝から、ひらひらと雪が舞い、寒い一日でした。

さてさて、今日書きたいのは、葉の落ちない木のはなしです。
このコナラは、昨日まで書いていた那須で見つけたちいさな幼木のコナラ。赤く色づいていました。
山の草とか花とか虫とか-コナラ 幼木 赤
コナラは、落葉樹です。これから葉を落としてしまって、冬は枝だけになります。
なぜ、冬に葉を落とすのかというのは、よくわかりません。
一説には、葉を落とす性質は、乾燥への適応であるとも聞いたことがありました。
なるほど、雪の積もっているときというのは、雪が解けないわけなので、地面は思っているよりも乾燥しているはずです。

では、冬に葉が落ちない木が、雪の多いところに植えられると、どんな感じなのかとこないだ、とある公園で木を見て思いました。

これは、ちいさな札がついていてシラカシと書いてありました。
この公園の出来たのは約20年ほど前ですから、整備された当初からあれば、ある程度育って移植されたでしょうからもう25年ほど経っているのかと思いました。
それでも、まだまだちいさい感じがします。
山の草とか花とか虫とか-ちいさなシラカシ
この木、今年の春にも、いちばんと伸びていた幹が折れてしまいました。
今はなんとか全体に葉がそろってきましたけれど、春先にはもう枯れるのかな?という感じでした。
原因は、冬のはじめに湿った雪がどっさり一時に降るからです。

別な場所のシラカシを高いところから撮りました。
二度伸び現象のような枝が見えます。コナラ属の木では、春を過ぎ、夏ごろにもう一度新しい枝を伸ばして葉をつける現象が見られると聞きました。これは、コナラ属が温暖な地の出身である証左であると、植物観察のお師匠にいただいた資料に書いてありました。
山の草とか花とか虫とか-シラカシ 二度伸び現象

葉は、こんなふうに黄色くはなっていましたけれど、落葉する気配はありません。
冬の間にもずっとつきっぱなしで、この葉に湿った雪はべとべととくっつき、そのくっついた雪にまた雪がつき、しまいに枝を折ってしまいます。
山の草とか花とか虫とか-シラカシ 黄色い葉
このような木のほとんどは、来春に、新しい葉の芽吹きのころに葉を落とすといいます。

山形には、常緑の広葉樹高木はほとんど見当たりません。
(常緑の高木は、スギ、マツなど針葉樹はあります)
公園などに時折あるものは、植栽されたものだろうかと思います。
山形市内は、積雪が少なめのためか、霞城公園などにはカシの木の大きくなったものも見ることができます。
なお、シラカシの場合は、図鑑の分布域に、福島以南、新潟以西とありました。

では、すでに何度か載せてはいるのですが、常緑の広葉樹では、どんなのがうちの近くにあるのかといいますと。
これは、ユキツバキです。
ユキツバキは、ヤブツバキの変種にあたるものらしく、雪の多いところに適応した種だということです。園芸種で八重咲きのものは、品種改良の際にユキツバキの流れをくんでいるとも聞きます。変異が多いのだそうですよ。
この写真は、雪の解けたあとに撮っていますが、雪の重さに逆らわず、地面にしなやかに伏していました。幹はすいっとたつのでなく、根元ちかくで這ったりしながら幾本も幹を出していました。
山の草とか花とか虫とか-ユキツバキ 雪解け後

芽。です。
山の草とか花とか虫とか-ユキツバキ
図鑑で見ると、見分けのポイントに、葉柄に毛があるかないか、となっていますが、樹形を見るとその暮らしぶりはずいぶん違うのだと実感します。

こちらは、エゾユズリハ。
これも、雪の多いところに適応したユズリハの亜種とのことです。
これは大山にて。
本家のユズリハでは10mちかくも育つ木だと聞きます。
昨年の春に、茨城県に行き、大きなユズリハを初めて見て驚きました。
葉っぱはそっくりなのに、まるで高さが違いました。
エゾユズリハは、せいぜい1mくらいの高さでしょうか。
山の草とか花とか虫とか-エゾユズリハ

こちらは、うちの裏山で撮ったものですが雪の下から葉をだしています。
ようやく、雪から顔を出しましたよ。という感じ。
ハイイヌツゲも一緒に生えていました。
山の草とか花とか虫とか-雪の下のエゾユズリハ

ハイイヌツゲも同様。
これはもっと小さくって、せいぜいひざくらいまでの高さでしょうか。
雪のしたにべっとりと伏しています。ほんとに這っていますね。
山の草とか花とか虫とか-雪の下のハイイヌツゲ

うえの写真も、こちらも大山で撮りました。
ハイイヌツゲを撮ったのだけど、エゾユズリハも写っていました。
いつでも一緒という感じ。冬の雪の下でも、一緒にいるのだろうな~。なんてちょっと仲間がいるようで嬉しいでしょうね。
山の草とか花とか虫とか-ハイイヌツゲ

ちいさな黒い実。これはイヌツゲとそっくりです。
山の草とか花とか虫とか-ハイイヌツゲ 実

4月9日「ハイイヌツゲとユキツバキ

いけばなをしている方から、花を生ける際には、組み合わせは、その花がいっしょにいるようなものにしないといけませんと聞きました。日陰の花は日陰を好む同士。水辺のものは水辺のものと。
また、イングリッシュガーデンでも同じように、植える配置はその植物のもともとあったところとおなじように池の近くには水辺を好むものを、明るいところには陽射しを好むものを、だそうです。

だとすると、最初の公園のシラカシは、ずいぶん無粋な樹種の選び方だとも言えます。
その土地ごとの地形風土にあわせた木を選ぶのも、センスの問題なのでしょうけれど・・・。
ついつい、あまり近くの山には生えていないものを植えたくなる、あまり見ないものはありがたや、そんな気持ちもわからないでもないですが、何事も理というのはあるものだと思いました。

シラカシ。
幾度折れても、立派に育って、どんぐりを転がし、ちいさな芽を出しているものもありました。
自分の見知らぬ土地に来ても、精一杯生きているのだという気がします。



Plant×50

コナラ(ちいさくって赤いの)、シラカシ(頑張っている)、ユキツバキとエゾユズリハとハイイヌツゲ(ゆきんこたち)・・・5種×50=250円


12月1日から累計250円 11月:3,150円 10月:3,900円 9月:3,700円  4~8月:18,150円